3-10 空挺 0
グレーシス共和国 フュン日米駐留部隊基地
開戦から1ヶ月が経過した8月9日。ここには日米の空挺隊員6000人が駐在している。また、C1輸送機やC17輸送機がそれぞれ駐機している。そして日々空挺隊員はここで厳しい訓練が行われている。
「おーい!今日の訓練を始める前に集合!」
第5空挺分隊長の安達弘毅が呼び掛けた。
「集まったか?今日は君たちに話がある。それは帝都への空挺作戦だ。これは今後の戦況に大きく影響してくる。いつでも出撃出来るよう準備できるようにしとけ!」
「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」と隊員が言った。
その後、訓練所へと向かった隊員は輸送機から飛び降りて着陸する訓練を行った。この訓練は2日に一回の頻度で行っている。しかし今日の訓練は一味違う。それは降下する際に銃を持って降下する訓練をした。なぜかというと降下中に敵軍が隊員に攻撃した場合被害が増大することもあるためきつくても訓練をやらなければならない。終了後
「いやぁ疲れたね。久しぶりだねこんなにきつい訓練は。」
基地内の居酒屋で秦侑希隊員と堀田陽菜隊員がジュースと肉を食べながら話をしていた。
「そういやさ最近訓練厳しいよねぇ。もうちょい優しめでもよいのになぁ」
「そうはいかないのだよ」
「わぁ団長。居たんですね。一緒に食べませんか」
話しかけてきたのは第5分隊長の安達だ。
「いただこうかな。それで何故こんなに訓練がきついか。それはだな俺たち空挺隊員は非常に期待されている部隊の一人なんだ。だから失敗はできない。そのためにもきつい訓練をして己を鍛えるのだ。秦と堀田は女子だから身体的にも大変かもしれないけど頑張ってほしい。」
「分かりました。これからも精進して参ります。」
「私も頑張ります。」
「おう。頑張れよ。」
彼の言葉に励まされた二人はもっと努力していこう。そう誓った。
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7日後の8月16日。空挺部隊に新たな情報が入った。
「全員集まったか?今日は大事な話がある。よく聞け。まず帝都への空挺日が決まった。」
その瞬間ざわついた
「空挺日はいつなんですか?まさか今からとか?...」
「それはあり得ない。空挺日は8月20日今日から4日後だ。全員いいか?4日後に作戦が遂行出来るように今日はオフにする!全員しっかり休め。明日から地獄の訓練の始まりだ!」
「はい!」と大勢の隊員が元気よく返事した。その日はオフとなった。秦達は堀田以外にも小林や大野など多くの女性隊員を誘ってたくさん遊んだ。明日からの訓練のために。そして多くの人たちを守れる人になるために。そう言いながら彼女らは遊びまくった。
今日から空挺編に入ります。今後もよろしくお願いします。




