3-9 制空権
グレーシス共和国 フート空軍基地
この基地には30機の12式戦闘機と28機の02式戦闘機と空自の2機のP3哨戒機が駐機している航空機地である。今から行われるのは帝国領空の偵察を行い、それを日米駐留部隊本部に伝えることをしていく。
『偵察部隊。離陸を許可する。そして敵を発見次第撃墜せよ。今回の作戦は非常に重要である。気を引き締めて行け。』
「了解。離陸する。」
その後、25機の共和国空軍の戦闘機が離陸した。そして今回なぜ非常に重要な作戦なのか。それは帝都への日米連合軍の空挺作戦である。そのためには帝都の偵察が重要になってくる。極めて危険なミッションであるため離陸したパイロットたちは緊張しすぎて手の汗が多く出てきた。
「帝国領空に侵入。これより偵察に入る」
その時
「敵戦闘機発見!距離600m。その数160。」
「日米駐留部隊にも伝えろ!」
「了解。」
「総員戦闘体制!敵戦闘機を排除せよ。」
「おう!」
そして共和国空軍戦闘機部隊と帝国空軍竜機部隊と戦闘機部隊が帝都近郊のジーノで空戦した。また、共和国援護のために日米側からF35戦闘機が40機派遣されてきた。その結果、帝国はF35にことごとく撃ち落とされジーノ市上空と帝都の一部の制空権を奪われた。共和国側の被害は14機被撃墜、F35は全機無傷だった。その後、ジーノ市は陸上自衛隊によって攻撃を受けて陥落した。ジーノ市から帝都まで30km。陸路でも移動できる距離まで近づくことができた。
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日本国 首相官邸
「総理。先程帝都上空での戦闘が終了しました。」
「そうか。それで結果と被害は?」
「戦闘結果は共和国側の勝利です。そして、被害は共和国空軍機14機撃墜。日米機は無傷で一機も落とされていません。帝国側も日米戦闘機が来ると思っていなかったのでしょう。しかし今後対策してくるかもしれません。」
「そうだな。相手は帝国だ。何してくるかわからんからね。何が起きても動けるようにしておくべきだな。」
「そうですね。後、今後帝都への空挺作戦を実行する際どのような計画をするのですか?」
「総理の立場からするとあまり言えないが帝都を警備している敵を排除し、戦闘機で敵の軍事基地を破壊する。これが初動の私の考えだ。」
「なるほど。ではそれ以降を本部に任せてもいいですね?」
「うむ。そうしてくれ。」
「分かりました」と言って総理秘書の田口は部屋を部屋を出ていった。
まもなく空挺作戦が行われる。しかしそれを行うにはいくつかやらなければいけないことがある。まずはそれを終わらせる。空挺が行われたとき帝国の行程はどのような反応をするのか見てみたいものだ。
まもなく空挺作戦が始まります。お楽しみに