表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日米転生   作者: 照山
season2 第6章 トライデント編 第2幕
525/526

season2-148 トライデント 第9話 揚陸艦隊

5月8日10:00(ハワイ時間8日11:00、日本時間9日0:00)

デングリーヅ連邦キューバ地区・ハバナ ハバナ連邦海軍基地


ヴェルディ連邦共和国にて国際同盟緊急安全保障会合が開催されている中、デングリーヅ連邦キューバ地区は新たな作戦行動に移った。初動のミサイル攻撃にてハワイ・リフエ空港の破壊のみに留まったが日米側に我々の本気度を見せつけた。しかし、日本方面へ発射したミサイルも全弾が第1空母打撃群によって迎撃されたためキューバ地区のヴァイオス司令は新たな司令をハバナ連邦海軍基地・第9強襲揚陸艦隊司令のピークス・レンヤに伝達した。


ハバナ連邦海軍基地に所在する第9強襲揚陸艦隊は上陸作戦に特化したキューバ地区で最大の艦隊規模を誇っている。アメリカ海軍第7艦隊に匹敵する規模を擁していると言っても過言ではない。第9強襲揚陸艦隊の編成は以下の通りである。


●第9強襲揚陸艦隊(ハバナ連邦海軍基地)

・空母×1 「ハバナ・マエストラ」

・空母艦載機→戦闘機×40、哨戒偵察機×2、救難捜査機×4

・ミサイル駆逐艦×25

・補給艦×10

・強襲揚陸艦×18

・輸送艦×19

・潜水艦×22

・潜水型強襲輸送艦×10

・空中給油機×5

・空挺強襲輸送機×11


以上の艦艇が第9強襲揚陸艦隊に編成されている。同日同刻、第9強襲揚陸艦隊司令はヴァイオス司令から新たな作戦司令を受け取った。


「親愛なる第9強襲揚陸艦隊に所属する者たちに新たな作戦を通達する。ヴァイオス司令直々の命令である。心して聞くように。『第9強襲揚陸艦隊は連邦陸軍2万人を強襲揚陸艦および潜水型強襲輸送艦に搭乗させ、ハワイ諸島、グアム、サイパン島へ上陸作戦を展開せよ。圧倒的な規模を誇る艦隊戦力で敵を討ち滅ぼせ!』との命令である。作戦開始は15時間後とする。艦艇の補給・整備を完了し、万全の態勢で敵地へ前進せよ!」


ヴァイオス司令は第9強襲揚陸艦隊に対してハワイ諸島、グアム、サイパンなどの島嶼部へ上陸作戦を展開するよう命じた。しかし、目標地点にはアメリカ海軍第3艦隊、第7艦隊が展開している可能性がある。損害ゼロで上陸作戦を成功させる可能性は限りなく低い。


ヴァイオス司令からの作戦司令を受け取ってから1時間後、第9強襲揚陸艦隊幹部会議を開催した。この幹部会議ではハワイ・グアム・サイパンにおける攻略と上陸地点の最終選定を実施する。


「まず我々はハワイ・カウアイ島のリフエ空港を破壊した。この島にはここから上陸を試みる。現在、リフエ空港には敵が救助活動をしている可能性があるが構わず攻撃せよ。オワフ島に対してはワイキキ・ビーチから上陸を試みる。敵の陸海空軍戦力が最も多く駐留している島であるため圧倒的な武力で殲滅するように。そしてマウイ島とハワイ島に関しては後回しでも構わない。優先するとするならば空港・港は使用不可能な状態になるまで徹底的に破壊するように」


ピークス第9強襲揚陸艦隊司令は壁に張り出されたハワイ諸島、グアム、サイパン島の地図を見ながら攻略目標を定めていった。また、米軍側との交戦を考慮しての損害数も測定した。


「さて、次にグアムとサイパンの攻略を考えよう。第9強襲揚陸艦隊はハワイ諸島を優先的に上陸作戦を展開していくため、両島に対しては上空からの強襲作戦を実施する。ただし、グアムには厄介な敵軍基地が存在する。グアムに存在する敵基地を完全に無力化し、制空権を掌握後に強襲を実施する。サイパン島は・・・そうだな、攻略優先度的には低いがアメリカはありとあらゆる手段で我々を苦しめてきている。現に今もミサイル接近警報が絶えず鳴り止まない。ミサイル大隊による迎撃が行われているがかなり厳しい展開になると予想している。だから今こそ敵地を少しでも多く陥落させなければならない!以上だ!」


ハワイ諸島、グアム、サイパンといった米国領、自治領の攻略会議は4時間半に及んだ。作戦開始までおよそ10時間前となるがここまで徹底した作戦立案をしなければ米軍には勝てないとデングリーヅ連邦側も理解してきている。4時間半の幹部会議終了後、ピークス第9強襲揚陸艦隊司令はヴァイオス司令に最終報告を行なった。


「幹部会議が終了しましたヴァイオス司令。ハバナ連邦海軍基地でも整備・補給が着々と進められています。司令、我々はこの規模でアメリカに勝てるのでしょうか?」


「良い質問をするねピークス艦隊司令。戦局はいつどこで何がきっかけで変化するかは誰も知る由もない。勝てるか負けるかという不安を抱くのも地区を統べる者としては想定していた。だが、一つ言いたいことがある。勝てるか負けるか考えるな。勝つんだ。己の奥底にある臆病な心を破壊しろ。良いな?」


「はっ!ありがたいお言葉感謝します!」


「うむ。良い戦果を期待しているぞ」


ヴァイオス司令から激励された後、ピークスはハバナ連邦海軍基地へ戻り整備や補給状況を確認した。また、上陸作戦を成功させるぞ!という声が至る所で聞こえてきており、現時点で艦隊の士気は最大級に達している。ヴァイオス司令にとってもピークス艦隊司令にとってこの上陸作戦が吉と出るか凶と出るかは作戦開始後に決するだろう。

投稿が少々遅れましたが次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ