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日米転生   作者: 照山
season2 第6章 トライデント編 第2幕
517/526

season2-141 トライデント 第2話 デングリーヅ連邦ニュージーランド地区

5月7日12:25 デングリーヅ連邦ニュージーランド地区 オークランド地区防衛司令本部


同日同刻、デングリーヅ連邦キューバ地区が先行転移を実施した。ニュージーランド地区司令のイグロ・ニノマエ司令は自地区の連邦軍戦力に物足りなさを感じていたがグリーンランド地区と転移することが決定している。ニュージーランド地区に駐屯する連邦軍は以下の部隊が存在している。


(season2-120 翠峯氷極統合演習①にて詳細を記載)


〈ニュージーランド地区連邦軍〉

●第21軍(北島)計8万7000人(予備役込10万人)

・第1師団→オークランド 

・第2機甲旅団→ウェリントン

・第3師団→ネイピア

●第33軍(南島)計1万5000人(予備役込5万人)

・第4艦隊→ネルソン

・第5師団→クライストチャーチ

・第6航空団→クイーンズタウン

・第7師団→ダニーデン


上記の部隊が駐留している。転移と同時に部隊行動を開始するが日米からのミサイル攻撃が初動からあるかもしれないため南島第33軍のネルソン海軍基地に所在する第4艦隊による迎撃が実施される。このネルソン海軍基地はクイーンズタウン空軍基地同様、占領時に規模拡張を実施しニュージーランド地区全域の制海権を死守できる海軍戦力が整った。そして、第4艦隊による海上からの迎撃と第6航空団による航空からの迎撃が失敗した際には第1〜第3、第5、第7師団(旅団)の各歩兵連隊に配備されているRS3F-109 移動式対空自走砲による迎撃を行うことを5月3日の図上演習で決定した。


RS3F-109はRS1FやRS2Fよりは能力は劣るものの地上迎撃型かつ自走能力があるため重宝されている。イグロ司令は各装備の実弾射撃演習映像を振り返りながら転移準備が整ったという報告を耳に入れた。


「司令、キューバ地区転移が完了し、我が地区とグリーンランド地区の転移準備が完了しました。まもなく日本国・米国と相対することになります、出身国である司令にとって今どのようなお気持ちなのでしょうか?」


「日本に思い残すことはない。何度でも言うが私はデングリーヅ連邦の一員として最後まで戦い抜くことをライジング最高主席に誓った。もう二度とあの国の土を踏むことはないし、親の顔を見ることもないだろう」


「(司令の表情からは怒りというより憎悪、呆れが感じられますね・・・連邦出身の私でも司令の過去は少ししか聞いたことないですね・・・自分の口から皆に話してくれる日はいつになるのでしょうか・・・?)まぁまぁ司令、故郷で何があったかはわかりませんが私たちはいつまでの司令の味方です!困ったことや悩んでいること、故郷で苦しかったこと、ご自身のペースでいいので話してくださいね!あまり考えすぎるとストレスでお身体に不調を与えてしまうので!」


「心配してくれてありがとう。今は目の前の敵に集中しよう。私の故郷・日本での出来事は色々と落ち着いたら皆に話すとしよう」


「了解です。さぁ行きますよ!」


「あぁ。準備はいつでも出来ている」


イグロ・ニノマエ司令からは黒いオーラが見えるほどの憎悪の表情が漂っていた。彼は日本出身とは話しているが何があったかはまだ自身の口からは話せていない。余程辛い過去があったに違いない。一瞬だけ見せたイグロ司令の憎しみを持った表情を横目にハマーン副司令は日本やアメリカのいる世界へ転移が完了した。


「現在時刻12時32分。グリーンランド地区とともに転移の完了を確認。同時にキューバ地区およびグリーンランド地区からミサイル発射を確認!我々ニュージーランド地区は全力で2地区を支援する!」


「はい!」


地区防衛司令本部の作戦室に表示された日本地図にイグロ・ニノマエは眉を顰めた。

今回はキューバ地区転移と同時刻のニュージーランド地区の動向を記しました。転移前後の30分間であるため短めとなっております。次回はグリーンランド地区です。よろしくお願いします!

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