表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日米転生   作者: 照山
season2 第6章 トライデント編 第1幕
510/526

season2-135 ALCHEMIST

予備自衛官補教育訓練C日程に参加してきたため投稿が遅れました!

4月30日14:00 航空保安庁新羽田航空基地


グレーシス共和国警察省の監視下に置かれている「サボタ」代表のアロンゾ・レスティアーノの身柄を移送するため航空保安庁新羽田航空基地と美保航空基地(航空自衛隊美保基地内)から国際航空保安輸送機(別名:犯罪者輸送機)CPT-01、CPT-04の2機が両基地から離陸した。


国際航空保安輸送機は別名の通り日本国内で罪を犯した犯罪者が国外で逮捕された際の身柄移送を任務とする航空機であり、機内には牢屋や設置されている。期待の大きさは海上自衛隊が保有するP-1と同等の性能である。CPTシリーズは乗員9名、全長36m、全高12m、翼幅35m、最大速度995km/hと製造会社の横浜重工業はP-1を参考にしたと公表している。そしてこの日、2機の国際航空保安輸送機が離陸した。


「美保基地より離陸のCPT-04へ。こちら新羽田航空基地より離陸したCPT-01。横田基地所属のF-35の護衛戦闘機と合流した。グレーシス共和国・デクスター空港には翌1:00を予定している」


『新羽田航空基地より離陸のCPT-01へ。報告を受け取った。我々は同基地所属のF-15戦闘機との合流が完了した。貴機より2時間早い23:30に到着予定である』


「了解」


国際航空保安輸送機には武装が施されていない。それどころか航空保安庁には武器を保持している機関は限られているため、今回の「サボタ」代表のアロンゾ氏輸送任務では航空自衛隊機の護衛がつくことになった。新羽田航空基地から離陸したCPT-01の護衛機には中部航空方面隊第2航空団第11飛行群第9戦闘機飛行隊に配備されているF-35戦闘機が護衛に、美保航空基地から離陸したCPT-04には同基地を共用利用している西武航空方面隊第3航空団第22飛行群第15戦闘機飛行隊のF-15戦闘機が護衛についた。


飛行中、CPT-01の機内では・・・


「加部機長、空自の護衛がつく理由はなんでしょう?やはり我々の輸送機が非武装であるからでしょうか?」


「それもそうだがもう一つ理由がある」


「なんでしょう?」


「アメリカだ」


「アメリカですか?それはまたなぜ?」


「グレーシス共和国に身柄を拘束されているアロンゾは多くの「サボタ」の情報やデングリーヅ連邦の情報を抱えている。代表ということは連邦でもかなり高い役職に就いていた可能性がある。それにアメリカでも「サボタ」の活動は報告されている。アロンゾが持っている情報は喉から手が出るほど欲しいだろうよアメリカは。CPT-04にはアメリカ側からの攻撃に備えるため陸自隊員も同乗しているが・・・大人しくしておいて欲しいものだ」


「やはり撃墜の可能性は高いですか?」


「撃墜は考えられない。この世界では非武装または無抵抗を示した航空機に対しての攻撃は国際同盟航空治安維持法に違反する。だから撃墜は考えられないな」


「なるほど・・・」


アロンゾら「サボタ」はアメリカでも活動し現在は沈静化している。しかし、曖昧な情報しか得られていないため日本へ身柄が移送されるアロンゾをデクスターで自衛隊側と交戦してでも奪取し、米国へ連行していく可能性を防衛省は予測しているため美保航空基地から離陸したCPT-04には中国方面隊の第9師団の米子駐屯地に所在している第9特殊作戦群第19特殊作戦中隊の隊員30名(CPT-04 定員30名)が完全武装で搭乗している。万が一に備えての特戦群(S)の派遣であるため戦闘がないことを祈るばかりである。デクスターに現着は同日23:30であるため到着と同時に国際保安輸送機の周囲を全周警戒する予定である。


「交戦の可能性はゼロではないということですね・・・」


「そうだな。デクスター空港周辺には第14師団司令部や第53普通科連隊第276戦闘団、第14特殊武器防護団第27特殊武器防護隊が駐屯している日米共同の基地がある。そんなところで交戦すれば外国空港での戦闘に発展する可能性も十分ある。そのため、23:30にCPT-04が到着と同時に展開した特戦群が共和国陸軍の車両に何名かが乗車し、アロンゾのいる病院にて身柄を回収し我々が到着する1:00までの2時間、警戒する必要がある。この2時間はアロンゾの奪取のための戦闘が始まってもおかしくないため注意が必要だ。これから忙しくなるからゆっくり休んでおけよ?」


「了解しました。機長もしばらくしたら自動飛行機能に切り替えておやすみなさってくださいね」


副機長の金森は機長の加部に休息はしっかり取るようお願いした。



同日18:30 CPT-04機内


「総員へ告ぐ。5時間後我々は当機体とアロンゾ護衛・輸送任務を開始する。任務内容をしっかりと頭に入れ、CPT-01が到着するまでの間は目標を死守する必要がある。厳しい訓練を乗り越えてきた諸君らからしてみれば平地警戒は余裕であろう。心して臨め!」


「おう!」


今回の作戦には第19特殊作戦中隊全130名のうちから選ばれた30名の猛者たちがCPT-04に乗り込んでいる。中隊長の朝雲和武一等陸佐の指揮下の元、現地到着と同時に緊迫の2時間を迎える。

次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ