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日米転生   作者: 照山
season2 第6章に向けて
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season2-120 翠嶺氷極統合演習①

4月15日11:00 デングリーヅ連邦ニュージーランド地区・オークランド地区防衛司令本部


「イグロ司令、本年度の翠嶺氷極統合演習が始まります。今年は日本とアメリカと銃口を向け合うため実践さながらの演習を実施します。また、グリーンランド地区軍の第62軍が参加するようです」


「報告ありがとうレン副司令、日本とアメリカは非常に手強い。練度を上げるのも重要だが十分な食事、休息を取らせるように。士気で勝敗が決まると言ってもいいからな」


「了解です!」


レン=セーナ副司令は翠嶺氷極統合演習が始まるため訓示挨拶を実施するためプケコヘ大演習場へ赴くようイグロ司令に伝えた。


キューバ地区による日米への諜報活動展開中の最中、自衛隊やアメリカ軍との交戦に備えてデングリーヅ連邦軍はニュージーランド地区のオークランド近郊のプケコヘ全域を演習場として開拓し、現在にかけて運用している。プケコヘ大演習場はニュージーランド地区に駐屯しているデングリーヅ連邦軍北島第21軍、南島第33軍が演習用として使用している。そしてこの日、グリーンランド地区軍第62軍を交えて演習することになった。


ここでニュージーランド地区とグリーンランド地区に駐屯している北島第21軍、南島第33軍、第62軍の詳細を紹介していく。ニュージーランド地区防衛司令本部長はイグロ=ニノマエが兼任し、隷下部隊として第21軍と第33軍の指揮下している。第21軍は北島を3分割し、オークランドに隷下第1師団、ウェリントン隷下に第2機甲旅団、ネイピアに隷下第3師団の計8万7000人(予備役2万3000人→計10万人)が駐屯している。オークランド方面を担当する第1師団は8個の歩兵連隊、2個航空隊、2個輸送補給隊、3個工兵連隊、2個医療衛生連隊が、ウェリントン方面を担当する第2機甲旅団には7個戦車連隊が、ネイピア方面も第3師団には3個歩兵連隊、1個航空隊、2個装甲連隊、1個工兵連隊。2個輸送補給隊、2個防空隊、1個海上作戦隊を有している。


そして、南島第33軍は第4艦隊がネルソン、第5師団にクライストチャーチ、第6航空団がクイーンズタウン、第7師団がダニーデンに主力が配備されている。ネルソン方面を担当する第4艦隊には18隻の駆逐艦と14隻の潜水艦が配備されており、ニュージーランド地区における制海権の維持が主な任務となっている。クライストチャーチを担当する第5師団には4個歩兵連隊、3個戦車連隊、2個海兵連隊が駐屯している。クイーンズタウンの第6航空団には24機の戦闘ヘリコプター、16機の戦闘機が配備されている。クイーンズタウン空軍基地は占領時に拡張工事を実施した。ダニーデンの第7師団には3個歩兵連隊、4個輸送隊、2個工兵連隊が配備されている。第33軍には予備役4万5000人を含めた5万人が所属している。


全域が軍事基地となっているグリーンランド地区に駐屯する第62軍には20個のミサイル師団、10個機甲師団、17個戦闘航空隊が配備されている。20個のミサイル師団にはデングリーヅ連邦軍製のRS2F-109 弾道ミサイルが主力装備である。このRS2F-109はRS1Fの派生型のミサイルとなっており、ミサイル発射後に迎撃してくるミサイルを自動で迎撃するシステムを搭載する鬼畜な性能を有している。PAC3やPAC4が主要迎撃システムの日本やアメリカにとっては脅威となるだろう。グリーンランドを占領後、デングリーヅ連邦は軍事要塞化にするため地形を破壊し、滑走路やミサイル発射台などを建設するなど野蛮な行動をとっている。


以上が駐屯部隊の紹介となる。早めの昼食を食べたイグロ司令はプケコヘ大演習場に集結した3万人のデングリーヅ連邦兵士の前に訓示を示した。


「地区司令兼地区防衛司令のイグロ=ニノマエである。今年も翠嶺氷極統合演習を開催できることを光栄に思う。今年の統合演習は非常に重要な演習となる。我が連邦は日本とアメリカと交戦状態にあるため実戦であるという気持ちで臨んでもらいたい。想定シナリオはミッション形式で伝達するため演習中は端末の通知を見逃さないように。以上だ。諸君らが有意義な演習になるよう心から期待している」


イグロ=ニノマエ司令の訓示が終了し、演習内容の説明が実施された。演習は配布される端末に配信され、低難易度ミッションから超難易度ミッションが指定される。一見ぬるい演習に思われがちだが日本やアメリカを相手にするため気が抜けない演習になるだろう。

次回もよろしくお願いします!

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