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日米転生   作者: 照山
season2 第6章 トライデント編 第1幕
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season2-116 La Sombra Eterna -永遠の影-

第6章 トライデント編開幕です!よろしくお願いします!

4月12日15:00 デングリーヅ連邦キューバ地区・ハバナ 連邦軍諜報司令部隷下キューバ地区派遣局


「局長、エンパナディージャをお食べのところ失礼します。ヴァイオス司令が到着されました。すぐに会合室へ向かってください」


「わぁかった。すぅぐに向かおう」


キューバ地区連邦軍諜報司令部隷下キューバ派遣局長のアロンゾ・レスティアーノはモゴモゴ言いながらキューバのスナック料理であるエンパナディージャをよく噛んでから飲み込んで、キューバ地区司令のヴァイオス=セーナが待つ来客用面会室へ急足で向かった。


「サブリーエくんが作ってくれたこのエンパナディージャはとても美味いな。どこで覚えたんだい?」


「我が連邦がキューバを占領した際、捕虜となった旧キューバ兵士から小腹が空いた時、軽食用で何か食べれるものは無いかと聞いた際に教えてもらったレシピを参考にアレンジを加えて作りました。お口に合えば幸いです」


「気に入ったよ。今度自分でも作ってみるからレシピ教えてくれ」


「もちろん良いですよ。さぁ、まずはヴァイオス司令の用件を聞きましょう」


「そうだな」


アロンゾ局長の部下であるサブリーエ副局長が作ったエンパナディージャをとても気に入ったらしく、面会室に行くまでの間、レシピのことなどをいろいろと聞いた。面会室まで到着後、一旦エンパナディージャのことは置いておいてヴァイオス司令と話すため切り替えた声色で扉をコンコンと叩いた。


「連邦軍諜報司令部キューバ地区派遣局長、アロンゾ・レスティアーノ入ります!」


「同局副局長、サブリーエ・マントベラ入ります!」


「入りなさい」


「「失礼します!」」


ヴァイオス司令が待つ部屋へ何の話をされるのだろうかということを考えながら入室した。


「まぁまぁそう緊張せずに。座りなさい」


「ありがとうございます、では失礼します」


着席し、机の上に置いてあるコーヒーを一口飲み、一息ついてヴァイオス司令の用件に耳を傾けた。


「さて、今日は忙しいところ来てくれてすまない。折行って地区司令の私から君たち諜報部に任務命令がある。聞いてくれるかい?」


「もちろんです!任務内容とは何でしょう?」


「君たちに5月7日に攻撃を仕掛ける日本国とアメリカ合衆国へ赴いてもらいたい。キューバ地区全体で転移するにではなく、個人転移による諜報任務に就いてもらいたい。これはいつ身柄を拘束されるか分からない危険な任務だ。しかし、ライジング主席から一目置かれる存在になるかもしれない。引き受けてくれるかい?」


「もちろん引き受けさせていただきます!危険任務を遂行するのが我々、『La Sombra Eterna -永遠の影-』の役目ですので!』


「少し痛々しい名前だが・・・まぁ良い。任務を引き受けてくれてありがとう。任務期間は4月15日から5月4日までの19日間だ。些細なことでも何でも良い。相手の国を可能な限り知り尽くしてこい」


「はい!」


『La Sombra Eterna -永遠の影-』、かなり中二病くさい名前かもしれないが作者のネーミングセンスは暖かい目で見てほしい。さて、この諜報機関は2025年の地球連合との戦争でキューバを占領後に創設された機関である。連邦側からは『ソンブラ』や「ラソエ』という愛称で親しまれている。また、諜報司令部キューバ派遣局はコマンダンテ・アリデス・エステベス対諜報戦学校を改築して作られた。そして、諜報司令部キューバ派遣局には400人の諜報員が所属している。この400人はデングリーヅ連邦本土で鍛え抜かれ、厳しい選考に耐えた者たちである。影のように動き回り、敵の情報を圧倒的な速さで入手することが出来るのである。


「アロンゾ局長たちには明後日までに日本国とアメリカ合衆国へ転移してもらいたい。転移行動開始日まで2週間を切っていて時間は有限だ。連邦軍地区司令部の地下4階に明後日12時までに来てくれ。大丈夫かな?」


「問題ありません、パッと行ってパッと帰ってきますよ」


「はっはっは!頼もしいな。では明日待っているよ」


「はい!」


その後、キューバ派遣局から出てきたヴァイオス司令は旧キューバ軍国防省を改築したキューバ地区司令部へ帰って行った。ヴァイオス司令が帰宅後、アロンゾらは準備を整えるため400名の諜報員を22:00に招集することになった。


「さぁ、残りのエンパナディージャ食べて準備に入ろうかな。個人転移での諜報活動で誰が妥当だと思う?」


エンパナディージャを食べながらアロンゾ局長は部下400名の名簿を見ながら選出した。20名が個人転移で派遣される。危険が伴う任務になるため20名は慎重に選ばなければならない。6時間の選手の末、アロンゾ局長は以下の20名を日米諜報活動任務に就かせる。


          〈日米諜報活動任務長 アロンゾ・レスティアーノ〉

●対日諜報活動員              ●対米諜報活動員

・ヴォルカ=ネムゼーン           ・ナジェ=ツォルヴァ

・イグラ=フォルクル            ・フェラン=ディグレス

・セルバン=ドロミクス           ・シリ=モーラン

・テユーン=ラスヴァ            ・ユウイチ=テイラー

・アジルト=ゼンクル            ・アリス=ロドリゲス

・レンジ=クロザキ             ・レイカ=ミナセ

・ヒマリ=アガナギ             ・イシェル=トラヴァッツ

・ミルカ=ゾイデル             ・リュオ=ガンファリス

・クレイ=ランフィロ            ・セッカ=ローニュ

・ホタカ=ミヤビ              ・ベイナ=ドレリス

・ハーロ=スヴェンク            ・ロベルト=マチャック


以上の20名が派遣される。アロンゾ局長が派遣されるため副局長のサブリーエ・マントベラが代理局長としてキューバ管理局を指揮する。この20名以外にも作戦を伝えるため22:00に全員を会合室へ集合させた。明後日以降の諜報任務、そしてまだ実施したことがない個人転移を初めて行うことになる。

投稿が遅れてしまい申し訳ございません!第6章が開幕しました!次回以降もどうぞよろしくお願いします!

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