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日米転生   作者: 照山
season2 第5章 それぞれの道編
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season2-115 デングリーヅ連邦地区司令会合 -イグロ=ニノマエ-

第5章終了となります!今後の展開は後書きをご覧ください!

2030年4月6日23:00 デングリーヅ連邦首都・ハルゲル 


同日23:00、連邦府主席外交防衛作戦室に最高主席であるライジング、グリーンランド地区司令・マーゼン=ロード、ニュージーランド地区司令・イグロ=ニノマエが集結した。ライジング主席は全地区司令が一堂に介する会合にしてみたかったが日米に対して苦しい戦いを強いられていることに苦言と遺憾の意を示した。


「さぁ会議を始めるとしよう。我々連邦は日本とアメリカに対して非常に厳しい戦いに直面している状況にある。2人に問うが日本とアメリカには勝てるのかね?イグロ司令はどう考えている?君の故郷だろう?」


「私の故郷は日本ですがデングリーヅ連邦に骨を埋めることに決めました。もうあの国に思い残すことはありません。日本と相対せるのであれば私は徹底的に潰す覚悟です」


「その言葉を待っていた。今まで会ってきた地球世界人からは故郷愛が感じられたが君は違うようだね。まぁ、あの事があったからにはしょうがないかもね。さぁ、マーゼン司令はどう考えている?」


「私もアメリカ出身ですがイグロ司令と同じ考えです。自分はこの手で憎き故郷、そして私の全てを奪った政府に一矢報いたいと考えています」


「素晴らしい!デングリーヅ連邦精神に則っていて私は非常に感心している」


アメリカ出身のマーゼン=ロード、日本出身のイグロ=ニノマエはデングリーヅ連邦に骨を埋めることを誓っていた。彼らにどんな過去があるのかは本人が言いたい時に言うまで待っておくことにしそうしよう。ちなみにデングリーヅ連邦精神というのは〈統心・鋼念・深灰〉の3つが掲げられている。


〈統心〉に込められた意味にはデングリーヅ連邦人そして連邦軍人としてたとえ捕虜であろうと故郷を忘れ、連邦に忠誠を誓い、尽くす意味が込められている。〈鋼念〉には連邦人そして連邦軍人は鋼のような意志と服従という意味が込められている。〈深灰〉には最高主席に服従し、最高主席の冷酷な姿勢にも耐えうる精神の維持という意味が込められている。これらの3つの精神を携えた者に最高主席から連邦栄誉賞が与えられる。日本でいう国民栄誉賞であるものだがまだ有史以来、前最高主席(ライジングの父親)であるライジング・スターラ・デンギー氏とライジング最高主席の祖父にあたるライジング・ニューラ・デンギー氏、国際文化栄誉賞を受賞したリーズ=エリパック氏のみの3名しか今のところいない。


「ありがたいお言葉に大変嬉しく思います最高主席、ぜひこのイグロ=ニノマエにニュージーランド地区司令としてキューバ地区と同時に日米への攻撃を開始しても良いでしょうか?」


「そうだな。ちまちま一国ずつ転移しなければならないというルールは無いし、それに相手に次の攻撃に備えて準備されるかもしれない。ここは一つ、総力戦で行くというのも面白いかもしれない。今この場にはいないけどキューバ地区司令のヴァイオス=セーナにも伝えておくとしよう」


「ありがとうございます。ところでヴァイオス司令は今どちらに?」


キューバ地区司令であるヴァイオスはこの会合には欠席中である。その理由をライジング主席は伝えた。


「5月上旬に実施する転移に向けて今準備中だ。ニュージーランド地区とグリーンランド地区にも出撃が命じられるかもしれないため十分に準備しておくように」


「承知しました!」


「それと、君たちに依頼がある。聞いてくれるかい?」


ライジング主席から依頼があるとは珍しいと感じたが話を聞いた。


「日本とアメリカを敗北まで追い込んだら連れてきて欲しい人物が何名かいる。それは我が国を裏切った者たちと協力者だ。ここに資料と対象者の写真を貼ってあるから目を通しておくように」


「はい!」


ライジング主席は台湾地区元総軍司令のユリーグや逃亡したベルスイ、イギリス地区元司令のフアンセル、【闘炎の刃】幹部らを日米を敗北間近まで追い込めたら連行してこいということであった。


「以上で会合を終了とするが何か質問がある者はいるか?一旦これで終いにするがどうする?」


「大丈夫です。それより主席、夜食を食べたくなってくる時間では無いでしょうか?」


「夜食・・・」


ライジング主席は夜食という言葉に難色を示すかかと思われた。


「この時間に夜食とは君たちも隅には置けないなぁ。良いぞ、君たちの我が国への忠誠を確認できたしなんでも食べて良いぞ!」


「ん、今なんでもって・・・おっしゃいました?」


「あぁ。これから日本とアメリカと戦うことになる。そう易々といかないだろう。君たちもいつ命を落とすかは誰も知らない。今のうちに糖分でも整えておきなさい」


「ありがとうございます!ご馳走様です!」


「奢るとは言っていないぞ?」


「ありがとうございます!って、え?マジですか?」


「あぁ、なんでも食べて良いとは言ったが奢るとは一言に言ってない。食べるものは責任を持って完食するように」


「はい〜・・・・」


和やかな雰囲気でデングリーヅ連邦地区司令会合は終了となった。異議申し立てに関しては個別で主席本人に伝えるよう指示した。5月上旬から始まるキューバ地区、ニュージーランド地区、グリーンランド地区の出現に日本とアメリカはどんな反応を示すのか注目である。

少々遅れましたが読んでいただきありがとうございます!第5章も無事に終わりましたので「第6章に向けて」を投稿させていただきます!第6章ではキューバ地区、ニュージーランド地区、グリーンランド地区に関する掘り下げ、各地区司令の過去編を第7章まで繋げていけたらと考えています!次回もよろしくお願いします!

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