season2-113 日本国海兵隊-JMCF-
2030年4月3日10:00 海兵隊・相浦基地
同日、長期防衛力整備計画2030-2040にて記されていた日本国海兵隊の創設を記念して式典が開催されることになった。創設される海兵隊は陸上自衛隊・水陸機動団、海上自衛隊・海上輸送群、航空自衛隊・第2航空団に新たに編成完結される部隊を隷下部隊として組み込んだ。そして、迷彩服は陸上自衛隊の緑と海上自衛隊の青色を混ぜたティール系の迷彩服となった。海兵隊の迷彩服が公表された際、愛称が【海龍】と呼ばれた。
新設される海兵隊はJapan Marine Corps Force(JMCF)と称されることになった。4月3日時点での海兵隊の編成は4個海兵師団、8個海兵機動連隊、4個海兵特科連隊、6個海兵航空連隊、3個海上輸送隊の計1万9000人が初期海兵隊員となった。防衛省は2040年まで有効の長期防衛力整備計画に基づき、今後10年以内に3万人を計画している。
そして今日、長崎県佐世保市にある陸上自衛隊・相浦駐屯地は海兵隊・相浦基地に改名された。海兵隊・相浦基地所属部隊は第3・第7海兵機動連隊、西部方面海兵特科連隊本部が置かれる。
海兵隊創設に伴い、加藤総理も式典に参列した。加藤総理は海に囲まれた島国である日本の島嶼防衛は異世界に転移しても重要であることを説いた。加藤総理は次のように話した。
「皆さん、おはようございます。本日はここ日本国海兵隊・相浦基地にお越しいただき誠にありがとうございます。日本国海兵隊の創設を正式に宣言できることは、私にとってこの上ない誇りであり、また、我が国の安全保障環境に劇的な変化をもたらし、我が国の防衛方針に新たな一歩を記す歴史的な瞬間になるでしょう。我が国を取り巻く安全保障環境は、デングリーヅ連邦の存在によりこれまでにない速度と複雑さをもって変化しています。領域を守るという使命は、陸・海・空の枠を越え、新たな対応力と即応力が求められる時代となっています。そのような中で、日本国海兵隊は、機動力と即応力を兼ね備え、海から陸への迅速な展開、そして離島防衛をはじめとする多様な任務に対応する、新たな抑止力となります。デングリーヅ連邦の全貌はまだ我々には把握しきれていない部分もあります。海に囲まれた国・日本にとって離島防衛を専門とする組織が水陸機動団のみであったのは防衛力が欠如していたでしょう。陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊・海兵隊は国民の生命と暮らし、そして日本という国の尊厳を守る、覚悟の証であります。この任務を担う皆さんの勇気、誇り、そして鍛え抜かれた精神と技量に、私は最大限の敬意を表します。また、ご家族をはじめとする皆さまの支えに、心より感謝申し上げます。日本国海兵隊の創設は、国民の安心と平和のため。この理念のもとに、皆さんが今後、力強く、誇り高く任務にあたられることを願ってやみません。
最後に、この新たな挑戦が平和への礎となることを、心より祈念いたします。ありがとうございました。
内閣総理大臣 加藤誠也」
加藤誠也の演説後の12:00、日本国海兵隊の公式X、公式インスタ、公式HPが開設された。海兵隊の創設に日本国民は海兵隊の役割tと編成に注目した。公式サイトには以下の海兵隊の編成が記されていた。機密情報も含まれているため一部の部隊のみ公表される形式となった。公表された編成は以下の通りである。
【北部方面海兵師団】→室蘭基地
●第5海兵機動連隊→室蘭基地
●第6海兵機動連隊→多賀城基地
●北部方面海兵特科連隊
【東部方面海兵師団】→武山基地
●第1海兵機動連隊→八丈島基地
●第2海兵機動連隊→武山基地
●東部方面海兵特科連隊
【中部方面海兵師団】→淡路基地
●第4海兵機動連隊
●第8海兵機動連隊
●中部方面海兵特科連隊
【西部方面海兵師団】→相浦基地
●第3海兵機動連隊
●第7海兵機動連隊
●西部方面海兵特科連隊
【海兵隊海上輸送群】→海上自衛隊 呉基地
●第1海上輸送隊→呉基地
●第2海上輸送隊→横須賀基地
●第3海上輸送隊→佐世保基地
●ようこう型輸送艦
・LSV-4101「ようこう」JMSDF YOUKOU
●にほんばれ型輸送艦
・LCU-4151「にほんばれ」JMSDF NIHONBARE
・LCU-4152「」JMSDF
・LCU-4153「」JMSDF
・LCU-4154「」JMSDF
【海兵隊海上輸送群護衛隊】→海上自衛隊 佐世保基地
●第1海上輸送護衛隊→佐世保基地
・FFM-53「あまぎ」JMSDF AMAGI
●第2海上輸送護衛隊→横須賀基地
・FFM-54「かさぎ」JMSDF KASAGI
●第3海上輸送護衛隊→舞鶴基地
・FFM-55「いこま」JMSDF IKOMA
以上の部隊が公表された。デングリーヅ連邦の脅威と数多の島を抱える日本にとって全国に展開配備が可能な海兵隊が創設されるのは非常に重要である。日本国海兵隊の今後の活躍に我々は注目したい。
次回、デングリーヅ連邦側の話を2話かけてやり、第5章は終了となります。「第6章に向けて」にて海兵隊の編成詳細を記して参りますのでよろしくお願いします!