表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日米転生   作者: 照山
season2 第4章 闘炎の火種編
459/501

season2-95 遠い北の地へ 1

1月11日15:00 デングリーヅ連邦イギリス地区アイルランド 近海上空


「機長、間もなく敵攻撃目標地点へ到達します。到着予定時刻は18:00となるため少し暗くなった時間に攻撃開始となる見込みです」


「了解。全機に警告。現在、敵地海域上空を我々は飛行中。いつどこで攻撃が来るか分からない。損害無しでアイスランドへ到達しなければならないためいつでも武器の使用が出来るよう準備しておくように!」


第33戦闘機飛行隊、第36無人航空隊、第7爆撃機飛行団全4個飛行隊、第8爆撃機飛行団全3個飛行隊は同日15:00現在でデングリーヅ連邦イギリス地区アイルランド・ゴールウェイより北西沖を飛行している。デングリーヅ連邦側からの攻撃に備えるためアイスランド偵察終了後にアイルランド上空を威力偵察した結果、ゴールウェイ・リムリック・キラーニー・コーク、北アイルランドのロンドンデリーが飛行ルート上において警戒する必要がある地点に指定した。そのため、第7爆撃機飛行団第1爆撃機飛行隊 B-1S2 ストライクスピリットの機長・アランバーグは警戒指定地域からの攻撃に備えるため空対空ミサイルがいつでも使用できる状態であるようにした。


「副機長、敵艦隊を目視で確認。想定外の事態となりましたが的艦隊を撃破します」


「うむ。我々の進撃を邪魔する輩は排除するように。全機、目標敵艦隊に対しハープーンを使用せよ!第36無人航空隊は当該艦隊を無視しアイスランド地区へそのまま飛行せよ。機体保全が危ぶまれる場合は速やかにプログラムを変更して目標を攻撃するように」


『第36無人航空隊より第7爆撃機飛行団第1爆撃機飛行隊長のアランバーグへ、了解。非常時につき、プログラムの変更を実施する」


「敵艦隊はまだこちらに気付いていない。馬鹿な奴らだ。我々の実力を見せつけてやれ!」


「イエッサー!」


目標の艦隊に接近すると機雷を敷設中の艦艇であり、武器を積載していなかった。しかし、日米側の位置が特定されるのを防ぐことと機雷敷設をこれ以上阻止するため機雷敷設中の艦艇に対して攻撃を開始した。機関銃を相手は装備していたがミサイルの力に負けてしまい炎上した。


「敵艦、現在炎上中。これだと30分以内には海の底だ。第36無人航空隊、被害は無しか?」


『こちら第36無人航空隊、被害報告なし。F-40SS搭載カメラにて複数名の浮遊者を確認。意識は無い模様』


「分かった。敵であろうと同じ人間であるため彼らに黙祷を捧げる」


機関銃のみしか搭載していなかったデングリーヅ連邦海軍艦1隻はミサイル攻撃を実施した日米航空機部隊が上空を通過してからおよそ28分後、海の底へ沈んだ。爆撃機のレーダーにもはっきりとロストと表示されていた。その後、各航空機はアイスランドへ向かっていった。



同日同刻15:30 デングリーヅ連邦海軍イギリス地区アイルランド・ダブリン基地 第3海軍通信群


日米による攻撃で同胞の艦艇が沈められてから2分後、デングリーヅ連邦海軍第3海軍通信群副長は機雷敷設・観測船「ランゲルス」がレーダーロストしたことを群長に報告した。


「群長!「ランゲルス」がレーダーロスト!応答もありません!」


「何だと?どこで通信が途絶えた?」


「座標北60°、西20°地点です!」


「通信途絶の際、何か聞こえたか?」


「かすかですが「ヒュォオオ!」というものすごい音が聞こえてきました。おそらくミサイルの可能性が非常に高いかもしれません。日本とアメリカの仕業でしょうか?」


「その可能性が非常に高い。それにしてもなぜ敵はそこにいる?そっちにいってもアイスランドしかないはずだ。一体何を企んでいるんだ?」


副群長のバトースは日米の動向に注目した。それとともにアイスランドのレイキャヴィーク海軍基地の運用状況を示しているモニターに目を向けた。すると異常を示す黄色ランプが点灯した。赤ランプで基地運用困難、黒ランプで基地全滅を示すことになるのだが一体何が起きているのか分からなかった。バトース副群長は当該基地に連絡した。


「こちらダブリン海軍基地第3海軍通信群副長のバトース。レイキャヴィーク海軍基地、応答せよ。応答せよ!」


「・・・・」


「レイキャヴィーク海軍基地、応答せよ!」


『こちら・・・レイキャヴィーク海軍基地、現在敵の無人機・・から・・攻撃を受けた。遠距離からの・・・ミサイル攻撃でこの基地は火の海だ。速やかな支援を・・・!』


「り・・・了解!」


アイスランドへの攻撃は想定外であった。バトース副群長はテスパー群長にイギリス地区アイスランドが攻撃を受けて危機に瀕していることを伝えた。テスパー群長はすぐに地区司令部のフアンセル司令へ報告した。フアンセル司令は日米の脅威を排除するためアイスランド内に残存しているすべての武器を用いて敵航空機を撃墜するよう命じた。



同日16:00 バンジ共和国・フーバーダ基地 第36無人航空隊操縦室


デングリーヅ連邦イギリス地区アイスランドにいち早く到着したためレイキャヴィーク海軍基地への攻撃を開始した。6隻の駆逐艦が停泊していたため無力化を開始した。デングリーヅ連邦海軍の駆逐艦はF-40SSによる攻撃によって大破してしまい、出航準備をしていた兵士たちは頭を抱えていた。


「敵艦艇の一部の破壊に成功。目標はそれ以外に武器庫、司令部、弾薬庫、修理場などまだまだあるぞ!」


「了解!流石に敵に気づかれましたかね?」


「ここまでやったらバレるのは当然だ。ここからは敵からの攻撃を回避しながらの作戦となる。ゲームじゃないから集中していけ!」


「はい!」


速度の速い第36無人航空隊のF-40SSは1機も失うことなくデングリーヅ連邦イギリス地区アイスランド内への侵入に成功した。攻撃目標地点は多岐に渡る他、連邦側からの攻撃に備える必要があるため容易にはいかないだろうがこの作戦は成功するのか否か自衛隊と米軍の手腕が試される。

次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ