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日米転生   作者: 照山
season2 第4章 闘炎の火種編
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season2-90 反乱の足音 Second phase -接触-

2029年12月28日11:30 航空自衛隊洋京基地 第55飛行群本部


前日27日、海上自衛隊豊麗基地、洋京基地、雄東基地、西和各基地に米海軍艦隊が到着した報告を受けた。上陸作戦を敢行するための部隊を輸送するために来航した米艦隊は命令があればいつでも作戦を開始することが出来る。しかし、まだ戦闘開始から1週間も経っていないこと、そして何より敵拠点が残っていることから上陸部隊は臨戦体制であるものの作戦開始は遅れることになった。そして同日同刻、デングリーヅ連邦イギリス地区方面より1隻の艦艇からSOS信号を受信したため同基地所属の第28早期警戒飛行隊のE-2Sが洋京基地滑走路から離陸した。


「こちらホークアイ、離陸完了。これより目標との接触を試みる」


『通信本部よりホークアイへ。SOS信号を出しているとはいえ目標は敵であるということには変わりない。ホークアイ護衛のため雄東基地よりF-40SSが離陸した。まもなく護衛任務が開始されるため集中して任務に臨むように』


第28早期警戒飛行隊所属のE-2S エクストラ・ホークアイには武装がないためもし仮にSOS信号を発信しているデングリーヅ連邦の目標船から攻撃を受ける可能性を考慮して雄東基地の第36戦闘機飛行隊所属のF-40SS4機がE-2Sが離陸してから1時間後に合流し護衛を開始した。E-2Sが離陸してから3時間後の14:30に目標海域に到着した。


「ホークアイより通信本部へ。デングリーヅ連邦イギリス地区領海上空の侵入に成功。これより目標SOS船舶の捜索を開始する」


『通信本部よりホークアイ、報告を確認した。対水上・対潜に警戒せよ」


「了解」


E-2Sはデングリーヅ連邦イギリス地区領海上空に侵入後、SOSを出している船舶の捜索を開始し30分程度で発見した。E-2Sの航空自衛官は双眼鏡を手に目標船の特徴・船体番号・武装の有無などを確認した。機長の雲井亮平くもいりょうへい二等空尉は機体の高度を下げ、SOS船との十分な距離を取りながら交信を取ることにした。


「こちら日本国航空自衛隊もとい日本国防空軍第6航空団第55飛行群第28早期警戒飛行隊、E-2S機長の雲井よりSOS船舶へ。SOS発進の目的を述べるとともに攻撃の意思が無いことを示すため航行を停止せよ」


『我々はデングリーヅ連邦イギリス地区【闘炎の刃】ロンドン管区所属の「アーガイル」。私は【闘炎の刃】代表のミライ・カガミだ。貴国らに我々へ協力してもらいたい」


「〈機長、これは罠かもしれません。慎重に行く必要がありますが・・・【闘炎の刃】が出てきた以上、我々は協力関係を構築する必要があります。話を聞く必要があるため一度近くの基地に案内する必要がありますね〉」


「〈そうだな。日本人っぽい名前だったが一体彼女は何者なんだ?気になるな〉失礼、【闘炎の刃】代表のミライ・カガミへ。攻撃の意思が無いことを確認した。貴船はこれより我々の誘導に従うように」


『了解。貴機の誘導に従う」


その後、F-40SSの誘導に従い、近隣の航空基地へ誘導するためバンジ共和国内にある国際同盟軍フーバーダ港へ誘導した。フーバーダ基地は旧ボルドー国戦後、航空基地完成後、海軍基地の建設が開始され15個の岸壁のうち4個の岸壁が完成しているため第3岸壁に接岸させた。E-2SとF-40SSはフーバーダム基地第11滑走路に離陸し、バンジ共和国陸軍の兵員輸送車を借りて雲井は第3岸壁へ向かった。


「はじめまして、航空自衛隊E-2Sの機長の雲井亮平二等空尉だ。【闘炎の刃】代表をこの目でお目にかかれて光栄だが・・・君は日本人か?」


「【闘炎の刃】代表のミライ・カガミだ。日本国と接触できて大変嬉しい。雲井二等空尉のおっしゃる通り私は日本人だ。4年前、日本が地球世界から消失後、地球各国はデングリーヅ連邦から攻撃を受けてイギリスや台湾などの島国が占領されました。詳しい事は後ほど話すが【闘炎の刃】はデングリーヅ連邦を敵として反乱を起こすため日本国とアメリカ合衆国へ協力を求めたい。頼めるか?」


「やはりあなたが・・・。個人的な意見としては【闘炎の刃】と協力したいが上層部にも意見を求めなければならない。本日は一旦帰国し、1週間後の1月5日に当基地へ接岸しておいてもらいたい」


「承知しました。日米両国の橋梁構築の成功を祈っています。では我々はこの辺で失礼します。また会える日を楽しみにしています」


その後、【闘炎の刃】のミライ・カガミは「アーガイル」に乗船し、イギリス地区へ帰投した。帰投確認後、【闘炎の刃】から入手した情報を第6航空団司令部、日本政府へ報告した。これらの情報をもとに、アメリカ側とも交渉を行い、【闘炎の刃】と協力するか否か決定する。



同日5:00 デングリーヅ連邦イギリス地区ポーツマス 【闘炎の刃】ロンドン管区・ポーツマス基地


「連邦側にはバレていないか?」


「はい代表、計画は問題なく進んでいます。さぁ代表、連邦側に気づかれる前に速やかに乗船してください」


「分かった」


【闘炎の刃】代表のミライ・カガミは航空自衛隊側と接触する6時間前、連邦側に気づかれないよう慎重にポーツマス基地へ移動した。代表がいない間に地区司令部のフアンセルが訪問すれば厄介なことになるためミライ・カガミは『秘策』を考えていた。

次回もよろしくお願いします!

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