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日米転生   作者: 照山
season2 第4章 闘炎の火種編
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season2-81 日米の長いクリスマス 4 -パールハーバー-

今年も本作を読んでいただき誠にありがとうございます。

12月24日21:00(日本時間9:00)アメリカ合衆国・ハワイ パールハーバー・ヒッカム統合基地


24日21:00(世界時差-12時間)、日本時間25日9:00にアメリカ合衆国のハワイにある米空海軍のパールハーバー・ヒッカム統合基地には18発のデングリーヅ連邦軍のRS1Fが接近していた。同基地には海上自衛隊第1艦隊第9護衛艦隊第33護衛隊群所属護衛艦「いぶき」と第4艦隊第4護衛艦隊第13護衛隊群所属護衛艦「さみだれ」が停泊していたため迎撃を命じられた。


パールハーバー・ヒッカム統合基地にはアメリカ空軍第21空軍の対空兵器が多数配備されている。また、同部隊にはF-15EX イーグルⅢが7機、F-35A ライトニングⅢが8機、F-40SS(無人戦闘機)が12機、F-16E ファインティングファルコンが5機配備されている。ミサイル接近を受けて32機のうち14機を第一次攻撃部隊として離陸を命じた。第一次攻撃部隊指揮官のパトリック=マルティネスは各機に攻撃を指示した。空での攻撃が失敗した場合、海上戦力での迎撃が行われる。


「敵ミサイルを確認。各機、夜間であるため友軍機への誤射には警戒して空対空ミサイルを使用!空で撃ち落とすぞ!」


『了解』


第一次攻撃部隊14機はAIM-9XとAIM-120S 空対空ミサイルを2発ずつの計28発を発射した。発射された28発の空対空ミサイルは一直線に向かって行った。18発のミサイルはそのうちの6発がRS1Fであった。通常ミサイル12発のミサイルの撃墜には成功したが6発を外してしまった。


「こちら第一次攻撃部隊より第二次攻撃部隊へ。6発が基地へ接近中。外した6発のミサイルは変則的でとても気持ち悪い動きをする。警戒せよ」


『第二次攻撃部隊指揮官のエリー=スレイスより第一次攻撃部隊へ。報告を確認した。当部隊はすでに全機離陸を完了している。これより残りの敵ミサイルを撃破する』


「了解。我々も再度ミサイルを発射する」


第一次攻撃部隊と第二次攻撃部隊は残る6発を挟み撃ちする形で再度空対空ミサイルAIM-9Xを発射した。しかし、両部隊のミサイルが接近したと同時に意思を持っているかのようにRS1Fは軌道を変えて迎撃を免れた。RS1Fを狙ったAIM-9Xは衝突して爆発し、空でのミサイル撃墜は失敗に終わった。第一次・第二次攻撃部隊は基地に向かうミサイルを改めて追った。また、地上部隊・海上部隊にも迎撃を要請した。


地上部隊は陸軍保有のパトリオットミサイルでの迎撃を試みた。パールハーバー・ヒッカム統合基地にはPAC-4が10両配備されている。PAC-4でのミサイル迎撃を行おうとしていた同時刻21:20(日本時間25日9:20)にパトリオットミサイルでの迎撃が成功していた。


一方で海上自衛隊護衛艦「いぶき」と「さみだれ」、第7艦隊各艦が艦対空ミサイルを発射した。「いぶき」「さみだれ」は短SAMを1番ー6番管からの6発を発射した。同時に発射したパトリオットミサイルとともに残り6発を追撃した。発射された迎撃ミサイルは6発のうちの4発の撃墜に成功した。しかし残りの2発がPAC-4再装填前に基地に接近した。


「基地司令部より当基地の地上にいる者は・・・速やかにその場で伏せろ!ミサイル来るぞ!」


パールハーバー・ヒッカム統合基地司令官のチャーリーは陸海空でのこれ以上の迎撃が困難であることを判断し、兵士の身の安全を第1にするよう命令した。24日21:30、デングリーヅ連邦軍のRS1Fの迎撃任務は2発を残して失敗し、滑走路に直撃した。ミサイル直撃後、大きな爆発が起きた。幸い、全戦闘機は上空待機となっており、32機と若者の命は守られた。


この攻撃で滑走路に直撃したことで格納庫・整備場が破壊された。また、整備場や格納庫にはまだ人がいる可能性があるため基地司令部は各方面に指示を出した。


「基地司令部より通達!ミサイルは格納庫・整備場付近に着弾した。中に負傷者がいる可能性があるため地上にいる者は速やかに救助活動を開始せよ!」


「了解!」


その後、着弾現場にはチャーリー司令も向かった。基地消防隊による消火活動は完了していたため火災は鎮火していたが暗くてよく見えなかった。副司令からライトを手渡され瓦礫の中を進んでいった。2時間以上の捜索の結果20人が遺体として、着弾付近にいた15人が負傷者として発見されトリプラー陸軍メディカル・センターに搬送された。


「総員、20名の同士に哀悼を捧げよ。黙祷」


その後、パールハーバー・ヒッカム統合基地は滑走路・基地施設の整備のため1週間ほど封鎖することになった。また、空港を共有しているダニエル・K・イノウエ国際空港の一部も封鎖された。一方で上空待機を命じられた32機の戦闘機はカフルイ空港、コナ国際空港、リフエ空港を分散的に使用することになった。

今年の投稿も終わりとなります。次回投稿は1月3日を予定しています。早まるかもしれないです。来年もどうぞよろしくお願いします。それでは良いお年をお迎えください

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