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日米転生   作者: 照山
season2 第4章 闘炎の火種編
444/502

season2-79 日米の長いクリスマス 2 -イブ-

2029年12月24日20:10 アメリカ合衆国・ホワイトハウス


「ベッセマー大統領、メリークリスマスです!いやぁイルミネーションが綺麗ですねぇ」


「そうだなぁ。今年も色々あったがイルミネーションのおかげでリラックス出来そうだ」


「それは良かったです!さぁ残りのご飯も食べましょう!」


日本時間8:10、ベッセマー大統領はホワイトハウスに各閣僚を招待してクリスマスパーティーをしていた。チキンからサラダまでたくさんの食べ物が並べられている中、緊急情報は突如として入ってくる。


「大統領、日本国豊麗県南西にてデングリーヅ連邦イギリス地区の出現が確認されました。それと同時にミサイルの発射も確認されました」


「(チキン冷めちゃうよ・・・)速やかに軍に出動を命ぜよ。ミサイル迎撃準備も忘れないように!」


「はい!」


デングリーヅ連邦によるミサイル発射を受けてアメリカ軍にベッセマー大統領は出動を命じた。特にグアム、ハワイ、グレーシス共和国に駐留する部隊には警戒を強めるよう命令した。


同国・グアム 9:20(日本時間8:20)アンダーセン空軍基地司令部


米空軍アンダーセン基地には第11空軍第36航空団が配備されている。国防省からの情報によりミサイル迎撃準備を開始するため第36緊急対応群第689基地防空中隊による迎撃が始まろうとしていた。司令部ではミサイル着弾を考慮してB-1SS爆撃機、F-22戦闘機、F-40SSを全機離陸させた。


『司令部より第689基地防空中隊にミサイル迎撃命令!目標のミサイルは当基地には7発。速やかに迎撃せよ!』


「689基防中より司令部へ。了解、敵ミサイルの撃墜を開始する」


第689基地防空中隊にはAN/TWQ-1,2 アベンジャーシステムが9両、THAAD(終末高高度防衛ミサイル)2両、MIM-104 パトリオットが2両配備されている。接近中の連邦軍のミサイルは7発であるため全弾を使う必要は無いとメネス中隊長は判断した。


「総員、ミサイル迎撃用意!絶対に撃ち漏らすなよ?・・・撃てっ!」


中隊長の命令によりAN/TWQ-1,2より4発、THAADから2発、MIM-104 パトリオットから1発が放たれた。迎撃失敗に備えてMIM-104は次弾発射準備が完了した。


「目標到達まで20秒。・・・・・・・10秒!・・・・・5秒前。4、3、2、1・・・0!5発命中を確認!残り2発当基地到達まで15秒!もうすぐ来ます!」


「再発射!撃て!」


デングリーヅ連邦側からの110発のうちの7発はアンダーセン空軍基地へ向かったが5発が迎撃された。しかし、残りの2発が残っているためパトリオットミサイルで対処する。残り2発に対してメネス中隊長は撃ち漏らしに備えて4発発射した。第689基地防空中隊に配備されているパトリオットミサイルは全20発。今後のことも考えて残り15発使えるが節約しなければならない。


「目標命中5秒前。4、3、2、1・・・0!全弾撃墜!」


「良くやった!負傷者はゼロか?」


「死傷者なし!」


「残弾数は?」


「パトリオットミサイは残り15発、アベンジャーが残り12発、THAADが残り2発です」


「報告ありがとう。次の攻撃に備えて諸君らは休息を摂るように!」


「はっ!」


デングリーヅ連邦イギリス地区のミサイル攻撃を防いだことに成功した。変則的な軌道を持つミサイルを使用して来なくて良かったと安堵している。台湾地区にて変則的軌道なミサイルを使用されたため現在日米共同でそのミサイルを迎撃できるよう追尾型のミサイルを開発中である。


メネス中隊長はミサイルを迎撃したことを誇らしげに報告した。アンダーセン空軍基地司令のピーターは「浮かれるのも良いが気を抜かずメリハリを持って任務を遂行するように」と伝えた。



25日8:30(グアム時間9:30、米国時間22:30) 日本国・豊麗県 第15旅団司令部


「中城司令、海自第8護衛艦隊よりミサイル迎撃報告が入りました!」


「内容は?」


「『13発のデングリーヅ連邦からのミサイルは12発の迎撃に成功。残り1発は迎撃に失敗したがCIWSによって軌道を変えて海に着弾させたため当基地への脅威は無くなった。引き続き警戒にあたれ』とのことです。


「そうか。だが気を抜くと痛い目に遭う。速やかに第81〜第85ミサイル連隊、第85〜第90高射特科連隊に対空警戒をレベルMAXに引き上げることを伝えよ」


「了解!」


しかし、まだ110発のうちの20発を迎撃したのみで残り90発が日米を中心に向かっていっている。日米はこのデングリーヅ連邦側からの初動攻撃に耐えられるか否か注目である。

次回もよろしくお願いします!

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