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日米転生   作者: 照山
season2 第3章 国際競技大会編
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season2-72 冬の到来

2日間の自衛隊観閲式も無事に終わり、冬の寒さも本格的に近づいてきた。この世界の気候は地球の時の気候と少し違っている。この世界の気候基準は12月から2月が冬、3月から5月が春、6月から9月が夏、10月、11月が秋という気候となっているが国際同盟国際気象機関は変則的な異常気象、気温の変化による体調不良に注意を呼びかけた。


「だいぶ寒くなってきたな・・・今年も残り1ヶ月か」


「そうですね総理。今年は昨年同様多くの出来事がありました。地震にデングリーヅ連邦に、来年はどのような1年になるんでしょうね」


「デングリーヅ連邦・・・最高主席を名乗るライジングを捕らえなければ我が国の安全は守られない。観閲式でも話したように即応体制を整える必要がある。台湾の解放に成功したが次はイギリスが来るらしいな?」


「はい。台湾地区解放の際に亡命したベルスイ氏からの情報によりますと解放した台湾地区以外にイギリス本土・アイルランド・アイスランドを含めたイギリス地区、キューバ地区、ニュージーランド地区、そして全てのミサイルが配備されているグリーンランド地区の存在がベルスイ氏から伝えられました」


現在、デングリーヅ連邦台湾地区解放時に亡命を希望したベルスイ氏はアメリカ国内で生活中であるが監視が付いているためあまり自由に行動することは許されていない。


「そうか・・・ベルスイは元気にしているようで何よりだ。一つ気がかりなのはグリーンランド地区だ。全てのミサイルが配備されているということはどういうことだ?」


「ベルスイ氏によりますとグリーンランド地区には5000発の弾道ミサイル、20の滑走路、8個の海軍基地が建設されているそうです」


「要塞化された島ということか・・・厄介だな。イギリス地区とセットで転移してくる可能性は?」


「その可能性は低いです。オリンピック開催中にテロ行為を企てた【闘炎の刃】がイギリス地区の警察的位置にあり、その数は30万人規模。我が国の陸上保安庁と同規模の戦力です。【闘炎の刃】以外にもイギリス地区に駐屯する26万人のイギリス地区軍の計56万人がイギリス地区の総戦力らしいです」


「厳しいな・・・常備自衛官だけでは戦力が足りない。予備自衛官・即応予備自衛官には有事の際に速やかな出動ができるようにする必要があるな」


「はい。そしてグリーンランド地区はニュージーランド地区もしくはキューバ地区とセットで来るかもしれません」


「ふむ。その理由は?」


「ベルスイ氏は台湾地区に人事異動する前、ニュージーランド地区防衛局副長を務めていたそうです。防衛局副長時代、ニュージーランド地区の総戦力は2万人規模だったそうです。現在は不明ですが戦力不足の場合はグリーンランド地区の戦力で補うかもしれません。キューバ地区も同様です」


グリーンランドは216万6086平方キロメートルの非常に大きい島であり、その場所を軍事要塞化ということであれば喉から手が出るほど欲しい拠点である。20個の滑走路は特に欲しいと考えられている。現時点で航空自衛隊が保有しる基地は千歳基地、松島基地、百里基地、横田基地、厚木基地、小松基地、小牧基地、築城基地、春日基地、新田原基地、那覇基地、フーバーダ基地、豊麗基地、デクスター基地を主力としているが旧ボルドー国との戦闘で損傷した松島基地などは使用可能となっているが立ち入り制限エリアがある。


規模を縮小している松島基地はF-35戦闘機3機、F-15戦闘機2機、F-40SS1機、E2E ホークアイ1機、UH-60が2機、MQ-9が5機、C-130が1機、PAC-3 3両、B1S爆撃機1機という戦力で運用中である。この戦力では足りないため仙台空港に併設している仙台基地の戦力で補っている。


「なるほどな。とにかくデングリーヅ連邦がいつ来るかどこに出現するか警戒を緩めないようにしてくれると助かる。それと寒くなってくる気温のため無理しすぎて体調悪くしないように気をつけるように」


「了解です」


加藤総理は鈴木防衛相が部屋を出ていくのを見守った後、【国家存亡危機事態時の対処要綱】についてまとめることにした。

次回もよろしくお願いします!

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