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日米転生   作者: 照山
season2 第3章 国際競技大会編
425/527

season2-67 騎士格闘決勝 第1節

11月9日11:00 騎士格闘決勝第1節


閉会式まで残り4日、各競技は準決勝・決勝を行う競技が増えてきており、どこに行っても盛り上がりは最高潮であった。そしてここからは騎士格闘準決勝第1節開始前に9日に行われる22競技のうち3競技を紹介していく。


野球では11日に日本対グレーシス共和国、アメリカ合衆国対武蔵連邦国の試合で決勝進出国が決定する。9日は3位決定戦が行われ、アズール民主国対ヴェルディ連邦共和国の対戦となる。


射撃全種目準々決勝では自衛官10名のうち6名が準決勝進出を果たした。一方のアメリカは米兵3名が準決勝進出を果たした。射撃競技では準決勝進出可能圏は18位以上となっており、決勝までに4名まで絞られることになった。射撃での注目選手は日本の滑山克樹、アメリカのロバート・ブラック、グレーシス共和国のトリー・アントラス、武蔵連邦国の囹紒丞れいけいすけが優勝候補となっている。


競泳では準決勝が行われる予定であり、決勝進出圏内の8位以内に日本人選手は3名いる。男子自由形代表の久保崎肇、女子自由形代表の宮海真麻・富小川侑芽が進出圏内に入っている。クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ・50m・100m・200m・4人×400m・飛び込み・水球などの競技も同時に行われる。


野球、射撃、競泳以外の競技ではバスケ準決勝・サッカー準々決勝・空中遊準々決勝・ホッケー準々決勝・マリーンファイト準決勝 ・騎士格闘決勝第1節・剣道準々決勝・トライアスロン3位決定戦・クライミング準々決勝・陸上準決勝 ・馬術準決勝・卓球準決勝・ゴルフ準決勝・カヌー準々決勝・テニス準々決勝・跳躍予選・空手準決勝・ダンス準決勝・リングラン準決勝の試合が行われることになっている。


そして、騎士格闘決勝戦第1節が幕を開けた。この第1節で8名から6名まで絞られ決勝戦第2節へ駒を進め、第2節では2名まで絞られ、銅メダルが確定し、最終節で金メダル・銀メダルが確定する。実況・解説は今日もジェシー総統をゲストとして招いた。


「本日もゲストとしてお呼びいただきありがとうございます。本日は決勝戦第1節ですがどのような盛り上がりを見せてくれるのかとても楽しみです。個人的に注目しているのは武蔵連邦国の瀞栁鐘せいりゅうしょう選手ですね。彼の持ち味は限界がどこまでかを知っているということですね。序盤は劣勢になるかもしれませんが後半で本領発揮して逆転するプレーに今回の試合でも注目です。対戦相手の日本の郡道選手も頑張ってほしいです」


「そうですね、さぁまもなく決勝戦第1節第1試合、瀞栁鐘せいりゅうしょうVS郡道綾乃両選手の試合が始まります。両選手がフィールド上に上がってきた!どんな戦いを見せるのか・・・?」


フィールド上に上がった瀞と郡道は固い握手を交わした。男女差で体格に差はあるものの、騎士格闘は実力勝負であるため性別は関係なく行われる。握手を交わし、審判の合図を待った。


「これより騎士格闘決勝戦第1節第1試合を開始する。両者は所定の位置にけ・・・・・・・試合、始め!」


審判より試合開始の合図があり、瀞は郡道から距離を取り郡道の出方を伺った。郡道は距離を取る瀞に積極的に攻撃した。しかし、回避能力の高い瀞は郡道からの攻撃を避けて逆に攻撃を行なった。カウンターを決められた郡道は脚部と腹部に命中させられてしまい開始7分で14点を失った。消極的と聞いていた瀞の積極的なカウンタープレーに郡道は驚いた。郡道も負けじと反撃を行うが度重なる失点に敗北の未来が見えた。


「第2ラウンド始まってから通算時間17分、2ラウンド目終了まで残り1分で22-30と郡道選手、劣勢が続いています。決勝戦ということなのか前評判では消極的プレーと評価されていた瀞選手が積極的に郡道選手を翻弄しています。ここから郡道選手は反撃することが出来るのか!」


2ラウンド終了後、15分間の休息が取られた。最低限の汗を拭き取った郡道は瀞を獣のように睨み、勝負に第3ラウンド目に臨んだ。第3ラウンド突入後、瀞は郡道の頭部へ命中させて10点を奪って大差をつけようとしたが逆に郡道に頭部に命中させられてしまい、10点を入れることに成功し土壇場で逆転勝ち越しを決めた。32-30というスコアとなった。


「郡道選手がついに逆転しました。面白い展開になってきましたねジェシー総統」


「そうですね!瀞選手は油断していたのかもしれません。ここからの立て直しに注目です。一方の郡道選手もよくぞ逆転しました。諦めない気持ちが強いですね!」


瀞と郡道はその後試合終了間際まで点を取り合う接戦が繰り広げられた。両者の頭部防御により10点をどちらかが奪うことはなかった。しかし、脚部・腹部などを積極的に攻めていき48-50で惜しくも郡道選手が敗れ、瀞選手が決勝戦第2節へ駒を進めることに成功した。惜しくも敗れた郡道は涙を見せたが会場からは盛大な拍手が巻き起こった。


「ナイスゲームだったよ郡道!」


「次こそ勝とう!」


などという声が聞こえてきた。郡道は悔し涙を浮かべたがすぐに拭き取り、短めのインタビューを受けた後、会場裏へ戻って行った。インタビュー内容は以下の通りである。


「瀞選手に惜しくも敗れましたが自分の強みと弱いところが明確になった試合だったと確信しています。課題は山積みなので自分の課題を見つめ直すと共に、次の大会に向けて準備をしていこうと思います」


「ありがとうございます。今はゆっくりお身体の方を休めてください」


「はい。ありがとうございます」


郡道は自分が抱えている課題を見つめ直して次回に生かすと発言した。次回開催の騎士格闘競技の大会に注目である。瀞対郡道の試合終了後、3試合が行われた。3試合の結果は以下の通りとなった。


13:00試合開始

ミジェール・オリバVSハーマン・アジック 58-46


15:00試合開始

榎原碧VSロード・マルティネス 50-42


17:00試合開始

デマックス・ファーVS若林紅羽 48-38


という結果となった。第1節が終了し、ミジェール・オリバ選手、瀞選手、榎原選手、デマックス選手が第2節に駒を進めた。第2節には6名が進出できるため残り2名は第1節の試合結果をもとに選出されることになり、郡道とハーマン・アジックが第2節進出が決定したが郡道は自分のやるべき事がたくさんあると進出を辞退した。郡道の辞退によりロード・マルティネスが繰り上げで第2節に進出することが決定した。


8時間の熱闘も終わり、騎士格闘決勝第2節は11月10日13:00より開始する。金メダルをかけた戦いは佳境を迎える。

次回もよろしくお願いします!

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