表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日米転生   作者: 照山
season2 第3章 国際競技大会編
416/500

season2-60 世界の宝を狙った者

10月28日7:00(【闘炎の刃】投降前)ロサンゼルス・メモリアル・スタジアム 周辺


同日1:30に発生した陸上保安官に対する発砲事件により、オリンピック運営委員会は模倣犯による同様の事件発生に備えて数日間の競技の中止・延長を発表した。運営側は事件に関して各国の選手団と地元警察・陸上保安庁に対して犯罪対策ガイドラインを更新した。。内容は以下の通りとなっている。


【犯罪対策ガイドライン 更新内容】

・オリンピック期間中の競技の中止・延長期間

→10月28日〜11月5日の1週間とする


・競技再開後→11月5日〜11月13日 13日に閉会式を開催予定


・同様の事件が発生した場合→再延長もしくは中止


・選手の不要不急の外出(外出したい場合は【外出申請】を提出】


などである。また、オリンピック運営委員会は12:00に会見を行うと発表した。12:00になると会見場には多くの記者が国際同盟スポーツ協会兼オリンピック運営委員長の到着を待った。


「本日はお集まりいただき感謝いたします。今回の事件についてご説明いたします。大変残念ながら本日1時30分頃に聖炎が灯されているロサンゼルス・メモリアル・スタジアム周辺にて夜間警戒中の陸上保安官が2名の不審者に職務質問をしたところ銃を所持していたことを確認しました。所持理由を聞いたところ護身用と説明していました。また、危険物所持をしていましたが質問したところ逃走。逃走の際に後方待機中の陸上保安官4名に発砲。3名は命に別状はありませんが1名が心肺停止状態という状況です。また、現在は陸上保安庁とロサンゼルス郊外のアクトン市の地元警察は容疑者2名のアジトと思われる拠点にて摘発中です。結果は追って報告いたします。我々はこの事態を重く受け止めており、負傷者の手当て、事件解決に警察・陸上保安庁と共に全力を尽くして参ります。以上ですが何か質問はございますか?」


草部由利夫会長は以上のように発言し、記者らに質問がないかどうかを投げかけた。すると何名かが発言許可を求めたため指名した。


「「ロサンゼルス・ウィークリー・ニュース」のファルスです。今回の事件は警備体制の強化もしくは合衆国が銃社会だからという理由で警備を怠っていたのではないでしょうか?」


「ご質問ありがとうございます。米国は銃社会であり、銃規制はあります。ですが我が国から派遣された陸上保安庁は日本の銃刀法は適用をして逮捕することは出来ません。ですが職員の命を守るためには日本の法律を適用しても良いのではないかと思っています。銃刀法が無いアメリカが悪いという話ではなく、万全の警備を敷くためにはどうすれば良いのかを話し合いが必要だと私は思います。また、ファルスさんがおっしゃるように会場周辺の警備は万全でした。夜間ということもありましたが警備体制に不備はないと私は考えています」


「分かりました。ありがとうございます」


「次の方、どうぞ」


草部はその後、9名の記者の質疑応答を受け、2時間ほどで会見を終了した。会見終了後、草部は事件発生現場と負傷者が入院しているロサンゼルス総合大学病院へ向かうことになった。


「会長、容疑者が逮捕されたという報告が入りました」


「そうか・・・容疑者の目的が判明すると共に負傷者の命が助かることを祈ろう。それで彼らの目的は?」


「まだ不明ですが容疑者らは【闘炎の刃】と名乗ったそうです。【闘炎の刃】は武器を所持しており、陸上保安庁とアクトン市警察と銃撃戦を繰り広げたようです」


「なるほど。陸上保安庁側の被害は?」


「【闘炎の刃】との戦闘により殉職者8名、負傷者15名という結果となりました。一方の【闘炎の刃】側は死者多数、逮捕者も多数ということです」


「報告ありがとう。ひとまず容疑者を逮捕できて良かった。今は殉職された陸上保安官とアクトン市の警察官に黙祷を捧げよう」


「ですね」


14:15にアクトン市北部の廃工場の【闘炎の刃】の拠点を制圧したことで14:30に草部含めて関係者全員に途中経過が伝えられた。容疑者がテロ行為を犯した目的や裏で繋がっている人物など徹底的に調べれるため情勢を注視していくべきである。



同日15:00 ロサンゼルス州警察本部 陸上保安庁仮本部


「報告!容疑者2名を含めた計64名をテロ犯罪者と認定して身柄を拘束しました!」


「話は聞いているよ。仲間が亡くなるのはとても残念なことだ。殉職した者に敬意を表すると共に【闘炎の刃】の目的と真相を掴まなければならない。何か重要なことは言っていなかったか?」


「逮捕時にオンにしていたボイスレコーダーを入手しましたのでお聞きください」


赤沙は宮城本部長に転送されてきたボイスレコーダーを聞かせた。【闘炎の刃】がどのような組織なのか、誰と関わりがあるのかを聞くことが出来た。


「デングリーヅ連邦イギリス地区か・・・台湾の次はイギリスか・・・本国も今頃大変だろうな・・・ありがとう。ボイスレコーダーを切っても良いよ」


聴き終わった後、宮城本部長はロサンゼルス州警察本部長と面会し、競技延長中のこの1週間でどのような警備体制をしていくか、人員はいくら投入すべきかどうかの話し合いが行われることになった。【闘炎の刃】の情報はまもなく加藤総理の耳にも届くだろう。彼の判断にも注目が集まる。

次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ