表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日米転生   作者: 照山
season2 第3章に向けて
416/527

season2-59 摘発

28日8:00 ロサンゼルス州アクトン市・北部廃工場・【闘炎の刃】本拠地前


「容疑者が潜伏中の拠点と思われる前に到着しました。これよりアクトン市警察の後方支援の元、まもなく突入を開始する。各員、武器の最終確認と健康状態の確認を徹底せよ」


「異常なし!」


「では二手に分かれて突入する。60人を30人ずつに分けて突入せよ。では幸運を祈る」


この日、陸上保安庁は同日2:00前に発生した発砲事件の容疑者の身柄を確保するためアクトン市北部にある彼らの拠点の前まで到着した。89式5.56mm小銃を手に陸上保安官は突入準備を試みた。裏口と思われる通路が上空の警察ヘリで確認されたため60人はA班、B班の各30名に分かれた。勝原班長は到着前までにアジト内部に潜入後の作戦を伝えた他、1回目の健康状態の変化の有無を問いた。


『スカイ-1よりカツハラらへ。屋上に人影一名を確認。目標はアサルトライフルを所持。銃撃戦に発展する可能性があるため注意せよ」


「了解。協力感謝する」


ロサンゼルス州警察ヘリ・通称【スカイ-1】は目標の屋上にて一名の潜伏員を確認した。彼の手にはデングリーヅ連邦台湾地区攻略でデングリーヅ連邦兵が所持していた武器・RS-8 アサルトライフルであった。


「合図で突入する。10秒前・・・9、8、7、6、5、4、3、2・・・」


「(目標を必ず仕留める・・・!2秒前か・・・射撃準備!)」


「1、・・・突入!」


勝原班長の合図と共に2つの班に分かれた計60名の陸上保安官は扉を蹴飛ばして一気に突入した。突入と同時に容疑者の仲間と思われる者を確認し、投降を呼びかけたが応戦してきた。


「野郎ども!敵を消せ消せ!消しまくれ!」


「おう!」


容疑者の仲間とも思われるメンバーや幹部らがぞろぞろと出てきて勝原班長らに対して発砲した。物陰に隠れたおかげで銃弾から身を守ることが出来たが100人を超える戦闘員が銃撃に参戦してきた。


「容疑者の仲間はおよそ100人か・・・結構いるな。アクトン市警察の到着はまだか?」


「まもなく本隊が到着すると報告がありました。もうしばらくの辛抱です」


「了解。各自の判断での無制限武器使用を許可する。ただし、戦闘不能のみとするため脚部・腕部のみとせよ。攻撃始め!」


勝原班長より無制限での射撃許可が出たため攻撃してくる容疑者に対して応戦した。応戦中、何名かの負傷者が出たため手当てをしながらの戦闘になった。その途中で裏口から突入したB班の陸上保安官が背後より攻撃し、決定打を与えた」


「班長!遅くなりすみません!裏口からだと結構迷いますね!」


「おぉ!やっときたか!全方位に警戒して目標を制圧せよ!」


裏口から突入して正面入り口付近までに警備を担当していた戦闘員と交戦し、3名が死亡、4名が負傷してしまったが闘志溢れる気持ちとなり容疑者9名の身柄を拘束したが12名が死亡した。双方に死者を出してしまったことに憤りを覚えているが班長を支援するために早く行かなければならないために急いで片付けたのである。


「アクトン市警察だ!動くな!陸上保安庁の皆様、遅くなって申し訳です。ここからは私共に任せてください


「こちらこそ協力感謝します。我々も最大限の支援をいたします」


「班長!桂が負傷しました!すぐに応急処置を施します!」


「分かった!攻撃には気をつけろ!」


【闘炎の刃】本拠地突入から3時間後、アクトン市警察およそ80名が到着し作戦に参加した。遅くなった理由としては陸上保安庁を最大限支援するためあらゆる装備・人員を揃えてからようやく到着したのである。市の警察は捕縛ロープを用いて攻撃してくる容疑者らの武器と装備に巻きつけて無力化した。無力化している途中で攻撃を受けた市警察官もいたが100人いた彼らの行動可能人数は17人まで減少した。


「良い加減投降せよ!貴様らの行動は決して許されない蛮行だ!速やかに我々に投降せよ!」


「誰がてめえらに投降するか!俺たちは【闘炎の刃】だ!」


「【闘炎の刃】だと?貴様らは何者だ?!」


「我々は貴様らが交戦したデングリーヅ連邦のイギリス地区を管轄する精鋭だ!ライジング最高主席様より命を受けてここに来た!」


「イギリス地区・・・どうやってイギリス地区から来たんだ!この前来たのは台湾だぞ?!」


「班長、推測するに彼らは台湾地区のどこかに紛れ込んでいた可能性があり、何らかの方法で米国まで来たものかと思われます。これは本国に速やかに報告すべき案件かと思います」


「分かった。では今日は残りの彼らの身柄を拘束して後片付けしよう」


その後、銃弾が底を尽きたのか【闘炎の刃】は降伏した。【闘炎の刃】だと名乗る構成員のうち生存者64名をテロ犯罪者として逮捕した。オリンピック会場周辺でウロウロしていたコーペー・クライスルとオセイド・デングも逮捕者の一人として身柄を拘束した。


6時間に及ぶ戦闘の結果、陸上保安庁とアクトン市警察側は17名の死亡と22名が負傷が確認された。対する【闘炎の刃】側は逮捕者64名、36名が死亡したという結果となった。


「ようやく降伏したか・・・手が空いているものは速やかに本部への報告と車両の整備点検を実施せよ」


後始末も完了し、【闘炎の刃】の構成員をアクトン市警察署に一時的に移送させた。その後は本部にも彼らの存在を報告してアクトン市から撤収した。逮捕者64名の処遇は日米合同での話が行われたのちに決定される。今後どういう判断が下されるのか注目するとともにオリンピック期間中のこともあり中止になるのか延期になるか否かも決まる。

次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ