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日米転生   作者: 照山
season2 第2章 台湾解放編
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season2-40 澎湖県攻略戦 Ⅴ -台中地雷戦 2/澎湖艦隊 2-

9月10日12:30 デングリーヅ連邦台湾地区・台中市 陸上自衛隊仮駐屯地(台中空軍基地)


「穂浪団長、第1施設団第1・第2対地雷中隊が大甲區に到着。第3、第4、第5は苗栗市で整備点検中です。航空自衛隊の航空支援もありましたが細かいところまでは地雷の排除は出来ていないと思うので心強いですね」


「あぁ。第3中隊以降は到着にもう少し時間がかかりそうだが何とかなりそうだな。今は第1・第2対地雷中隊に頑張ってもらおう」


「ですね!」


台中市に到着しつつあるのは八丈島駐屯地所属の陸上自衛隊第1施設団第6施設隊の全5個対地雷中隊である。この5個対地雷中隊には対人・対戦車地雷に対応可能である21式地雷原処理車が運用されているのである


それから30分もしないうちに第6施設隊第1・第2対地雷中隊が到着した。第1対地雷中隊の智永恵吾が第15機動戦闘団団長の穂浪に到着報告を行なった。


「第1施設団第6施設隊第1対地雷中隊の智永です!到着遅くなり申し訳ございません!直ちに任務を遂行し、台中市の制圧に貢献します!」


「遠路はるばるご苦労であった。地雷があるため無理せずそして的確に地雷を排除せよ。期限は1週間後の9月17日までとする。怪我せず、全員無事に任務を完了せよ」


「ハッ!」


第1・第2対地雷中隊到着後、彼らは穂浪団長に報告を行い、すぐに台中市内に入った。13:00、第1対地雷中隊は仮駐屯地が置かれている台中空軍基地(旧台中国際空港)から中清路七段を通り、大量に地雷が撒かれている清水區・梧棲區・沙鹿區・龍井區・大肚區にて活動を行う。第3・第4対地雷中隊も当該エリアが活動範囲である。一方、第2対地雷中隊と未到着の第5対地雷中隊は神岡區・大雅區・西屯區・南屯區・烏日區・北屯區・東區・西區・大里區・太平區・霧峰區が活動範囲である。


広範囲を活動エリアとしているが航空自衛隊による上空からの地雷爆破によって使用された地中貫通爆弾によって大方排除出来たが全部破壊することは出来なかったため残る地雷は対地雷中隊が担当する。


「各員、地雷を確認次第速やかに除去を行い、脅威を排除せよ!車両からは降りず、車内にて落ち着いて地雷除去の操作をせよ!」


『了解!』


現時点で21式地雷原処理車は310両が配備されている。16個施設団65個の施設隊のうち13個の施設隊に配備されている。配備部隊と配備数は以下の通りである。


・第1施設団第6施設隊 八丈島駐屯地 50両

・第2施設団第10施設隊 宇都宮駐屯地 30両

・第3施設団第13施設隊 上田駐屯地 20両

・第4施設団第18施設隊 熱海駐屯地 16両

・第6施設団第26施設隊 神戸駐屯地 27両

・第7施設団第27施設隊 旭川駐屯地 30両

・第8施設団第30施設隊 函館駐屯地 23両

・第9施設団第34施設隊 多賀城駐屯地 20両

・第10施設団第40施設隊 岡山駐屯地 24両

・第12施設団第48施設隊 佐世保駐屯地 17両

・第13施設団第54施設隊 奄美駐屯地 8両

・第14施設団第55施設隊 那覇駐屯地 20両

・第16施設団第63施設隊 豊麗駐屯地 25両


地雷捜索・破壊までの期間は1週間程度。残る全てのデングリーヅ連邦陸軍が撒き散らした地雷を排除出来れば台中市を制圧することが出来る。台中市を陥落させれば連邦軍側の主要都市はほとんど陥落させたようなものであり、それは台湾地区のデングリーヅ連邦の敗北を意味する。ゲリラもしくは残党による抵抗はあるかもしれないが組織的な抵抗は直に終了するだろう。


時は少々遡り9月9日8:00

デングリーヅ連邦台湾地区・澎湖県難籠嶼北海 海上自衛隊空母「いずも」


「艦長、レーダーに反応がありました。敵の可能性があります。気をつけてください」


「了解。全艦、まもなく敵艦隊と接敵する海域に突入する。レーダーにも反応があるため各艦は速やかな戦闘体制を確立せよ!」


澎湖県馬公を管轄するデングリーヅ連邦海軍第57連邦艦隊の撃破・周辺海域の制海権掌握のため海上自衛隊と米海軍は接敵を試みた。米軍は高雄にて2隻の艦艇を攻撃されており、士気は最高潮に達している。そして、空母「いずも」艦長・宮本昭伸は合流した第5艦隊空母「ジェラルド・R・フォード」艦長兼司令のヘルナンデスに全艦による敵基地攻撃を進言した。


「敵艦隊基地の撃破を行うため、馬公海軍基地(旧馬公第三漁港)に対してミサイル攻撃を開始する必要がある。ヘルナンデス艦長、いかがでしょうか?」


『良い提案だ。敵艦を撃破しても基地がある限り敵は湧いて出てくる。敵側の資源は枯渇しているが万が一に備えて破壊する必要がある。アキノブの判断で命令を下令せよ』


「了解。全艦、対地戦闘用意!目標、敵海軍基地!トマホーク、攻撃始め!サルボー!」


「いずも」「ジェラルド・R・フォード」以外の31隻の艦艇から対地型トマホークミサイルが発射された。発射されたミサイルは五徳里を経由して馬公海軍基地に向かって行った。難籠嶼から直線で発射した場合、敵艦隊上空を通過する可能性があり、撃墜されるかもしれないため軌道を変更して発射した。


「レーダーに新たな反応あり!湖西郷方面より20機以上の航空機を確認!当艦隊到達まで30分!」


「敵機接近10分前に艦載機を全機発艦させよ。対空・対水上戦は我々が優勢であることを証明させるのだ」


『「ジェラルド・R・フォード」より「いずも」へ。先ほど発射のトマホークミサイル、敵海軍基地に23発着弾、7発迎撃された模様。敵海軍基地は壊滅的被害を受けた可能性あり。以上」


「了解。まもなく敵機が接近する。艦載機の発艦を要請する」


「「フォード」より「いずも」へ。要請を承認した。敵機情報の共有も求む」


第57連邦艦隊と連邦空軍、海上自衛隊と米海軍がまもなく交戦する。澎湖エリアを制圧できれば日米側は優位に立つ。

次回もよろしくお願いします

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