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日米転生   作者: 照山
season2 第2章 台湾解放編
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season2-37 澎湖県攻略戦 Ⅱ -戦況/台中地雷戦 1-

9月8日6:15 デングリーヅ連邦台湾地区・台南市 


アメリカ陸軍第1歩兵師団・第3歩兵師団が同日、台南市内に突入した。両師団の総兵力は3万人規模の大規模な部隊となっている。高雄市では前日の第5艦隊への攻撃が確認されて以降、対空警戒が一層厳しくなっている。また、第330空挺旅団は嘉義市への空挺降下のため台南空軍基地にて待機していた。


「諸君!朝早く招集したことに申し訳ない!作戦司令部より新たな任務が追加された!今後1週間以内に敵軍司令部のある嘉義市への空挺降下を実施する!我々の任務は嘉義市の先見調査と制圧、そして亡命希望者の身柄保護と安全地帯への護衛である!地上・上空からの作戦となるが敵側も対策している可能性がある!各自、身を引き締めるように!」


「イエッサー!」


第330空挺旅団長・エリアスは朝早くに兵士らを招集し、作戦司令部から送られてきた情報を700人の兵士らに伝えた。内容は1週間以内に嘉義市への空挺降下と亡命希望者の救出が行われる予定であることを伝えた。伝達後、眠そうな兵士が複数人いたため睡眠を促した。


「本日の諸君らの訓練は午後からとする!敵側からの攻撃があれば起きてもらう!良いな?」


その後、エリアス団長は宿舎へ戻り、朝食を取り、軽くストレッチとシャワーを浴びて二度寝した。エリアスは内通者の情報が欲しいと思いながら軽めの睡眠に入った。



同日9:00 同地区高雄市 米軍作戦仮司令部


「司令、第1・第3歩兵師団が台南市内に蔓延る連邦軍の残党の排除に成功しました。しかし、軽装甲車両4両、270名が戦闘で負傷、42名が死亡したという報告を受けました。少し被害が大きいですね・・・」


「そうだな。兵士の死亡報告は心が痛む。そして我々は台湾地域に屯している敵を排除しなければならない。亡くなった兵士に哀悼の意を示すとともに、残る兵士らに奮起を促そう」


「了解しました」


台南市では米軍によるデングリーヅ連邦軍部隊の排除が進められており、現時点で南区・東区・西区の制圧が完了しているものの、北区に5000人規模のゲリラが残っており、対応が難しくなっていた。第1・第3歩兵師団には3万人の兵士がいるものの、相手も旧台湾軍、旧イギリス軍の兵器を用いているため撃破に少々時間を費やしていた。


一方の台南市北区で活動中の第3歩兵師団第4戦車隊は旧イギリス陸軍のチャレンジャー3に苦戦させられながらもアメリカ陸軍はM1A3 エイブラムスを駆使して大きな損害を出しながらも撃破することに成功した。


「敵戦車の鹵獲完了。車内に生存者がいるかどうか確認せよ」


「了解」


「マイク隊長、車内を確認しましたが乗組員全員死亡しています」


「分かった。出来る限り魂が残らぬよう火葬する必要がある。火の準備をせよ」


その後、第3歩兵師団第4戦車隊100名の兵士らは台南市北区の孝徳公園にて撃破した20両のチャレンジャー3の死亡したデングリーヅ連邦兵士を外に出し、火葬を行い、哀悼の意を示した。


「各員、敵であれデングリーヅ連邦の兵士も同じ人間であることを忘れるな。少し違えば逆の立場だったかもしれないということも胸に刻むんだ。彼らに黙祷を捧げる。黙祷!」


3分ほど手を合わせて黙祷を行い、火葬終了後、後処理を行い、M1A3 エイブラムスに乗り込んだ。乗車後は第1〜第3戦車隊と合流する予定である。




同日10:00 デングリーヅ連邦台湾地区・台中市 陸上自衛隊仮駐屯地


現在、台中市北部の攻略に成功した第2空挺連隊、第9後方支援連隊、第15機動戦闘団が仮の駐屯地を台中空軍基地(旧台中国際空港)に設置途中である。陸上自衛隊は海上自衛隊による花蓮制圧を受けて一部部隊を花蓮に駐屯させ、それ以外の全部隊を台中市に集結させた。台中市では推定1万〜2万人規模のデングリーヅ連邦が警戒していたため市街地戦が展開された。台中市のデングリーヅ連邦兵士は大量の地雷を置いて陸自隊員を惑わせた。


台中市に駐屯しているデングリーヅ連邦陸軍第283歩兵軍団は台中市のあらゆる場所に対人・対戦車地雷をばら撒いた。第15機動戦闘団が保有している30式無人戦車が市街地を走行中、対戦車地雷による攻撃を受け損傷した。デングリーヅ連邦陸軍がばら撒いた地雷の威力は戦車を大破させる威力を持ち、人に当たれば命の危険があるため30式無人戦車の投入は正解であった。


「穂浪団長。30式無人戦車が既に7両撃破されました。やはりここは撤退を・・・」


「地上での市街地戦は地雷の脅威もあり、団長の私の役目は隊員の安全確保だ。地上戦の展開が不可能であるのであれば航空自衛隊の航空支援を要請する必要がある。また、地雷原処理車の手配を頼む」


「了解しました団長。すぐに上層部に伝達します」


台中市内の至る所に地雷が撒かれている可能性があるため航空自衛隊の航空支援と陸上自衛隊が保有する21式地雷原処理車両を保有する部隊に連絡を取る必要がある。該当部隊は八丈島駐屯地に駐屯する第1施設団第6施設隊の第1〜第5の対地雷中隊である。穂浪団長らは彼らに地雷処理要請を朝霞の方に連絡した。1時間後、朝霞方面より伝達が入った。伝達内容は以下の通りである。


『第1施設団より第15機動戦闘団へ通達。要請を承認した。第6施設隊に作戦行動開始の命令を下令する。台中市到着予想日は9月10日とする。それまで台中市で待機し、敵からの攻撃に備えよ』


という通達が来た。第15機動戦闘団の団長・穂浪は地雷原処理隊の到着までは台中空軍基地の防衛に徹することにした。

この話では9月8日の台湾内で起きていることを各視点で紹介しました!何か不備があればよろしくお願いします!次回、内通者 3を描く予定です!よろしくお願いします!

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