season2-36 澎湖県攻略戦 Ⅰ -高雄防空戦-
9月7日16:30 デングリーヅ連邦台湾地区・高雄市(米軍占領下)
高雄空軍基地(旧高雄国際空港)アメリカ軍作戦司令部
「司令!第5艦隊ただいま到着いたしました!兵士・艦艇ともに異常ありません!」
「うむ。ここまでご苦労であった。ここから忙しくなるため万全のコンディションで迎え撃てるよう各自休息を取るように」
「はっ!」
第5艦隊は空母「ジェラルド・R・フォード」を旗艦とする21隻の艦艇を保有している。以下が第5艦隊の編成である。
●第5艦隊 編成
・CVN-78「ジェラルド・R・フォード」USS Gerald R. Ford(空母)
・CG-2「ランニング」USS running(ミサイル巡洋艦)
・CG-3「デニースター」USS denystar(ミサイル巡洋艦)
・DDG-106「ストックデール」USS Stockdale
・DDG-107「グレーヴリー」USS Gravely
・DDG-108「マイヤー」USS Meyer
・DDG-109「ダンハム」USS Jason Dunham
・DDG-110「ローレンス」USS Lawrence
・DDG-111「スプルーアンス」USS Spruance
・DDG-112「マーフィー」USS Murphy
・DDG-113「フィン」USS Finn
・DDG-114「ラルフ・ジョンソン」USS Ralph Johnson
・DDG-115「ペラルタ」USS Peralta
・DDG-116「ハドナー」USS Hudner
・DDG-117「イグナティウス」USS Ignatius
・DDG-118「イノエル」USS inoeru
・DDG-119「ブラック」USS Black
・SSBGN-729「ジョージア」USS Georgia
・SSBGN-730「ヘンリー・M・ジャクソン」USS Henry M. Jackson
・SSBGN-741「メイン」USS Maine
・SSBGN-742「ワイオミング」USS Wyoming
以上の編成となっている。2029年9月7日時点で各艦隊直轄艦艇は第1艦隊は26隻、第2艦隊は24隻、第3艦隊は20隻、第4艦隊は23隻、第5艦隊は上記21隻、第6艦隊は19隻、第7艦隊は22隻、第8艦隊は22隻、第9艦隊は20隻、第10艦隊は25隻となっている。
「ベルク艦長、ヘルナンデス司令が高雄空軍基地に到着されたという報告を受けました。我々は待機を命じられました」
「了解。全艦、対空・対潜警戒を厳と成せ!」
空母「ジェラルド・R・フォード」艦長兼司令のヘルナンデスら30名は高雄空軍基地の作戦司令官に報告するため船を離れていた。すると各艦に緊急警戒アラートを報せる警報音が鳴り響いた。何事かと思い、「マイヤー」艦長のベルクはミサイル巡洋艦「ランニング」に状況報告を促した、
「「ランニング」艦長より全艦へ達する!澎湖県方面よりミサイル発射を確認!本艦隊到達まで5分!全艦対空戦闘用意!」
「対空戦闘用意完了!いつでも撃てます!」
「Fire!!」
空母「ジェラルド・R・フォード」以外の20隻の艦艇より対空ミサイルであるSM-2、トマホーク、VLA1番管〜8番管、VLS20発を各艦から発射された。
「本艦より発射のミサイル、敵ミサイルに命中!残り18発!」
「すべて撃ち落とせ!空母を護衛せよ!」
「イエッサー!」
澎湖県から出航したと思われるデングリーヅ連邦第57連邦艦隊のミサイル駆逐艦から発射した対艦ミサイル28発は10発を台南市沖合上空で撃墜させた。残る18発のミサイルのうち空母「ジェラルド・R・フォード」に8発が向かっていくことを受けて空母以外の20隻の艦艇は全力で護衛する体制に移った。
「艦長!敵ミサイル16発を撃墜完了!残り2発ですが見失いました!」
「何をしている!すぐに索敵して撃墜するんだ!」
「イエッサー!」
すると琉球郷と呼ばれる島側よりミサイルが接近してくることを確認した。しかし、迎撃体制に突入するものの間に合うかどうかのギリギリであった。
「艦長!「ハドナー」より報告!敵ミサイル2発、「ハドナー」に接近!」
「撃ち落とせ!ギリギリであろうと撃ち落とすんだ!」
「イエッサー!全艦、近接防空システム機動!」
ミサイル巡洋艦以外の18隻の各艦からMk.15 20mmCIWSより射撃を開始した。
「残り2発なのに・・・!この2発だけ変則的な軌道をしてやがる!」
しかし、ウネウネとしたミサイルの軌道にCIWSは喰らいつくも迎撃することは不可能であった。その結果、「マイヤー」「ハドナー」の2隻の艦艇の艦首に着弾した。
「「マイヤー」「ハドナー」両艦に敵ミサイル着弾!火災発生を確認!消化活動及び救助活動を開始します!」
「速やかに実施し、迅速な活動を開始せよ!」
「イエッサー!」
「マイヤー」「ハドナー」の2隻の駆逐艦に命中したという報告は高雄空軍基地に赴いていたヘルナンデス司令兼艦長は攻撃を受けたという報告を受けて怒りを露わにした。
「我々が愛する第5艦隊に対する攻撃は決して許されることではない。敵艦隊を我々の圧倒的な武力で蹴散らすんだ。作戦司令、艦隊指揮のため本日はここまでとさせていただきます」
「承知した。我々の力を見せつけてやれ」
「はっ!」
その後、護衛輸送車両に乗車したヘルナンデス艦長は空母「ジェラルド・R・フォード」に戻り、各艦に命令を達した。
「私がいない状況下でよく頑張ってくれた。これより我々は敵艦隊が蔓延る澎湖県周辺へ進発する。日本の海上自衛隊も合流する予定である。各自奮起せよ!」
デングリーヅ連邦第57連邦艦隊を撃破するため「マイヤー」「ハドナー」以外の19隻の艦艇は澎湖県へ航行して行った。また、海上自衛隊第1艦隊と合流し、撃破する見込みだ。戦況の行方に注目するとともにデングリーヅ連邦台湾地区の内情にも注目していく必要がある。そしてユリーグ総軍司令はまだ内通者が脱出を試みている事に気づいていない。
次回もよろしくお願いします!




