2-6 使節団 5日目
アメリカ合衆国 ホワイトハウス
現在、日本と共和国が使節の交流をしている中、アメリカでは哨戒機による偵察を行っていた。米軍哨戒の護衛をしていたのがF35戦闘機4機である。そのうち1機が何かに追われていることに気づいた。
「こちらF35哨戒機護衛部隊。応答願います。」
『こちら共和国日米駐留部隊司令部。通信を受け取った。用件をどうぞ』
「ドラゴンのような機体がこちらに向かっている。自衛のための戦闘による攻撃を許可してもらいたい。」
『共和国は竜軍を保持していない。また、隣国上空だろ?エルヴィス帝国は竜軍を持っている。直ちに撤退せよ。後、攻撃受けたら反撃を許可する。』
「了解。速やかに撤退する。」
その後、哨戒機部隊は速やかに撤退した。アメリカは帝国に領空侵犯してしまったため帝国に外交官を派遣した。
エルヴィス帝国 外務局
「この度は貴国の領空を侵犯してしまい、申し訳ない。」
「謝罪を受け止めました。」
「ありがとうございます。以後気をつけたいと思います。」
その後、帝国皇帝陛下にも謝罪をしてアメリカに帰国した。多少の小競り合いがあったものの交渉によって解決できた。また、哨戒機部隊は無事に基地に戻れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5日目
共和国の使節は、陸海空自基地に訪れていた。12名を3班に分けて行動した。そして3班ごとに各自衛隊基地を見学し、研究していくということをテーマにしていた。
陸上自衛隊 習志野駐屯地
「本日は空挺降下を見てもらいます。」
「柳田さん。空挺降下?って何ですか?」と陸自見学班のノースが聞く
「空挺降下とは敵に占領された地域や島に航空機から人がパラーシュートで飛び降りて奇襲・奪還させる部隊です。」
「空から!?それはすごいですね。」
と感心していた。その後、空挺降下演習を見て日本と対立しなくて良かったと内心思っていた。
海上自衛隊 横須賀基地
「本日は護衛艦の内部を見てもらいます。」
「しかし何度見ても大きいなぁ」とワーカーが言った。
その後、彼らは護衛航空母艦「いずも」や護衛艦「まや」内部を見学した。その後、艦内の食堂でカレーを食べた。
「小久保さん。この茶色いのは何ですか?」
「それはカレーです。スパイスが効くものや甘い味付けにすることができてさまざまなアレンジのできる食べ物です」
「なるほど。では一口。」とワーカーが食した。
「「「「美味い!」」」」と班全員が言った。
「それは何よりです。」
その後、彼らは横須賀米海軍基地も見学した。使節たちは初めて食べたカレーに興味津々であった。
航空自衛隊 百里基地
「あちらに見えるのがF2戦闘機です。」
「あれが日本の戦闘機ですか。我が国とは迫力が違いますね。」
「共和国空軍はどのような機体なのですか?」
「我が国の戦闘機は日本国の歴史資料館で見た零戦という機体ににています。後、日本国の戦闘機は全国に何機置かれているのですか?」
「日本では現在560機の戦闘機があります。」と井口が言う
「結構ありますね。共和国空軍は戦闘機が230機しかないです」
「そうなんですか~」
その後、使節たちは航空ショーを見た後、ブルーインパルスのショーも見た。彼らは日本の技術が改めて凄いと実感した。そして夕方となり各基地に行っていた使節たちと合流しホテルへと帰路に着いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方、日本の使節たちも同様に共和国軍の研究をテーマに3班に分かれていた。研究員たちは現代で大戦前の兵器等を見て懐かしい面その裏にはもどかしさもあった。
「あの航空機は何?」と松山研究員は言う。
「あれは我が共和国軍の新型兵器です。まずあれが対空防衛戦車32戦車、そしてあの戦闘機が12式戦闘機、そしてあの船がサーベイ型戦艦です。」
「おぉ。それはすごい」
その後、使節たちは共和国軍の軍事演習を見たりと研究員たちの心を掴むような兵器等が登場し、松山研究員は興奮していた。また、日米駐留部隊との演習を見るなど非常に良い1日だったと言いながら使節たちは宿泊施設へと帰った。
使節派遣終了まで後2日 帝国の共和国侵攻まで後4日
今回登場した共和国軍の兵器は現実にはありません。しかし12式戦闘機は零戦がモデルです。それでは今後もよろしくお願いします