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日米転生   作者: 照山
season2 第2章 台湾解放編
378/524

season2-31 花蓮沖海戦 3/島嶼防衛戦 1

9月6日16:00 デングリーヅ連邦台湾地区・花蓮沖


「敵発射のミサイル全弾撃墜!速やかに帰投し、怪我した者は治療室へ急行せよ!」


『アベンジャー1より了解』


航空自衛隊・米空軍とデングリーヅ連邦空軍による近接航空戦闘は日米側の勝利に終わった。双方が発射した空対空ミサイルは日米側に10機に対してデングリーヅ連邦空軍側は18機が撃墜してしまう事態に陥り、2機しか帰投出来なかった。


「敵残存機は残り2機。電磁加速砲レールガンで残る敵艦隊諸共片付けるぞ」


「了解!対水上戦闘!残る敵艦隊を攻撃せよ!撃て!」


海上自衛隊の第7空母艦隊、アメリカ海軍の第4艦隊は再度電磁加速砲レールガンをデングリーヅ連邦海軍艦隊に向けて発射し、制海権の強制掌握を行うことを決定した。


「敵艦隊、後退を開始。追い続けますか?」


「追尾せよ。一隻たりとも逃すな」


「はっ!」


デングリーヅ連邦海軍艦隊は劣勢の状況を考慮したのか後退を開始した。しかし、後退した方向が台湾本土と別方向であることに気がついた。


「艦長、敵艦隊が八丈島方面へ航行中!速やかに食い止めます!」


「頼んだ!すぐに八丈島の友軍にも連絡せよ!」


八丈島に駐屯している陸上自衛隊は第1普通科連隊第6戦闘団、第2普通科連隊第10戦闘団、第4後方支援集団第9後方支援連隊、第4偵察機動師団第15機動戦闘団、第1施設団第6施設隊、第1高射特科団第2高射特科連隊、第3通信集団第5通信隊、南関東輸送隊第4輸送隊と任務に参加した第1空挺団第2空挺連隊、第1水陸機動団第1水陸機動連隊、第3無人航空師団第8無人航空隊が駐屯している。この中で対艦攻撃可能な部隊は第2高射特科連隊と第8無人航空隊である。雲波隊司令は第1師団に要請を出した。


「海上自衛隊第6艦隊第7空母艦隊司令・雲波より第1師団長へ要請。八丈島方面へ現在、敵艦隊が侵攻中。八丈島への直接的な攻撃は無いかもしれないが島嶼防衛のための行動を要請する!」


『第1師団長の熊井より第7空母艦隊司令へ。要請を了承した。速やかに敵艦隊の位置・数などの情報を伝達せよ」


「了解」


雲波隊司令は熊井団長にデングリーヅ連邦海軍艦隊の詳細を細かく伝えた。伝達後、熊井団長は第1高射特科団第2高射特科連隊、第3無人航空師団第8無人航空隊、海上自衛隊第1即応機動艦隊第1即応機動隊群、航空自衛隊第18飛行群第7無人航空隊に対して出動を要請し、あらゆる武器の使用を無制限で許可した。


『第1師団より第7空母艦隊へ。八丈島に駐屯する対艦攻撃可能部隊を選出し、当該部隊に攻撃準備を夭逝させた。敵艦隊接近次第、すぐに敵艦隊を排除するだろう』


「第7空母艦隊より第1師団へ。協力感謝する。今度飲みに行こう」


『第7空母艦隊へ。プライベートの話は後にしておくように』


「了解」


その後、八丈島に情報が伝わり、八丈島駐屯地の陸海空の自衛隊員は迎撃体制準備に移行した。


同日17:00 日本国・東京都 八丈島 八丈島駐屯地(別名:八丈島特別基地)


八丈島駐屯地。旧ボルドー国との戦闘により街の大部分が破壊されたこと、住民が今後安全に住めるかどうか不明であると日本政府と防衛省・国土交通省・環境省の判断により八丈島全域を自衛隊基地にすることを決定し、島嶼防衛の最前線にすることを決定した。小笠原諸島も同様で、住民の安全と職業継続能力を維持したことを約束した上で住民には本土へ避難するよう要請し、住民はこれに納得した形でトラブル無くスムーズに計画は進められていった。


出動要請を受けた第1高射特科団第2高射特科連隊は配備されている18式地対艦ミサイル、24式地対艦多目的誘導弾の発射準備、小笠原諸島近海で演習していた第1即応機動艦隊第1即応機動隊群のDDH-163「さきぐも」、DD-141「たかずけ」、DD-146「てしお」、FFM-15「かまくら」、FFM-20「しなの」、DDG-187「たかかぜ」、SS-596「くろしお」、SS-597「たかしお」が現場海域に急行、航空自衛隊八丈島飛行場より第7無人航空隊と陸上自衛隊の第8無人航空隊もFQ-35戦闘機、FQ-15戦闘機がそれぞれ5機ずつ離陸した。


「さぁ諸君、仕事の時間だ。敵を恐れず思いっきり行ってこい!ここで敵の情報を整理しておく。敵艦隊は劣勢の状況に陥っており、現在46隻が残存しているがミサイルの残弾数、空母艦載機共に少ない状況になっている。今こそ敵を殲滅する絶好の機会である。この機会を逃してはならない。全力で攻撃せよ!」


陸自八丈島駐屯地、海自八丈島基地、空自八丈島基地を統べる川栄宗英一等陸尉は隊員の士気を上げる訓示を示した。士気が低ければ任務遂行は不可能になるため士気上昇は必要なのである。


「そして島内で待機中の部隊へ通達。100%の確率では無いものの少数確率で敵が上陸する可能性があるためリラックスするのも良いが緊急時は目の色を変えて任務を遂行するように!今日の晩飯が美味しいと言えるよう作戦を遂行せよ!」


『了解!』


一見フラグを立てるような発言が見受けられたがいちいち気にしては任務遂行に影響が出るため気にしないことにした。2個の無人航空隊はデングリーヅ連邦海軍艦隊の無力化、高射特科連隊は地対艦ミサイルによる艦隊行動封印、そして駐屯地内で待機中の部隊は強行突破による上陸に備えていつでも戦闘可能であるよう準備を進めていくことになった。

次回もよろしくお願いします!

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