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日米転生   作者: 照山
season2 第1章 天変地異編
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season2-13 照らされる光と迫る闇

富士山噴火から約2ヶ月後 5月8日18:30 日本国首相官邸・地下


「総理、本日の現地からの活動報告が届きました。米軍の第5次派遣部隊の活動終了の確認と火山灰の完全排除の報告です」


「そうか・・・!現場の者たちには感謝しなければならない。まずは一旦は落ち着けれるかな・・・」


「そうであると良いですね!」


時系列順で整理していくと3月8日に富士山噴火を気象庁が確認、その後火山灰の降灰により救助・復旧・復興が1週間遅れたことにより作業開始は3月15日以降となった。それでも国際同盟と米軍の支援により日本は救われたと言っても良い。それ以降、自衛隊、陸上保安庁、国際同盟軍、米軍の協力により2ヶ月以上かけて火山灰除去、地域のインフラ整備が完了した。


「富士山噴火した時はどうなるかと思ったが・・・何とか難を超えたな」


「ですね!総理の手腕にも大きな効果をもたらしたでしょう!」


「俺がか?」


「はい!」


加藤総理はこの2ヶ月、休む暇もなく現場の状況報告など多種多様にわたる公務を行なってきたことにより睡眠時間は平均3〜4時間程度しか取ることが出来ていなかった。


「今日は鈴木防衛相と面会して休むとするかな・・・」


鈴木防衛大臣に今後の方針などを確認するため面会室へ向かい、鈴木と面会した。加藤総理は眠そうな表情をしていたが公務中の睡眠は煩悩であるとしたため緊張感ある面持ちで部屋へと入って行った。


「お疲れ様です総理、良い報告が出来ることを楽しみにしておりました」


「報告は聞いている。とても良い報告ではあるが気を抜いては行けない。まだ不安な気持ちを抱えている国民がいるのだからな。その方達をしっかりサポートしつつ都市の再生・新技術を取り入れた防災能力などまだまだ我々には残っている。防衛大臣である者として自覚しておく必要がある。良いな?」


「了解です総理!気をつけます!」


加藤総理はコホンと咳払いをして話しを続けた。


「うむ。さて。本題に入ろう。今回の噴火で被害が出た関東甲信越地域の自衛隊の活動であるが私の意見からすると7月まで基地の運営を停止し、復旧作業に集中してもらいたいと考えている。もちろん早く終了すれば6月でも良いのだが・・・鈴木くんの意見はどうかね?」


「総理の意見に是非賛成したいのですが首都圏の防衛が薄くなる可能性があります。主力となる戦車部隊・普通科部隊・護衛艦隊・戦闘機飛行隊の活動許可をいただけますか?」


「了解した。鈴木くんが指定する部隊を指定し、当該司令部へ連絡せよ」


「はい!」


富士山の噴火以降、首都圏の陸海空自衛隊部隊は、火山灰除去活動部隊以外完全停止している状況にあるため欠かすことの出来ない首都圏防衛を少しでも多くの部隊が活動しなければならない。鈴木防衛大臣は加藤総理との面会後、以下の陸上自衛隊部隊へ活動開始と活動の一部停止を命じた。


【活動再開可能部隊】

●陸上自衛隊

・第1〜第7戦車大隊

・第1〜第8即応機動連隊

・第1〜第6無人航空隊

・第1、第2輸送隊

・第1、第3水陸機動連隊

・第1、第2偵察隊

・第1、第2空挺連隊

・第1〜第4装甲大隊

・第2施設隊

・第1、第2特科団

・第2特殊作戦軍

・第1、第2特殊武器防護隊


【活動一部停止部隊】

●陸上自衛隊

・第1〜第13普通科連隊

・第3、第4輸送隊

・第2、第4水陸機動連隊

・第3〜第5偵察隊

・第3空挺連隊

・第5、第6装甲大隊

・第3施設隊

・第3、第4特科団

・第3特殊作戦軍

・第9即応機動連隊

・第7装甲大隊


【活動継続可能部隊】

●陸上自衛隊

・第8〜第10戦車大隊

・第1施設隊

・第1〜第5ミサイル連隊

・第1特殊作戦軍


以上の部隊となっている。海上自衛隊に対しては護衛艦・潜水艦・航空機の整備、飛行場の整備を徹底するよう命じた。また、航空自衛隊には戦闘機・輸送機の徹底した整備を施すよう各自衛隊基地の司令部へ通達した。通達したことを鈴木防衛大臣は加藤総理に報告した。


『総理、自衛隊部隊の運用に関して各司令部へ通達しました』


「報告を受け取ったよ鈴木くん。大変な状況の中動いてくれて大変感謝している」


『ありがとうございます!今後も誠心誠意己の職務を全ういたします!』


「うむ。鈴木くんには期待しているから頑張ってくれ」


『はい!』


電話を終えた加藤総理は久しぶりに外に出たが外はもう暗い時間となっていたため日の光を浴びる事は出来なかったが日常生活を取り戻すことが出来たことにありがたみを感じた。




??????連邦・首都


「XXX様、こちらの資料をご覧ください」


「これは何かね?」


「こちらの資料は以前お話しした日本と言う国のデータです。彼の国がどこの世界に存在するか分かりませんがいずれ敵対的関係を結ぶことになるでしょう。そして、我々の戦争捕虜の中から日本と言う国を知っている者が複数名いました」


「何?知っているだと?」


「はい」


「なるほど・・・彼らは他に何か言っていたか?」


「実は我々が問い詰めたことにより日本の情報が明らかとなりました」


「ほぉ。それは興味深い。詳しく聞かせてくれ」


「もちろんですXXX様」


??????連邦にとって日本はどのような存在であるのか、そして日本との関わり、高度技術などこの国にはまだまだ裏がある。

次回もよろしくお願いします!

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