1-6 日米接触 3
グレーシス共和国 外交会議室
「では次に本題に入ります。まず共和国から輸出していただきたいと考えている食料・石油等は
どれくらい頂けるでしょうか」
「我が共和国の食料・石油はかなりの量が保管されており、いつも余ってしまうので苦労してるんです。ですので4割くらいは持っていってください。」
「4割ですか?それだと共和国の食料が減るのでは?」
「ご心配なく。先ほども申し上げた通り我が共和国の食料・石油等は余りまくっているで大丈夫です。」
「分かりました。」
「そして、日本に輸出する際、山本さんが乗ってきた輸送機に積むのですか?大量だと入らないと思うのですが」
「それは大丈夫です。輸送機にも載せますが、もうすぐ到着する輸送船2隻到着します。ですので港の使用許可を頂きたいです。」
「分かりました。後で交通大臣のレオン大臣に報告します。」
「ありがとうございます。それと食料・石油等の輸出の対価として我が国の交通技術を提供したいと考えております。また、使節団を来月に派遣したいと思います。」
「なるほど~ それはありがたいです。日本国の交通技術がどんなのか楽しみです。それと来月の使節団派遣ですが賛成です。」
こうして第二回会議が終了した。今回の会議内容はこうだ
一,両国の国家情報
ニ,食料・石油等の輸出とその対価
三,使節団派遣の日時
これらを話し合った。
その後、レオン交通大臣から港の停泊が許可された。会議終了の4時間後、海上自衛隊の輸送艦おおすみ・しもきたが到着。艦長の東が挨拶した。また、高橋健太農林水産大臣も降りた。
「ジェフリア外相。この度はお会いできて光栄です。私日本国海上自衛隊おおすみ艦長の東宏樹と申します。」
「こちらこそ。私も会えて嬉しいです東さん。」
「それではこちらに案内します。」とカーター農業大臣は言った
グレーシス共和国 食料備蓄庫
そこには日本国内の畑よりも広い備蓄庫に入り、その量に驚愕した。なんとそこには日本では見たことない量の野菜や果物・肉・魚が保管されていた。
「すごい量です。余るのも納得してしまいます。」
「ですよね~。取れ過ぎてしまって困ってましたよ。だから日本国の方に輸出できることができてとても嬉しいです。」
「こちらこそこんなたくさんの食料を頂けることに感謝します。ですが他の国には輸出しないのですか?」
「近隣国だとエルヴィス帝国がありますが...」
「そこにも輸出しないのですか?」
「それが我が国と長年敵対しておりまして食料輸出が出来ないのです。またその国と戦争になる可能性もあります。」
「なるほど。そういうことでしたか。聞いてしまってすいません」
「大丈夫です。では次に石油備蓄庫を案内します。」
食料を受け取った海上自衛隊隊員は輸送艦と輸送機に運んだ。
グレーシス共和国 石油備蓄庫
「日本国の皆さんこんにちは共和国の燃料・石油大臣のポーターと申します。」
「よろしくお願いいたします。」
「中に案内します。」
建物の中に入るとそこには食料同様、大量の石油や燃料があった。」
「こちらもすごい量ですね。」
「ありがとうございます。」
「これらの石油や燃料はしもきたに積み込みます。」
「分かりました。我々も手伝います。」
その後、石油をしもきたに積み込みが完了したことで輸送艦2隻はモルト港を出港した。一方、食料を積み込んだおおすみはとっくに出港していた。その前にも畠山新世界相を乗せた輸送機も出発していた。また、山本外交官は完成した日本大使館に住むことになり護衛の自衛官は5名を残した。こうして共和国との交渉成立となった。
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エルヴィス帝国 帝国会議室
「共和国侵攻はいつぐらいに?」
「我々としては1カ月後と考えている。」
「分かった。最近現れた日本やアメリカとか言う国にも注意せよ」
「了解」
帝国会議室で話し合っていた数人の大臣は1カ月後の話をしていた
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日本国 首相官邸
「大島総理、食料と石油燃料等の積込が完了したようです。」
「おっ それはいいね。これで食料問題は解決してくれると助かるんだがね。」
「それと結城外交官によるとアメリカが日本と共和国で同盟を結びたいということです。」
「分かった。いつぐらいかな?」
「来週辺りかと。」
「出席者は俺と加藤防衛相と杉山外相でいいかな?」
「はいそれで良いと思います。」
こうして、3カ国会議が始まろうとしていた。日本・アメリカ・グレーシス共和国は今後どのような関わりをしていくのか大島総理は考えていた。
次回、日米接触(終)です。また、日米転移の章ラストとなり、その次からは新章開幕です。今後とも日米転生をよろしくお願いします。




