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日米転生   作者: 照山
日米転生2024
324/524

24-22 operation【down red】STAGE 2

米軍占領下・フェイラス  陸軍第2軍団・第1海兵遠征軍 対ミサイル共同シェルター


「ベネット総隊長、友軍から報告です!」


「ふむ。作戦が始まったか。ミサイルの到達時刻は?」


「到達まで10分です。7:58に着弾する予定です」


「なるほど・・・総員、9:00までその場で待機せよ!」


「了解!」


工業都市・フェイラスを制圧した陸軍第2軍団、第1海兵遠征軍は制圧終了後にゲリラ部隊の攻撃に備えてNBC兵器にも耐えられるシェルターを設置し、ここを拠点とした。海兵隊総隊長のベネットと第2軍団の軍団長のマルティンはLGM-30の着弾と調査報告終了まで全隊員に待機を命じた。


「隊長、第3艦隊より通信が入っています」


「分かった。繋いでくれ」


『こちら第3艦隊「エイブラハム・リンカーン」艦長のグリンバースだ。第1海兵遠征軍ベネット総隊長へ。現地情勢の報告を実施せよ』


「第1海兵遠征軍総隊長よりグリンバース艦長へ。通信終了後にドローン映像をそちらへ転送する」


『了解』


終了後、ベネット総隊長は小型ドローンから送られてきた資料を確認後に「エイブラハム・リンカーン」宛に転送した。転送完了から暫くした後、少し大きめの衝撃がシェルター内に響き渡った。


「報告!本土より発射のLGM-30の着弾を確認」


「各員、伝達したようにシェルターから出ることを禁ずる。通常弾頭を使用していたとしても微量の核汚染の可能性も少なからずあるため1時間後に対NBC防護服を着用して調査を開始する。地上部隊の上陸までまだ時間ある。余裕を持って行動を開始せよ」


その後、ベネット総隊長を長とする調査隊を編成しシェルター内にある対NBC防護服を着用しゲリラとの戦闘に備えて小銃を装備しシェルターより外へ出た。フェイラス周辺には着弾しなかったため問題無かった。


「現在我々は調査を実施しているが体調に異変を感じた場合、速やかに私に報告せよ。また、残るゲリラ部隊と接敵した場合、先制攻撃を行い自衛を徹底せよ。ここは演習場ではなく戦場であるため気を緩めるとあの世行きだ。心して臨むように。良いな!?」


「イエッサー!」


ベネット総隊長の安全確保に関する確認後、10人の調査隊員はM1135 NBC RVに搭乗し着弾地域周辺へ向かった。


「隊長、本当に核汚染は確認されるのでしょうか?通常弾頭使用とあるので核汚染はないと思うのですが・・・」


「ふむ・・・一理あるが微量でも見逃すわけには行かない。今後上陸してくる地上部隊が安全に任務を遂行するためには我々が行動しなければならない。それだけだ。もうすぐ着くぞ。準備しておけ」


「了解です」


「各員、目標地点にまもなく到着する。下車の準備を整えるように!」


しばらくしてLGM-30が着弾した地域に到着した。この地域はステイグル連合ではユーリュと呼ばれている。ユーリュ到着後、M1135から下車し汚染調査を実施した。


「微量であろうと些細なことでもすぐに私に報告せよ!生半可な気持ちでやらないように!」


「はい!」


しかし、調査を進めていくに連れて核汚染は確認されることはなかった。1時間程度の調査が終わり、各自報告を行なった。


「ベネット総隊長、報告を行います。調査の結果核汚染は確認されませんでした」


「分かった。他の者は?」


「こちらもありませんでした!」


「了解した。これよりシェルターへ帰投する。各自、敵兵に警戒せよ」


シェルターへ帰投完了後、調査報告を第3艦隊に伝達した。


「第1海兵遠征軍より第3艦隊及び上陸を開始す輸送中の地上部隊へ連絡。我々は先ほど核汚染調査を実施し、問題無しと判断したことを報告する」


『第3艦隊より第1海兵遠征軍及び第2軍団へ。危険な任務完了報告を受け取った。協力感謝する」




同日9:30(米軍上陸1時間前)ステイグル連合東部・チャーラー 『赤の衝動』残党ゲリラ部隊拠点


「総員に告ぐ。敵を確認次第射殺せよ。躊躇は不要だ。最後の一人になるまで戦い続けるのだ!」


「ノラクス隊長!ステイグル連合との協力関係はどうなるのです?」


「奴らは我々を捨て駒にしている挙句、アメリカの攻撃でこの組織を見捨てた。ステイグル連合も我々の敵である。それでも君は協力を望むようであるならば反逆者として身柄を拘束するがどうする?」


「いえ。その必要はありません」


「そうだ。ボスのためにも戦い続けるのだ」


東部・チャーラーにてゲリラ活動を行っているノラクス・ベストレス隊長は部下の発言に反発した。ノラクスの息子は第3艦隊側の捕虜になっているジバニオである。ジバニオの父がノラスクであり、息子と父が戦地に駆り出されている。


また、ノラクスの叔父はステイグル連合副首都近郊でゲリラ部隊の隊長として抗戦している。ステイグル連合の崩壊により道連れとなった『赤の衝動』にはもう打開策つまり行き場は無い。


「隊長、やはり降伏しましょう!今ならまだ間に合うかもしれません!今なら」


「馬鹿者!自ら降伏するということはボスを裏切ることになるぞ!おいお前!こいつを拘束しろ!」


ノラクスは反発する隊員の身柄の拘束を副隊長に命じた。しかし、副隊長は反発した隊員ではなくノラクスの身を拘束した。


「何をする貴様!目的はなんだ!」


「隊長、申し訳ございませんがしばしこの状態でお待ちください。我々の継戦能力はすでに皆無に等しいです。ボスを裏切るのは心苦しいですがこれ以上ゲリラ活動を続けるのは私には無理です。アメリカ軍が上陸次第、速やかに投降します」


「お前は・・・本当にそれでいいのか?悔しく無いのか?」


「悔しいですよ!ですがこれ以上は無理です。今投降すれば我々を保護してくれるはずです。ですからー」


「動くな!その場で武器を捨て大人しく降伏せよ!」


目の前に現れたのは大量の戦車、戦闘機、ヘリコプター、艦船が見えた。米軍が到着したことにより東部・チャーラーで活動していたゲリラ部隊は米軍に投降した。全ての武器を捨て、捕虜となった。

次回もよろしくお願いします。

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