24-21 operation 【down red】STAGE 1
3月9日、ハワイにあるパールハーバー・ヒッカム統合基地に一時帰投し燃料補給と艦艇整備、第2艦隊から派遣された「コール」・「オスカー・オースチン」・「トラクスタン」の3隻が第3艦隊と合流し、ステイグル連合へ出発した。
「「コール」艦長のナビロングです!グリンバース艦長、お待たせしました」
「うむ。遠路遥々支援に協力していただき感謝する。これより我々はステイグル連合沿岸都市へ艦砲射撃を実施し、陸軍と海兵隊部隊を上陸させ制圧する予定である」
「了解です!」
ステイグル連合の全土に蔓延るゲリラ部隊の掃討と『赤の衝動』残存戦力の排除、全土の制圧を行うため第3艦隊は陸軍第4軍団、第5軍団、海兵隊第1海兵遠征軍、第5空軍が作戦に参加する。この作戦はoperation【down red】と呼ばれた。
陸軍第4軍団、第5軍団はワトソン級輸送艦・シュガート級輸送艦に装備・人員を乗せて現地へ赴く。第1海兵遠征軍に関しては占領に成功した工業都市・フェイラスより第2軍団と共に侵攻を開始する。
第5空軍の第90ミサイル航空団・第91ミサイル航空団の任務は核弾頭を使用せず通常弾頭によるLGM-30によるミサイル攻撃を実施し、『赤の衝動』本部やゲリラ部隊の潜伏数が多い場所を上陸前に攻撃する。
「総員に告ぐ。明日8:00より作戦を開始する!今こそ敵勢力を完全に排除できるラストチャンスである!絶好の機会を逃してはならない!各員、気を引き締めて任務を遂行せよ!」
グリンバースは作戦に参加する全ての兵士に対して業務連絡を行った。10日の8:00に第5空軍によるミサイル攻撃が実施される。
3月10日7:30 アメリカ合衆国ノースダコタ州マイノット空軍基地
マイノット空軍基地に配備されているLGM-30を使用するため第91ミサイル航空団第740ミサイル飛行隊に発射命令が出された。また、同時刻にワイオミング州フランシス E,ワーレン空軍基地の第90ミサイル航空団第319ミサイル中隊が発射準備に移行した。今回は核弾頭は使用されず、通常弾頭が使用される。
「隊長!発射準備完了!いつでも行けます!」
「了解。目標、ステイグル連合!攻撃始め!」
「fire!」
作戦開始30分前にステイグル連合に向けて通常弾頭を使用したLGM-30が10発発射された。ロドリゲス群長は第3艦隊司令部を通じて「エイブラハム・リンカーン」艦長のグリンバースに発射を報告した。
「第5空軍第91ミサイル航空団第740ミサイル隊隊長のロドリゲスより第3艦隊司令部へ。通常弾頭使用による敵領域へのミサイル発射が完了した。「エイブラハム・リンカーン」艦長に速やかに報告してください」
『第3艦隊司令部より第5空軍司令部及び第91ミサイル航空団第740ミサイル隊へ。報告を受け取った。作戦はすでに開始されているものの、グリンバース艦長へ伝達しておく』
その後、第3艦隊司令部を通じて「エイブラハム・リンカーン」のグリンバースへと伝わった。
「第5空軍よりミサイル攻撃が開始された模様です艦長。8:00前後に弾着するものかと思われます」
「了解した。各員、対空・対潜警戒を厳と成せ」
「レーダーに新たな反応!駆逐艦です!」
「来たか・・・『赤の衝動』・・・」
ステイグル連合沿岸部との距離10km地点で『赤の衝動』がステイグル連合海軍が放棄したと思われる駆逐艦がレーダーに捉えられた。
「全艦、敵艦隊を捕捉!対艦戦闘用意!」
「了解!対艦戦闘用意!艦長指示の目標!」
「ハープーン発射始め!fire!」
『赤の衝動』駆逐艦を撃破するため各艦からハープーン 対艦ミサイルが発射された。発射されたハープーンミサイルはレーダーに捉えられた駆逐艦に命中した。しかし、14隻の内、9隻が撃破されたものの5隻が迎撃された。
「(『赤の衝動』の総戦力のうちの7割が陸上戦力という情報があったが海上戦力もそれなりの能力を持っているのか・・・しかし14隻しかいない以上我々の相手ではないな)各艦、ハープーン再攻撃始め!敵駆逐艦に圧倒的な力を見せつけろ!」
「敵駆逐艦よりミサイル発射を確認!全弾「エイブラハム・リンカーン」直撃コース!」
「「エイブラハム・リンカーン」を護衛せよ!対空戦闘!」
「対空戦闘!司令指示の目標!」
「エイブラハム・リンカーン」に向けて5発のミサイルが発射されたため「コール」・「オスカー・オースチン」・「トラクスタン」からSM-2が発射された。結果的に敵駆逐艦から発射されたミサイルの威力は弱かったため命中前に海に墜落した。
「敵駆逐艦より発射のミサイル、洋上に落下を確認!」
「やはり彼らの力はもはやネズミ以下だ。我々に刃向かったことを後悔させてやれ!」
「了解!対艦戦闘用意!」
「対艦戦闘、CIC指示の目標!目標敵駆逐艦へハープーン再発射!」
「撃て!」
残る5隻に対して「ジョン・ポール・ジョーンズ」・「オスカー・オースチン」よりハープーンが再度発射された。発射終了後、敵駆逐艦の動向を追った。グリンバースは敵駆逐艦の動向を推測した。
「(我々の艦隊の攻撃に対するミサイル反撃能力は皆無に等しい・・・やはりステイグル連合の支援が無ければ雑魚だな・・・)」
「敵駆逐艦5隻を撃破!目標ロスト!」
「うむ。各艦、引き続き対空・対潜警戒を怠るな!」
「了解!」
その間に第5空軍が発射したLGM-30がステイグル連合内の目標に着弾し大爆発を引き起こした。副首都に落ちたため『赤の衝動』本部やゲリラ部隊の潜伏状況に変化が表れたか調査する必要がある。
戦闘指揮所などに関する用語は今後修正していきます。次回もよろしくお願いします。




