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日米転生   作者: 照山
日米転生2024
321/524

24-19 Task Force command 2

「トマホーク、攻撃目標aと接触まで10秒!」


第3艦隊第39任務部隊10隻のミサイル駆逐艦から発射された巡航ミサイル・トマホークはステイグル連合方面から飛来して来た所属不明の航空機に対して攻撃を実施した。グレーシス共和国空軍の識別信号と一致しないことから友軍機では無いことだけは確定であった。


「目標aを70機撃破!残る目標航空機は30機!」


各ミサイル駆逐艦がレーダーに捉えた目標群は100機を超えていたもののトマホークによる攻撃により70機を撃破することに成功した。


『「ルーズベルト」より全艦へ!目標aよりミサイル発射を確認!迎撃を開始せよ!」


「「エイブラハム・リンカーン」艦長より、報告を確認した。敵ミサイルと本艦との距離は?」


『本艦隊へミサイル接近まで残り5分』


「了解。SM-2を使用し撃墜せよ」


目標aから発射されたミサイルに対処するため第39任務部隊はSM-2を発射した。SM-2を発射後、「エイブラハム・リンカーン」艦長のグリンバースはレーダーに表示されたミサイルの行方を追った。


『本艦発射のSM-2、敵ミサイルを撃破!』


5分後、各艦から発射されたSM-2は目標aから発射された空対艦ミサイルを命中させることに成功した。しかし、回避した目標航空機がいることも確認された。しかし、休む暇は無かった。


『新たな敵ミサイルを探知!SM-2では間に合わない!』


「全艦、CIWSを使え!」


『了解!』


SM-2による迎撃が間に合わないことから近接防空システム(CIWS)を使用するようグリンバースは命令した。CIWSを使用することによりギリギリでミサイルを迎撃することに成功した。


「全敵ミサイルの撃墜確認!これより目標aの残る航空機を撃墜する!」


目標aから発射されたミサイルを撃墜後、レーダーには残った10機の航空機が捉えられていた。艦長のグリンバースは「アーレイ・バーク」・「ジョン・ポール・ジョーンズ」・「ベインブリッジ」に対してSM-2もしくはSM-3の使用を許可した。


「「エイブラハム・リンカーン」CICよりミサイル発射許可を出した各艦、SM-2またはSM-3を使用し、目標aを撃破せよ!」


グリンバースの命令により3隻からSM-2とSM-3を発射した。しかし・・・


『レーダーより報告!目標航空機が散開行動!SM-2・SM-3を回避し、本艦へ突入して来ます!」


「CICより全艦!回避行動!最大戦速!」


想定外の事態が発生した。SM-2・SM-3が回避されたことにより10機の航空機が特攻して来た。


「(この10機、腕のあるパイロットの可能性がある・・・対空ミサイルが回避された以上、何としてでも撃破しなければ!)」


その後、肉眼から見える距離まで接近されてしまった。CIWSを使用するものの直撃する気配が無かった。


「目標航空機、本艦へ直撃コース!」


「総員、衝撃に備え!」


「ラブーン」、「マクファール」、「シャウプ」は猛スピードで接近して来る目標航空機に対し近接防空システムを使用するが回避されてしまい、3艦に6機が直撃した。残る4機は海に墜落したことが確認された。


「目標a、本艦へ直撃!火災発生!」


『CICより「ラブーン」各艦、我々は特攻を受けた。生まれてはいないが第二次世界大戦以来となる屈辱的攻撃を受けた。これより我々は消化活動・救助活動を行うと共に敵を殲滅する!」


「了解!」


その後、第3艦隊は攻撃を受けた艦の火災を鎮火することに成功したが任務遂行に影響が出た。被害状況の深刻さから艦長のグリンバースはカリフォルニア州サンディエゴのロマ岬にある第3艦隊司令部に連絡を入れた。


「第3艦隊旗艦「エイブラハム・リンカーン」艦長のグリンバースより司令部へ。敵航空機による特攻を受けた。被弾艦の被害状況はこれ以上の作戦遂行に影響が出ることが確認された。オクレ」


『司令部より「エイブラハム・リンカーン」へ。報告を受け取った。「ラブーン」「マクファール」「シャウプ」各艦は基地へ帰投せよ。追加艦艇の派遣を第2艦隊に要請する」


第3艦隊が要請するのノーフォーク海軍基地を司令部に置く第2艦隊である。司令部のコーバー第3艦隊司令官は第2艦隊に追加派遣を要請した。特攻による攻撃から6時間後、一部艦艇の追加派遣が認められた。第3艦隊に追加派遣される艦艇は以下の艦である。


・DDG-67「コール」USS Cole

・DDG-79「オスカー・オースチン」USS Oscar Austin

・DDG-103「トラクスタン」USS Truxtun


以上の3隻が「ラブーン」「マクファール」「シャウプ」の代わりに派遣されることになった。到着まで時間がかかるため7隻のミサイル駆逐艦で対応していくことになる。


『第2艦隊司令官・ソアラ・レパードより「エイブラハム・リンカーン」艦長・グリンバースへ。これより本艦隊より3隻の追加派遣を行った。到着まで時間がかかると思うが彼らをよろしく頼む」


「エイブラハム・リンカーン」艦長より第2艦隊司令官へ。追加派遣大変感謝する。責任を持って任務を遂行する」


『了解。通信を終了する。貴艦隊の武運を祈る」


通信終了後、応急処置を施した「ラブーン」「マクファール」「シャウプ」はロマ岬海軍基地へ帰投した。帰投したことを確認後、第3艦隊全艦は任務遂行を再開した。

次回もよろしくお願いします。

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