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日米転生   作者: 照山
日米転生2024
320/524

24-18 Task Force command 1

ステイグル連合の解体により『赤の衝動』は頼みの綱を失ったことにより混乱に陥っていた。『赤の衝動』の構成は主に陸上戦力のみであるため航空機・艦船を運用することはほとんど無かった。


「失礼します。第1作戦団団長のバリスと申します。ボス、ギルグ殿が裏切りました・・・今後我々はアメリカにどのように太刀打ちしていけば良いのでしょうか?」


「連合の支援が得られない以上、我々はどの道あの世行きだ。そうとなれば皆で散ろうではないか!」


「ですが・・・」


「怯んでいるのかね?反発するのであれば君は用済みだが?」


「大変申し訳ございませんボス。誠心誠意任務を遂行させていただきます」


『赤の衝動』のボス。ここでは〈θ〉とでも呼んでおこう。〈θ〉はいくつもの名前を持っている。その名を知る者は血縁関係を有する者以外誰も知らない。全ての構成員はボスと呼んでいる。


頼みの綱であったステイグル連合のゲリラ化により『赤の衝動』の戦力は非常に低下した。これにより〈θ〉は全ての構成員に対して各地に置いてかれた状態になっている航空機や艦船の獲得を命じた。しかし、構成員のほとんどが陸上戦力主体の編成であるため運用能力可能レベルまで訓練していかなければならないのである。


「最低でも2週間で完了させるのだ。良いな?」


「はっ!」


バリスが退室後、13万人から9万人まで減少した『赤の衝動』はありとあらゆる装備を副首都や使用可能な拠点に配置した。稼働可能な対空兵器などを厳正に抽出し防備を強化することになった。しかし、後に〈θ〉から命じられる作戦は無謀かつ残酷な戦いを強いるのであった。



ステイグル連合軍のゲリラ化から1週間後の3月8日


ステイグル連合副首都近海 米任務連合軍第3艦隊旗艦「エイブラハム・リンカーン」CIC(戦闘指揮所)


「「エイブラハム・リンカーン」CIC マイルズ・グリンバースより全艦へ達する。現在、敵国副首都近海を航行中。昨日に引き続き対空・対潜警戒を厳と成せ」


『了解』


「エイブラハム・リンカーン」を旗艦とし、ステイグル連合周辺海域を警戒する米任務連合軍第3艦隊は以下の艦で編成されている。

              【米任務連合軍第3艦隊 編成】


●第3艦隊第30任務部隊(Task Force 30 CTF-30))

・CVN-72「エイブラハム・リンカーン」USS Abraham Lincoln


●第3艦隊第30任務部隊第9空母航空団

・F/A-18E/F 第14戦闘攻撃飛行隊・第41戦闘攻撃飛行隊

・F-35C ライトニングⅡ

・EA-18G 第147電子攻撃飛行隊)

・E-2D(第208艦上空中早期警戒飛行隊)


●第3艦隊第34任務部隊(Task Force 34 CTF-34) 第3艦隊潜水艦部隊

・SSN-774「バージニア」USS Virginia

・SSN-775「テキサス」USS Texas

・SSN-776「ハワイ」USS Hawaii

・SSN-777「ノースカロライナ」USS North Carolina


●第3艦隊第39任務部隊(Task Force 39 CTF-39)第3艦隊空母打撃部隊

・DDG-51「アーレイ・バーク」USS Arleigh Burke

・DDG-52「バリー」USS Barry

・DDG-53「ジョン・ポール・ジョーンズ」USS John Paul Jones

・DDG-58「ラブーン」USS Laboon

・DDG-64「カーニー」USS Carney

・DDG-70「ホッパー」USS Hopper

・DDG-74「マクファール」USS McFaul

・DDG-80「ルーズベルト」USS Roosevelt

・DDG-86「シャウプ」USS Shoup

・DDG-96「ベインブリッジ」USS Bainbridge


という編成である。CIC司令官兼艦長のグリンバースはステイグル連合本土の動向をレーダーや報告などで注視していた。すると緊急事態を知らせる警報が鳴り響いた。


『emergency!emergency!』


「CICより全艦へ、何があった!」


『「アーレイ・バーク」』より「エイブラハム・リンカーン」CICへ。目標a地点より複数の航空機が猛スピードで接近中!本艦との距離10km』


「了解。全艦、対空戦闘用意!」


「対空戦闘用意!」


「対空戦闘、攻撃目標aを全て撃墜せよ!巡航ミサイル・トマホーク発射始め!salvo!」


ステイグル連合周辺海域を警戒中の第3艦隊に接近する航空機が確認された。これを受けて対空戦闘が開始され巡航ミサイルであるトマホークが発射された。目標の航空機の数は100を超えていた。


「CICより全艦へ続報を達する。目標を撃墜できなかった場合、距離があればSM-2を使用せよ!」


グリンバース艦長の命令により発射されたトマホークミサイルはステイグル連合方面から飛来して来た航空機に向かって行った。万が一に備えて各艦ではSM-2の発射準備が行われていた。


「トマホーク、攻撃目標aと接触まで10秒!」


異世界転移後最初の実戦になる第3艦隊の戦果はどうなるか注目だ。

次回もよろしくお願いします。

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