2-1 日本使節、共和国へ
日本国 成田空港
グレーシス共和国の第1回使節団は7月1日に成田空港を出発した。ここから数時間かけてグレーシス共和国のデクスター飛行場へと向かう。今回の使節団は15名で構成されている。護衛の自衛官7名、研究者等を含めて8名となっている。また、護衛の自衛官には武器を携行させている。
日本国グレーシス共和国使節団構成員
陸上自衛隊 海上自衛隊 航空自衛隊 その他
大野雄介 戸郷優真 堂林浩太 小林颯太外交官
高木実 島村風花 倉田鈴鹿外交官
吉田穂乃果 柴田雄二外交官
原杏奈 上田志穂
松山幸一
片山悠二
岡島勇人
以上15名が派遣される。そして全員政府専用機へと搭乗していくのだった。
『当機はまもなくグレーシス共和国デクスター飛行場へと出発します。シートベルトを着けてお待ちください。』
「いよいよだな。」と松山幸一は言う。
「そうですね。異世界に来てもうすぐ5ヶ月。ようやく共和国のことを研究出るんですね。とても楽しみです。」と上田志穂はにこやかな表情で言う。
「しかし、共和国に何か共和国の隣の国が戦争を始めるとかなんとか。もし使節団派遣中にあったらどうするんだろうね。」と片山悠二は不安げな表情で言う
「大丈夫です。安心してください。もしもの時は我々が護衛しますので。後現地には日米駐留部隊もいますので安心してください。」と陸自の大野が言う
「そうですか!ありがとうございます。」
と言ったところで飛行機が滑走路に入った。
『当機はまもなく離陸します。シートベルトの確認をしてください。それでは離陸します。』
そして使節団員15名を乗せた政府専用機は成田空港を出発した。
『それでは皆様、到着まで異世界の空をお楽しみください。』
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グレーシス共和国 外務省
「ジェシー総統、まもなく日本国の使節団が到着します。」
「分かった。ジェフリア外相。そしてこちらからの使節団はどうなっている?」
「共和国の使節団員は12名で、先ほどモルト港を出発しました。」
「うむ。ご苦労であった。疲れているだろうし使節団到着まで寝てるといい。」
「分かりました総統。」
そしてジェフリア外相は日本国の使節団が到着する30分前約5時間は寝ていた。
「あ、もうすぐ使節団が来る頃だ。飛行場に行かないと。」
「総統。迎えに行って参ります」
「うむ。」
ジェフリア外相は車に乗り、飛行場へと向かった。
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グレーシス共和国 デクスター飛行場付近
『当機はまもなくグレーシス共和国のデクスター飛行場に着陸します。降りる際はお忘れものにご注意ください。』
「もうすぐ着くってよ。楽しみだな~」
「私も初めてでとてもワクワクしてます。」
「そうだな!」
日本国の使節団乗せた政府専用機は7時間かけてデクスター飛行場へと到着した。
『本日は当機をご利用くださりありがとうございます。使節団の帰国日に迎えに参ります。お忘れものがございませんようご注意ください。ありがとうございました。デクスター飛行場に到着です。』
日本国使節団15名はグレーシス共和国に到着した。
「ここが異世界か。研究したいことが山ほどあるね。」
「皆様、これより日本大使館に向かいそのあと共和国のジェシー総統と面会します。」
こうして両国の使節団の派遣期間は一週間である。松山研究員は素晴らしい研究が出来ると意気込んだ。
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エルヴィス帝国 会議室
「リース皇帝陛下。ご報告がございます。」
「申し上げてみよ。」
「はっ。まずグレーシス共和国と日本国の両国が使節団を派遣しあいました。」
「そうか。まず我々はグレーシス共和国には攻撃するが使節団には攻撃しない。使節団まで攻撃すると各国から我が国の信頼が落ちるからな。それで?その使節団は何日やるんだ?」
「7日です。」
「そうか。7日か。我々の軍事行動日は使節派遣終了後の2日後にしよう。敵戦力はどうだ?」
「グレーシス共和国軍は装備は我が軍の方が勝っています。しかし竜軍の哨戒報告によると共和国のあちこちに日本とアメリカの軍隊が駐留しているのが確認できました。しかし...」
「しかしどうした?」
「それがその報告が終わったあとに通信が途絶えました。」
「何!?それを早く言いなさい」
「申し訳ないです。」
「仕方ない。9日後に共和国への軍事作戦及び日本とアメリカとか言う国にも宣戦布告する。」
「分かりました。」
その後、9日後に起こることはまだ日米グレーシス共和国はまだ知らなかった。
本日より第2章開幕です。今後もお楽しみください