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日米転生   作者: 照山
日米転生2024
317/524

24-15 海と空の覇者 2

2/23 11:00 ステイグル連合南部・フェイラス近海 


「総員、まもなく敵地上陸と制圧を開始する!各自装備点検を実施しいつでも行ける体制を整えよ!」


「イエッサー!」


『赤の衝動』・ステイグル連合に上陸するアメリカ海兵隊第1遠征軍とスプール共和国に上陸する第2遠征軍は強襲揚陸艦を用いて上陸を開始する。第1遠征軍と第2遠征軍が用いている強襲揚陸艦は以下の艦艇である。


【第1遠征軍】LCC-19「ブルー・リッジ」USS Blue Rige

    LCC-20「マウント・ホイットニー」USS Mount Whitney

    LHD-1「ワスプ」USS Wasp

      LHD-4「ボクサー」USS Boxer


【第2遠征軍】LHA-6「アメリカ」USS America

       LHA-7「トリポリ」USS Tripoli

        LHA-8「ブーゲンビル」USS Bougainville

       LHA-9「ファルージャ」USS Fallujah


以上の強襲揚陸艦が第1弾に派遣される艦艇である。少ないかもしれないが第2弾・第3弾以降もあるため焦らずじっくりと敵を攻撃していくのも必要な作戦でもある。


ステイグル連合南部・フェイラスに近づくと出撃準備が開始された。各海兵隊員は水陸両用車・AAV-7とLAV-25に乗り込む者やLCACの準備が完了したことから上陸作戦が開始された。コリー・ベネット総隊長は命令を出した。


「敵地への上陸の際、攻撃が確認されれば速やかに反撃せよ。先制攻撃も許可する。いかにして迅速な敵部隊の排除と領域の制圧は諸君らの迅速な判断と行動が求められる。私も作戦に参加し戦闘にも参加するため共に精一杯努めていこうではないか!行くぞ!」


「おう!」


しかし、警戒行動を開始以降上陸目標付近には敵影は確認されなかった。以前の首都への攻撃により戦力の枯渇があったのかとコリー・ベネット総隊長は考えていた。だが、油断は禁物であると判断した。


「作戦中の全隊員へ警告する。上陸目標地点に敵影は現時点で確認されていない。しかし、ゲリラによる攻撃がある可能性が高い。全方向に警戒して作戦を継続せよ」


『総隊長、司令部より連絡です。空挺師団の作戦が開始されました。1時間後に当該目標から降下を開始するようです』


「了解」


通信終了後、海兵隊第1遠征軍のLAV-25とAAV-7部隊は『赤の衝動』・ステイグル連合側からの攻撃は確認されなかったため安全に上陸することに成功した。総隊長のベネットは司令部に報告を行った。


「総隊長より司令部へ。上陸ポイントの到達と当該地域の制圧が完了した。敵の攻撃は確認されていない」


『司令部より総隊長及び全隊員へ。報告を受け取った。敵影ゼロの場合でも地雷が埋め込まれている可能性も捨てきれない。隊員の安全を最優先にしつつ進軍せよ』


強襲揚陸艦からフェイラス沿岸部の上陸地点までの間に攻撃を受けなかった。しかし、ベネット総隊長はあらゆる可能性を考慮する必要があると各隊員に伝達した。地雷除去車両・バッファローとMRAP耐地雷・伏撃防護車両では地雷の探索が行われていた。ボウス地雷対処隊隊長はレーダーで確認しながら作業をしていた。


「敵の動きを完全に読むことはできないが地雷を探索して少しでも多くの隊員を安全に目的地まで送ることが最優先だ。怪しい物があればすぐに知らせろ!」


「隊長、報告です。現在いる場所つまり上陸地点周辺に爆発物は確認されていません」


「そうか・・・一つもないのは怪しいな・・・引き続き探索を行え」


「了解」


しかし、地雷を検知することが出来なかったことをボウス地雷対処隊隊長はベネット総隊長に報告した。


『総隊長、現時点で地雷は確認されませんでした。今後も引き続き検知作業を行なって参りますがくれぐれも隊員を下車させないでください。車両や人に反応せず衝撃による爆発する地雷があるかもしれないので気をつけてください」


「分かった」


すると、進行方向から海兵隊第1遠征軍に攻撃を加えられた。総隊長のベネットは出所の確認と反撃を命令した。


「全隊員へ反撃命令!現在我々は攻撃を受けている。速やかに反撃し安全を確保せよ!武器の制限は行わない」


ベネット総隊長の命令によりAAV-7やLAV-25から射撃が行われた。射撃開始直後、地面から轟音が響き大爆発を起こした。


「どうした!何があった!」


「分かりません!引き続き反撃します!」


「待て!爆発は地面から・・・ということは地雷ではあるが地雷対処隊の報告からは確認されていなかった・・・ますます分からん・・総員、可能な限り爆発を回避せよ!」


『『『『了解!』』』


その後、進行方向からの攻撃は止んだものの爆発は複数回に渡って引き起こされた。しかし、対地雷性能を兼ね備えている装備であるため死者を出すことは無かったが故障車が確認されたことからその故障者は大気ということになった。


また、ボウス隊長ら地雷対処隊は部隊の進軍の一時停止を要請後、処理隊の隊員による地雷探査と除去が行われた。長時間に及び探査の結果、200個以上の地雷が検出された。


「この地雷は我が国は無い兵器だ。鹵獲して本国へ持っていき調査することにします」


「分かった。諸君らの地雷探査協力に感謝する。おっと・・・来たようだ・・・」


地雷探査に時間をかけたため日付を跨いだ24日の8:00、上空から6機の米空軍輸送機・C-17輸送機が飛来してきた。


「空挺部隊の奴らが来たか・・・我々も行くぞ!全車、前進せよ!」


空挺師団の到着に遅れを取らないようベネット総隊長は命令した。地雷探査に時間を費やしてしまい大幅な遅れを取ることになってしまったが空挺部隊とペースを合わせるのも必要な手段である。

次回もよろしくお願いします

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