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日米転生   作者: 照山
日米転生2024
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24-14 海と空の覇者 1

「海兵隊総隊長のコリー・ベネットだ。知っての通りであるが我々海兵隊の目標は敵陣地の制圧である。そのためには上陸地点の確保が必要となってくる。諸君らが訓練でやってきたことをぜひこの実践で取り組んでもらいたい。怖気づく必要はない。無事に任務を遂行した者には飯を奢ってやろう!総員、速やかに出撃の準備をせよ!」


グレーシス共和国・デクスター基地にて待機していた米特別任務連合軍の第1海兵遠征隊第1・第2・第3遠征軍出撃待機が命じられ間も無くして『赤の衝動』・ステイグル連合・スプール共和国の3カ国に対して上陸を仕掛ける。また、空軍による攻撃成功により陸軍第2軍団の出撃も命じられた。


「さらに我々は第2軍団第11空挺師団・第173空挺旅団と連携して敵地で活動することになる。持っている武器や人間関係が違えど倒す敵は同じだ。緊密な連携があってこそ勝利という栄誉は近づくのだ。気を引き締めていけ!」


「イエッサー!」


定期連絡後、海兵隊総隊長のベネットは第11空挺師団・第173空挺旅団を束ねる第2派遣隊第2軍団長のオーバル・マルティンに挨拶した。両者は訓練兵時代の親友かつライバルであり共に切磋琢磨していた過去もある。


「久しぶりだなマルティン。最後に会ったのはいつぐらいだったかな?」


「6年前くらいじゃないか?まぁ雑談は後にしておこう。さて、今回の作戦は空と海の支配者がお出ましだ。敵もおそらく唖然するに違いない。そうだろう?」


「そうとも限らない。敵は汚い手を使って我々を攻撃してくる。油断しているとあの世に行っちまうぞ?」


「ハッハッハ!何かフラグを感じるな。では次に会うのは敵地で」


「あぁ。生きて来いよ?」


「もちろんさ」


その後、両者は各部隊へ戻って行き出撃の準備に努めた。海兵隊が作戦に投入する戦力は以下の通りである。


・LAV-25水陸両用歩兵戦闘車 120両(第1・第2・第3・第5各師団40両)


・AAV-7水陸両用装甲兵員輸送車 60両(第1・第3両師団に30両)


・グロウラーITV 100両(第1海兵兵站群40両・第1海兵師団30両・第2海兵師団30両)


・HMMWV 50両(第2海兵兵站群20両・第3海兵師団に30両


・M-ATV 80両(両兵站群に40両)


・F-35B/C ライトニングⅡ(第4海兵航空団)10機


・KC-130J(第4海兵航空団〕2機


の以上である。初期派遣部隊であるため相手の陸軍戦力との差を把握して第2弾の派遣を行う場合もある。また、陸軍第6派遣隊も後方支援を行うため戦力不足に悩まされることはないだろう。


そして、2月21日の夕刻に作戦開始日が連合軍司令部から伝えられた。司令部からの情報によると3月1日までに上陸を完了させるようにということであった。つまり、作戦開始日・開始時刻は各部隊の指揮官の判断に委ねるということであった。


「司令部は何を考えている?大事な作戦であるというには分かっているはずだ」


「おそらく司令部は我々を信頼しているためにあえてこのようにしたに違いない。とりあえず副隊長、我々の行動開始日はいつにするべきだろうか?」


「現時点で皆士気は高いはずだ。すぐにでも出撃したいがいきなりでは彼らも困るだろう。明後日23日にするのはどうだろうか?」


「なるほど・・・1日明けて隊員を休ませるということか・・・良い案だな」


「では伝えて来よう」


コリー・ベネット総隊長は部隊の派遣日を2月23日にすることを各隊員に伝達した。


「我々は明後日に作戦を開始する。各自万全のコンディションで挑めるよう徹底した体調管理を施すように!以上だ!」


「イエッサー!」


伝達後、海兵隊の隊員からは「行くぜぇ!」や「うおぉ!」などといった声が聞こえてきた。


「元気が有り余っている奴らだな。きっと任務は成功するに違いない」


その後、ベネット総隊長は隊舎に戻り食事などを済ませて休むことにした。異世界転移後最初の重要な任務であるため緊張はあるが勝利のためにも良い結果を残すことを誓った。



ステイグル連合副首都・ジエン 


「リーダー代理、敵の行動があの攻撃以降止まっています」


「そうか・・・あの攻撃により我々はアメリカという国が持っている力を知ることができた。彼らは我々を上回る戦力を保持している。ぜひ停戦と行きたいところだが・・・」


「だが・・・?」


「攻撃した側が停戦というのは非常に賢くないと思う。領土がこの副首都まで侵攻されていようと最後まで戦い抜くことを私は誓う。首都・ステークで散った同胞のためにも・・・」


米空軍の攻撃により首都は壊滅的な被害を出した。民間人だけでも10万人の死者を出し、首都駐屯のステイグル連合軍は全滅という結果であった。リーダーのギルグも攻撃により重傷を負ったため現在は副リーダーのエランがリーダー代理として指揮している。


「君はこの戦局をどう見る?」


「苦しい展開だと思います。ですが何かしらの突破口があるはずです。諦めずにやって行きましょう」


「あぁ。そうだな。すぐに国土の防備を可能な限り固めよ。また、スプール共和国との連携も緊密に取るように!」


「了解!」


『赤の衝動』・ステイグル連合・スプール共和国は開戦から1ヶ月間も無くして苦境に立たされている。この状況を覆すことは出来るのかはリーダー代理の判断にかかっている。

次回もよろしくお願いします。

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