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日米転生   作者: 照山
日米転生2024
310/524

24-8 仕掛けられた罠 1

「こちらセクター1。まもなく敵拠点に到着する。依然敵からの攻撃は確認されていない」


『了解。だが引き続き警戒を怠らないように』


米陸軍と海兵隊の米軍統合戦闘団は第1統合戦闘団第1~第15中隊に分かれて『赤の衝動』の拠点への攻勢を仕掛けることになった。後方支援を担当する第2統合戦闘団第6~第10支援隊は以下の部隊を担当している。


・第1~第4中隊→第6支援隊(6S)→M224 60mm迫撃砲・M109榴弾砲


・第5~第9中隊→第7支援隊(7S)→AH-1 コブラ・AH-64D アパッチ


・第10~第12中隊→第8支援隊(8S)→M3 ブラッドレー・AN/TWQ-1自走地対空ミサイルシステム


・第13、第14中隊→第9支援隊(9S)→M270自走多連装ロケット弾発射機


・第15中隊→第10支援隊(10S)→M198 155mm榴弾砲


以上の支援隊が彼らを支援する。また、その他にもグレーシス共和国陸軍から戦車・航空機などを使用させてもらうことになった。


米軍統合戦闘団とグレーシス共和国陸軍は2/11にハワイから出発しておよそ2日の13日に『赤の衝動』の拠点があるテリロン近郊・シャンヨンに到着し空路から陸路へ移行することになった。シャンヨンは『赤の衝動』の影響力の範囲外であるもののテリロンに近づくにつれて緊張感が漂っていた。


2/13 14:30 グレーシス共和国・テリロン 『赤の衝動』拠点5km地点


「第5~第9中隊を支援する第7支援隊へ(以下7S)。敵拠点の上空偵察を実行せよ。敵拠点に対しては2部隊に分かれて着陸部隊と上空警戒部隊の任務に当たれ」


『7Sより全部隊、これより我が隊は敵拠点の偵察を開始する』


第7支援隊には米陸軍ヘリコプターのAH-1 コブラが10機、AH-64D アパッチの10機、グレーシス共和国陸軍S-W2R攻撃機5機の25機が上空偵察任務を開始した。7Sの隊長機のAH-1 コブラのハーマンはテリロンの町並みを見ていた。


「ふむ・・・『赤の衝動』の影響によりテリロンは治安が悪いイメージがあるかと思ったが・・・そこまでは悪くなさそうだな」


「そうですね隊長。ですが昼間は良さそうに見えて夜はヤバイかもしれません。夜間での単独行動だけはやめておきましょう」


「そうだなって・・・前方よりミサイル接近!撃墜せよ!」


雑談をしている最中に上空偵察部隊はミサイル攻撃に遭遇した。ハーマン隊長らは目標のミサイルに対して撃墜を命じるが市街地への被害は最小限に抑えるようにしなければならない。


「対ミサイル誘導弾を使用せよ。可能な限り市街地から距離を置いて撃墜するのだ」


『了解!』


対ミサイル誘導弾は米軍が研究・開発していたミサイルを追尾するミサイルを実践投入することになった。出所不明のミサイルの接近により市街地への被害を抑えるために慎重になったものの郊外の人口非密集地にて目標のミサイルを撃墜することに成功した。


「7Sより全地上部隊へ。敵によるミサイル攻撃を確認し市街地外にて撃墜に成功したことを報告する。これより上空偵察任務を引き続き実行する」


『報告を受け取った。全方向に警戒して任務遂行後に帰投せよ』


その後、米軍上空偵察部隊は『赤の衝動』拠点上空に到達した。対空兵器は破壊しているため先ほどのミサイルがどこから来たのかは不明だが15機が着陸体制に入り、拠点制圧と確保に動いた。残りの10機は各方面を警戒活動のため周辺を飛行することになった。


「敵拠点上空に到達。現時点で敵影は確認されていない」


『了解。敵拠点には着陸出来たか?』


「完了した。敵影は確認していない」


『赤の衝動』の構成員が一人もいないことに疑問を抱いたハーマンは小銃を取り出し、警戒に当たった。


「(ここの地盤は中々柔らかい地盤だ。それに彼らは地下に潜伏していると聞いたがまさか装甲車まで入れる地下通路とは思わなかった)


ハーマンらは調査を進めていくうちに地下通路への入口の大きさが戦車は不可能だが装甲車などが入れそうな入り口を発見した。何かが怪しいと思いながら地上部隊の到着を待った。上空偵察部隊の着陸から19:30、全部隊が『赤の衝動』の拠点に到着した。


「大変遅くなりました!たった今到着致しました!」


「了解。これより我々は地下に潜伏する敵構成員の捕縛・制圧を実行する。地盤が緩いため随時報告を怠らないように!」


統合戦闘団の全隊員のうち1300人が『赤の衝動』の拠点に入っていった。距離がある可能性が高いため全員グレーシス共和国陸軍の装甲車に乗車し侵入に成功した。装甲車にて侵入後、各隊員は


「どれくらいの長さがあるのだろうか・・・」


と考えていた。30分程度同じ景色を見ていたが広い空間に出た。1300人の隊員はこの広い空間に驚いていた。


「まさかこんな所に拠点を構えるとは・・・」


地中貫通爆弾でも届かない所まで来た。しかし、拠点と思われる場所はもぬけの殻であった。



同刻 


「リーダー、旧拠点に目標の到達を確認しました。爆破しますか?」


「もちろんだ。我々を妨害する者は皆あの世行きだ。地上にある航空機も破壊せよ」


「了解。爆破班、爆破開始準備!」


「準備開始完了!いつでも行けます!」


「よぉし!爆破!」


『赤の衝動』のリーダーは到着した米軍部隊とグレーシス共和国陸軍部隊に対して罠を仕掛けた。

次回もよろしくお願いします

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