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日米転生   作者: 照山
日米転生2024
308/524

24-6 開戦への道

2/6 6:30(米軍作戦開始1時間半前) グレーシス共和国・デクスター基地


ステイグル連合・スプール共和国・『赤の衝動』の排除のためデクスター基地に駐機中のアメリカ空軍戦闘機・F-35Aの4機、F-16C/Dの2機、B1B爆撃機の1機が初動攻撃部隊として準備を開始すると共に第1攻撃飛行隊隊長のハーパーは隊員に作戦内容を伝えた。


「諸君おはよう!これより我々は第1攻撃飛行隊として作戦を遂行する!本作戦は今後の我が国の安全保障にも影響してくる。そして、攻撃目標はグレーシス共和国北部地域・テリロンに存在する『赤の衝動』本部への爆撃とステイグル連合・スプール共和国軍の軍事拠点を排除し、上陸部隊の支援をして行く必要がある。作戦内容は以上だ。開始時刻まで休息を取るように!以上!」


「「「「「「了解!」」」」


ハーパー攻撃飛行隊長の作戦伝達終了後、各隊員は仮眠を取り万全のコンディションで望むことになった。仮眠を取る者、筋トレをする者、各員作戦開始まで各々の時間を過ごしていた。


7:30、6機の戦闘機と1機の爆撃機がデクスター基地を離陸した。


「こちらライトニング-1。テリロンに存在する敵拠点まで30分。作戦開始時刻丁度に攻撃可能」


『司令部より全作戦参加機へ。目標を捕捉次第速やかに攻撃せよ。使用可能武器は無制限とする』


作戦開始時刻と同時に攻撃することになった。しかし、テリロン付近を飛行中に事態は急変した。


「前方よりミサイル接近を確認!全機回避行動!」


『赤の衝動』拠点の方向から対空ミサイルと思われるミサイルが接近してきた。米航空宇宙局からの情報で対空ミサイルの存在は把握していたが航続距離は判明していなかった。『赤の衝動』拠点からテリロン市街地中心までは東京-大阪間の距離があるにも関わらずミサイルが来るということは想定外であった。


「目標のミサイルを敵国保有の物として撃墜する!全機、当たるなよ?!」


了解(コピー)!帰ったら旨いもの奢ってください!』


「あぁもちろんだ!全員生きて帰るぞ!散開!」


6機の米空軍戦闘機は密集編隊から四方向にバラけるようにして散開した。爆撃機に関してはチャフを出しながら距離を置き、撃墜されないようにした。


「敵ミサイル、本機にロックオン!ライトニング-2!援護しろ!」


ライトニング-1に敵ミサイルが接近していることを受けてライトニング-2は後方からミサイルを迎撃することとなった。しかし、変則的な動きを見せているため迎撃には時間を費やした。ましてや市街地に近いため撃墜されれば民間人にも危険が及ぶため何としてでも回避しなければならない。


「それにしても厄介なミサイルを持っているのだな・・・『赤の衝動』というやつらは!」


『ライトニング-2よりライトニング-1へ。敵ミサイルをロックオンした。撃墜を行うためその場から離脱せよ!』


「了解。あとは頼んだ!」


ライトニング-2によるミサイルのロックオンによりライトニング-1は軌道から反れるようにして現場から離脱した。


「市街地へ被害が及ばないように・・・発射!」


第1攻撃飛行隊F-35戦闘機の2番機から迎撃ミサイルが『赤の衝動』から発射されたミサイルへ向かっていった。放った迎撃ミサイルは見事に敵ミサイルに命中したがその中から超小型のミサイルが2番機に接近していった。


「何!?ミサイルの中から超小型のミサイルだと・・・?くそ!回避できん!」


『ライトニング-2!脱出しろ!』


しかし、脱出ボタンを押す前に速度を上げた敵ミサイルはライトニング-2に命中し爆発を起こした。ライトニング-2が撃墜されたことにより『赤の衝動』に対する反感はより一層高まった。


「第1攻撃飛行隊より司令部へ。敵ミサイルによる攻撃により1機が撃墜された。このまま敵拠点へ向かう」


『司令部より全機、作戦は計画通り実行せよ』


「了解・・・」


その後、『赤の衝動』の拠点にどんどん近づく度にミサイルの発射数が増えていき苦しめられたものの何とか目標空域へ接近し戦闘機による対地ミサイル攻撃と爆撃機による地中貫通爆弾による爆弾投下の攻撃は3機の犠牲と共に作戦は成功となった。


「敵拠点への攻撃成功。被害状況は追って報告する」


『作戦参加中の全機、帰投中の攻撃にも警戒せよ』


このようにして『赤の衝動』の第1目標への攻撃には成功したが想定外のミサイルの仕組みにより3機の友軍機が撃墜された。基地帰投後、ハーパー隊長は殉職隊員に哀悼の意を捧げた。



ステイグル連合首都・ステーク 連合軍支援部


「リーダー、我々の操り人形である『赤の衝動』がアメリカ合衆国に攻撃を受けました。アメリカ合衆国は我々に対しても協力者であるとし攻撃すると予想します。先制攻撃を実施しなければならない状況になってきました」


「ふむ・・・『赤の衝動』への攻撃は我が国とスプール共和国に対する攻撃と同等である。我々に対する驚異を排除するためアメリカ合衆国とグレーシス共和国に対して宣戦を布告することを伝えよ。開戦への道が開かれた」


「了解致しました・・・」


その後、ステイグル連合軍の『赤の衝動』を支援するリーダーであるマイロはスプール共和国のフランキーが会合しアメリカ合衆国とグレーシス共和国に対して自衛権を行使するため宣戦布告を行うことで両者は一致した。今後、どこまで戦線が開かれるのか注目である。

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