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日米転生   作者: 照山
日米転生 earth
303/524

24-1 異世界に靡く星条旗

明けましておめでとうございます。これより「日米転生2024」が始まります。この章では第1章開始前のアメリカ合衆国転移後の米国視点の物語です。よろしくお願いします。

2023年12月31日23:59:30(日本時間2024年1月1日15:00直前) 


アメリカ合衆国 大統領公邸


「大統領、今年も1年お疲れさまでした」


「あぁ。今年も早いようであっという間であった。来年も良い1年にしたいものだな!2024年は良い年にしようじゃないか」


「えぇ。2024年もよろしくお願いします」


アメリカ合衆国大統領・ジョーンズは2023年の終わりに寂しさを感じつつ来る2024年を楽しみにしていた。そして2024年1月1日、合衆国全体に異変が起こる。


「大統領、明けましておめでとうございます。2024年になりました。新年早々申し訳ないのですが合衆国全体で異変が生じました」


「異変?何かね?」


「本日0:13、今から10分前のことなのですが国外との通信が途絶えました・・・」


「は?何?それはいったいどういうことだ?」


「信じられないかもしれませんが我が国はおそらく別世界に転移した可能性があります。断定はできませんがその可能性が高いかと・・・」


「なるほど・・・夜明けと共に空軍による調査を開始せよ!」


「了解しました!」


アメリカ合衆国は新年早々別世界へ転移した。突然の出来事にジョーンズ大統領は周辺状況の確認と情報収集のため空軍航空機の偵察が行われた。米空軍・F-16C/DとF-35A戦闘機がアラスカ州アイルソン空軍基地から偵察のため6機が離陸した。


「ファルコン1より全機。未確認飛行機及び新大陸を確認次第、速やかに報告せよ」


『『『『『了解!』』』』』


アラスカ州アイルソン空軍基地から出撃した戦闘機部隊はハワイ方面へと飛行中であった。ハワイ・ホノルル空軍基地で燃料補給後、しばらくした後に地球にはない大陸を確認した。


「ファルコン1より全部隊へ。未確認領域を確認ー」


『こちらグレーシス共和国空軍所属。貴機らは我が国の領域を侵害しようとしている。交戦の意志が無いのであれば速やかにデクスター基地への着陸体制を取れ』


突然の通信に驚いたがグレーシス共和国と名乗る戦闘機が接近しようとしていた。F16C/Dのパイロットのマイルズ・ジャークは彼らの要求に応えることにした。


「了解。全機、彼らの要求通りデクスター基地へ着陸せよ」


『貴機らの誠実な対応感謝する。第7滑走路への着陸を許可する』


その後、F-35戦闘機とF-16戦闘機はグレーシス共和国空軍戦闘機の誘導に従いデクスター基地第7滑走路に着陸した。着陸後、ジャーク空軍中尉ら5名のパイロットは本国と連絡を取る許可を取った。


「ファルコン1より空軍司令部へ。グレーシス共和国と名乗る地球には無い国家を確認した。現在同共和国空軍基地にて着陸を完了した」


『ファルコン1及び全機、報告を確認した。可能な限り彼らと意思疏通を図れ』


「了解」


通信終了を確認しグレーシス共和国空軍の軍人と見られる人とコミュニケーションを取ることにした。


「我々はグレーシス共和国空軍司令のシャーレ・ビラン。貴国の所属を答えよ」


「私たちはアメリカ合衆国空軍第1新世界偵察隊です。我が国をご存じでしょうか?」


「アメリカ?聞いたこと無い国だ。知ってるか?」


デクスター基地にいる米空軍パイロット以外アメリカ合衆国を知る者はいなかった。ジャーク中尉は交戦の意志が無いことを明確に示した。


「そうですか・・・ですが我々は貴国と争う意志はありません。我が国はこの世界へ転移してきました。信じられないかもしれませんが今後我が国の外交官が来るでしょう。それと貴国への領空侵犯を謝罪する」


「あなた方の誠実な謝罪心から感謝する。貴国には我が国と争う意志が無いことは良く伝わった。仲良く出来そうだ。貴官らはこの外交関係詔書を持ち本国の指導者へ手渡してもらいたい」


「了解しました。それでは失礼します」


両者敬礼後、6機の米空軍戦闘機はホノルル基地へ着陸し再度燃料補給を行った後にロサンゼルス空軍基地にてフリーク国務大臣に手渡した。今後アメリカ合衆国とグレーシス共和国は友好的な関係が結ばれるに違いないだろう。

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