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日米転生   作者: 照山
日米転生 earth
302/524

earth-終 エンドゲーム

3月1日、デングリーヅ連邦軍による多方面上陸作戦が始まろうとしていた。これに対して地球連合本部では連邦の驚異を少しでも排除しようとするため核兵器の使用が検討されていたが周辺地域の環境の悪化と非戦闘員への被害が広がることを恐れたため使用は中止となった。


核兵器使用中止により別の打開策を模索するため連合会議が開催された。


「本部長代理、そろそろ台湾・イギリス本土の奪還作戦を開始しないといけません。最悪の場合絶好の機会を逃してしまう可能性があります。決断はお早めに・・・」


「分かっている。今月中を目処に作戦を開始しようと考えている」


現状のままでは敗戦する可能性だってある。デングリーヅ連邦と向き合っていくにはどのようにすれば良いか考えているとき緊急の通信が入った。


「本部長代理、お忙しいときにすみません!緊急です!」


「どうした!今会議中だぞ!手短に頼む!」


「キューバ・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランド・アイスランド・グリーンランド・インドネシア・キューバの8か国で同時に爆発が確認されました!詳細は現地の連合軍が調べていますがグリーンランド・アイスランド方面の拠点からの通信が途絶している状態です!以上です!」


「何!?こんな忙しいときに・・・デングリーヅ連邦側からの攻撃か?」


「詳しいことは不明ですがその可能性が高いです」


「すぐに援軍を派遣せよ。何としてでも敵を排除するのだ」


「了解です!」


デングリーヅ連邦軍による8カ国への同時多発的な攻撃が発生したが地球連合側からしてみれば想像以上の出来事が現地では起きていた。




中南米方面キューバ軍・地球連合陸軍ハバナ基地 1日10:30


ハバナ基地にはキューバ陸軍と地球連合陸軍7万人が駐屯している。また、中南米方面を指揮する司令部が置かれている軍事的要衝が置かれている。


「司令!ミサイル接近!地上到達まで15秒!」


「いきなりか?!探知できなかったのか?速やかに撃墜せよ!」


「所属不明のミサイルはデングリーヅ連邦方面より飛来。撃墜開始!」


しかし、キューバ軍が保有するS-125ミサイルを複数発射するが軌道を反らす変則的な軌道を見せ迎撃網を回避していき着弾していった。


「敵ミサイル、本基地北部に着弾・・・爆風到達まで5秒前・・・」


「総員!退避!」


退避する前にミサイル着弾による爆風が司令部まで到達しマイル司令らがいる場所に爆風が到達しマイルらは巻き込まれてしまい安否が不明となった。


キューバ軍・地球連合軍による敵ミサイル迎撃失敗と同時刻、アイルランド・グリーンランド・アイスランドが瞬く間に陥落した。イギリス本土陥落以後地球連合軍がフランスやドイツ方面に撤退したことと民間人が一人もいなかったことにより上陸から10分で占領が完了した。


「イバン大隊長、現時点での報告を行います。抵抗があるかと思われましたが敵兵・民間人が確認されず負傷者出さずにアイルランド・アイスランド・グリーンランドの降伏と占領が完了しました。順調に行けば今週中には終了するかと思われます」


「そうか・・・主席のためにも我々は目の前の敵を駆逐するだけだ。拠点造営に取りかかるぞ」


「御意!」


その後、オーストラリア・ニュージーランド・キューバ・インドネシアへの上陸が確認され1週間以上の抵抗が続けられたことによりある程度の侵攻を食い止めることに成功したがキューバ・ニュージーランドの降伏によりライジング主席の命令により作戦終了ということになった。


作戦終了宣言から3日後の3月10日、ライジング主席は全閣僚を召集し会合を開いた。


「ふむふむ。オーストラリアとインドネシアの占領は出来なかったがまぁ良いだろう。転移期間には間に合ったな。諸君、良い働きであった。ここからは私に任せたまえ」


「感謝します主席。ですが占領国の亡命政府から一部地域の返還要求が来ています。いかがしますか?」


「無視しろ。亡命政府など相手にする必要はない。以上だ。会合を一時終了とする。各自休みたまえ」


会合終了後、ライジング主席は国家転移(カントリー・ワープ)を登録した。国家転移は3月20日となった。残り10日間で地球連合側と和平を結んでいきたいところだが上手くいくだろうかと考えていた。


また、地球連合への和平交渉提案以降、連合側からは領土の返還もしくは一部地域の返還が求められたがライジング主席は黙認を17日まで貫き同日に緊急宣言を全世界に発信した。


『地球に住む全ての国民と我が国と敵対する地球連合軍へ通達する。これより我が国が保有している転移技術を用いて別世界へ移動する。イギリス本土・台湾本島なども連れていく予定である。地球連合本部長代理、我々は貴国らの敗戦を要求する。それでは我々は失礼する』


ライジング主席の会見は全世界へ配信された。配信されたことにより大きな反響を呼んだがデングリーヅ連邦は転移技術を作動させ震度6強程度の地震を引き起こして地球の土地から消失し連邦と地球連合軍との間で起きた戦争は終わりを告げた。


デングリーヅ連邦はイギリス本島・台湾島・アイルランド・アイスランド・グリーンランド・キューバ・ニュージーランドを自国領土として異世界へ転移した。7つの地域の損失によりバイス本部長代理は責任を取って辞職することになった。これによりデングリーヅ連邦との戦争は地球連合の敗戦と複数地域の被占領・損失により終了した。

「日米転生 earth」は終了となります。24年1月より「日米転生2024」というアメリカ視点のストーリーを書いていきます。よろしくお願いします。良いお年を。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今年最後の投稿お疲れさまです。 次も新たな戦いが始まる予感ですね
[気になる点] デングリーヅ連邦を打ち破り滅ぼすのは、はたしてどこの国なのでしょう? それにデングリーヅ連邦の首脳部、気付いていないのでしょうか? 別の世界に行ったら、その世界に自国よりずっと強い国が…
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