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日米転生   作者: 照山
日米転生 earth
301/524

earth-24 scramble

「敵戦闘機、現在ドーバー海峡を飛行中。おそらくロンドンにある敵航空基地から出撃したものと思われます。国民の安全確保のため敵戦闘機の撃墜の許可をお願いします本部長代理」


「先程も言った通り目標の撃墜は認めない。しかし、攻撃の予兆があれば可及的速やかにスクランブル発進で出撃したF35とユーロファイター・タイフーン戦闘機による撃墜を開始せよ」


「了解しました」


2月25日10:30、デングリーヅ連邦占領地域であるイギリス本土・ロンドン航空基地から1機の連邦空軍戦闘機がドーバー海峡を飛行中との連絡が入り、連邦空軍パリ基地から4機の戦闘機がスクランブル発進した。即撃墜というわけでは無いが危険であると分かった場合に現場の判断での撃墜が承認された。



F35戦闘機内


「ファイター1よりファイター2へ。敵戦闘機はまもなくフランス防空識別圏に侵入する。警告を開始します」


『こちらファイター2。目標への警告を開始せよ』


了解(コピー)


デングリーヅ連邦空軍の戦闘機がフランスが定めた防空識別圏に侵入しようとしたため警告を試みた。


『こちら欧州方面地球連合空軍。貴機は我々の領空を侵入しようとしている。可及的速やかな退去を求める。応じない場合は撃墜する』


しかし、デングリーヅ連邦空軍戦闘機側からは応答が無かった。


「繰り返す、我々の要求に応答せよ!」


それでも返答は無かった。


「ファイター1より連合本部及びパリ空軍基地司令部へ。敵戦闘機は我々の応答を黙認中である」


『本部長代理より新たな命令。要求を無視する敵戦闘機を撃墜せよ』


「了解。ファイター2、3、4へ。敵戦闘機を排除せよ」


ファイター1の命令によりデングリーヅ連邦戦闘機の排除任務を開始した。連邦空軍の戦闘機の種類は以前鹵獲したものからLU-27戦闘機であることが分かった。Lu-27戦闘機を撃墜するためロックオンを開始した。


「敵戦闘機をロックオン。ミサイル発射用意!」


『ミサイル発射用意完了。いつでも発射可能』


「撃て!」


F35戦闘機とユーロファイター・タイフーン戦闘機から1発ずつ対戦闘機誘導弾が発射された。この対戦闘機誘導弾は文字通り目標の航空機にロックオンし発射後、クラスター性のあるミサイルへと変化し目標を撃墜するシステムとなっている。


発射後、Lu-27戦闘機はミサイル回避行動を取り大きく旋回しF35ら4機の背後に回り込んだ。


「なっ!敵戦闘機、本機の背後に旋回!全機散開!」


しかし、散開する前にデングリーヅ連邦戦闘機Lu-27戦闘機はミサイルを発射し4機を撃墜しようとした。F35戦闘機とユーロファイター・タイフーンのパイロットらは回避を試みるも失敗してしまい3機が撃墜されてしまった。


3機の友軍戦闘機の撃墜によりファイター1のみ生き残ってしまった。ファイター1は再度Lu-27戦闘機の撃墜を試みた。


「再ロックオン完了・・・ファイヤー!」


ファイヤー1のF35戦闘機から再び対戦闘機誘導弾が発射され撃墜に成功した。撃墜任務終了後、Lu-27戦闘機はドーバー海峡の海の藻屑となった。この空戦により死者は双方合わせて4名となった。燃料が尽きる間近のためファイター1はパリ基地へ帰投した。


パリ基地に帰投後、基地司令部と連合本部へ任務終了と被害状況の報告を行った。報告終了後、本部長代理に伝達された。


「本部長代理、敵戦闘機に対するスクランブル発進の報告をお伝えします。ファイター1パイロットのペリエ・マスカットの報告によりますと敵戦闘機はLu-27戦闘機。当該戦闘機はF35戦闘機1機、ユーロファイター・タイフーン戦闘機2機を背後へ旋回し撃墜。その後、ペリエパイロットによりLu-27戦闘機が撃墜され任務終了。これにより双方4名の死者が確認されました」


「そうか・・・脱出は不可能だったのか?」


「報告によりますと予想外の行動であったため脱出が遅れたのかと思われます」


「分かった。報告感謝する」


その後、最大級の警戒を維持しながら救難艦と護衛の駆逐艦がドーバー海峡に派遣され戦闘機の残骸と遺体の回収に勤めた。10時間以上の探索の末26日11:20に墜落した4機の戦闘機と4名の遺体を発見し回収任務を終了した。



デングリーヅ連邦 連邦府


「主席、欧州方面における敵主力戦闘機の削減に成功しました」


「ふむ。良くやった。ひとまずは誉めるとしよう。しかし、我々の計画はこれからである。そのためにも失敗は許されない。準備は進んでいるのだろうな?」


「もちろんです主席!多方面上陸作戦の準備は滞りなく進んでいます。この計画が順調に進めば転移期間には間に合うかと思います!」


「良いだろう。そなたらからの良い報告を待っているぞ」


「御意!」


ライジング主席が企む多方面上陸作戦開始まで残り5日となった。このままデングリーヅ連邦が勢い良く地球連合を倒すのかそれとも耐えて反転攻勢に躍り出るのか否か注目である。


「(転移期間は15日から4月3日までの約2週間程度・・・一筋縄では行かないとは思うが上手く行くとこを願おうか)」

次回で「日米転生 earth」は終了となります。よろしくお願いします。

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