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日米転生   作者: 照山
第1章に向けて
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1-2 グレーシス共和国

2025年1月13日12:00 グレーシス共和国・デクスター 共和国外務省 外交会議室


日本が異世界に転移してから10日が経過した。1月1日に転移してから日本政府は1週間程度海上自衛隊と航空自衛隊を日本周辺を偵察行動を実施した結果、グレーシス共和国と名乗る国家と接触することに成功。しかし、領空侵犯があったため交戦の意思がないことを伝達し、友好関係の構築を現地の自衛官に伝達させた。その結果、日本政府は招待を受けたため外交官の派遣を決定した。派遣される外交官は山本裕典であった。また、杉山和馬外務大臣も派遣されることになった。


外交交渉の準備を済ませ、12日夜に出発した山本と杉山はグレーシス共和国・デクスター空軍基地に到着した。デクスター空軍基地には案内役として残留していた航空自衛官の二葉光一 二等空尉と対面した。二葉は2人に敬礼した。


「山本さん、杉山外相、お疲れ様です!航空自衛隊警戒航空団第601飛行隊の二葉光一 二等空尉と申します!私もまだ共和国に来て間もないのですがこちらのジェフリア共和国外務大臣と共に案内させていただきます!本日はよろしくお願いします!」


「初めまして。グレーシス共和国外務省のジェフリア・ログニカと申します!日本国の方とお会い出来るのを楽しみにしていました!本日は有意義な時間になるのを楽しみにしてます!」


「こちらこそよろしくお願いします!日本国外務省の杉山と申します。こちらは7年目の山本くんです」


「山本です!至らないところもあるかと思いますがよろしくお願いします!」


お互い挨拶も済んだところで一行はグレーシス共和国外務省の公用車に乗車し、会合場所となる外務省に到着した。道中、グレーシス共和国の街並みを眺めていると現代的な街並みであった。異世界ということもあり、中世ヨーロッパ風な街並みかと思われていたが偏見であったようだ。デクスター空軍基地から30分ほどで外務省へ到着し、外交会議室へ向かった。


「こちらになります。今飲み物をお持ちしますので席に座っていてください」


「ありがとうございます。では失礼します」


飲み物をもらい、一息ついて日本とグレーシス共和国の外交会議が始まった。最初に話を始めたのは杉山外相であった。


「さて、本日はこのような場を設けていただきありがとうございます。まず最初に我が国の航空機が貴国の領空を侵犯してしまったことを謝罪させていただきます。また、我が国はこの世界に転移間もないため友好的な関係を築きたいと考えており、グレーシス共和国との国交樹立を目指しています」


「なるほど。日本国の領空侵犯に対する謝罪に関してはもう大丈夫です。そして貴国も別世界から転移してきた国家なのですね。実に面白いです。ぜひ国交を結ばさせてください」


「ありがとうございます。良い返事がもらえて嬉しいです。それで質問なのですが・・・」


「何でしょうか?」


「我が国以外に転移してきた国があるのでしょうか?その国はアメリカ合衆国とか言いませんか?(流石に無いよな・・・?)」


「良く分かりましたね!そうです、アメリカ合衆国です。日本国の方は知ってらっしゃるのですね?」


「そうでしたか!はい、我が国とアメリカ合衆国は前の世界では同盟国でした。この世界に来ていることに驚きですが是非お会いしたいですね!」


まさかこの世界にアメリカが転移して来ていることに驚きを隠せなかった。しかし杉山はジョーンズ大統領に会いたい考えを示した。少々話が逸れてしまったがグレーシス共和国との条約締結に向けて話は進んだ。6時間程度、雑談を交えながら条約内容が決まった。以下が条約の内容である。


            【日本国・グレーシス共和国相互協力条約】

●前文 この条約は日本国とグレーシス共和国の間で締結された相互協力条約である。この条約に従い、両国は友好的な関係を構築することが求められる。


●締約日 2025年1月13日


●締約国 日本国

     グレーシス共和国


●期限 無期限


●内容

・相互不可侵→両国はいかなる理由があろうと互いの領土・領海・領空を侵犯してはならない

・貿易関係→両国は健全な貿易関係を維持していかなければならない

・相互防衛→両国はどちらかが攻撃を受けた際、攻撃国に対して攻撃を行うほか、支援を行う。

・文化交流→両国の使節団による文化交流実施など


以上の内容で条約が締結された。日本とグレーシス共和国の条約が締結されたことで異世界に転移したことで新たな一歩を踏み出すこととなった。そして今後日本がどのように生き抜いていくか注目である。

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