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日米転生   作者: 照山
日米転生 earth
287/524

earth-10 ライジング

1月19日、地球国家に対する武力攻撃が発生したため地球連合軍の国際防衛出動が命じられた。地球連合軍側はすでに5機の戦闘機が撃墜されてしまっており初手からかなりの劣勢な状況に追い込まれている。以下が開戦直後に被った各国の被害状況とミサイルの着弾地点である。


1月19日17:00時点 主要国被害状況


【大韓民国】被弾都市→釜山・仁川・ソウル・平壌・元山

      犠牲者数→4万6800人


【台湾民国】被弾都市→上海・南京・重慶・台北・桃園・花蓮

      犠牲者数→7万人2000人


【ロシア共和国】被弾都市→モスクワ自治区・サンクトペテルブルク

        犠牲者数→2万4000人


【中華人民共和国】被弾都市→北京・哈爾浜(ハルビン)・天津・大連

         犠牲者数→5万4000人


【オーストラリア】被弾都市→シドニー・キャンベラ・ブリスベン

         犠牲者数→1万3000人


【イギリス】被弾都市→ロンドン・ケンブリッジ・マンチェスター・ウラジオストク

      犠牲者数→2万8900人


【ドイツ】被弾都市→ベルリン・ハンブルク・フランクフルト・エリゾヴォ

     犠牲者数→3万1200人


【フランス】被弾都市→パリ・ベルサイユ・サン=マロ

      犠牲者数→9500人


【イタリア】被弾都市→ローマ・ナポリ・ヴェネチア・ミラノ

      犠牲者数→2万2000人


【カナダ】被弾都市→トロント・オタワ・モントリオール・バンクーバー

     犠牲者数→1万6000人


【ブラジル】被弾都市→リオデジャネイロ・サンパウロ・サンタマリア

      犠牲者数→6200人


【インド】被弾都市→デリー・カトマンズ・バンガロール・ムンバイ・ラホール

     犠牲者数→6万3500人


という内訳となっている。敵の初動攻撃により35万人近くの民間人が被害にあった。地球連合本部は攻撃目標の国名と軍事力・外交関係の構築を行い即時休戦を求めた。


19日の正体不明国からの攻撃から3日が経過し自衛戦闘は継続しながらも何とか被害を抑えようと外交交渉に持ち掛け話だけでも聞いてくれるということなので地球連合軍欧州方面イギリス地方隊と極東方面韓国地方隊は連合外交代表のショルゲらを派遣した。ショルゲらをのせた韓英地方軍と欧州方面ドイツ地方隊戦闘機と南アジア方面オーストラリア地方隊の戦闘機による護衛が行われ、誘導された飛行場へと降り立った。


「(この交渉を有利に傾け、少しでも民間人の命が助かるなら・・・私は何だってする)


そのように覚悟し誘導された飛行場へ到着。到着後、交渉会場へと向かうため2機目の輸送機からはイギリス陸軍装甲車・フォックスハウンドに乗車し、誘導車のあとについた。また、何があるか分からないためジャッカル装輪車の護衛で交渉場へ向かった。


ここは非常に不思議な国である。荒廃している場所もあれば地球国家の都市よりも発展している場所もある。おそらく数々の侵略戦争を繰り返して来たに違いない。この交渉が失敗すれば200ヵ国対この国となるだろう。


交渉会場に到着し、完全武装の韓国地方陸軍隊員とオーストラリア地方陸軍隊員が警戒しながら会場内に入った。会場内に入り、指定された部屋へと誘導される。


「まもなく、ライジング主席がここに参られる。くれぐれも失礼なことはないように」


「わ・・・分かりました」


始まる前から物々しい雰囲気となっていた。万が一、ショルゲらの身に危険が及ぶ可能性がある場合、戦闘が許されている。飛行場には130名のフランス地方陸軍、80名の台湾陸軍の隊員が待機しておりいつでも出撃可能である。


5分~10分くらい待つとライジングと言われるこの国を代表する人が入ってきた。


「我がデングリーヅ連邦へようこそ。この私が連邦を支配しているライジング・マージ・レンバーだ。以後お見知りおきおきを。ところで君たちは私に用があると聞いたが何だ?命乞いか?ん?」


「貴国がこの世界に来た経緯を知りたい。貴国はなぜ我々の主要都市の距離・位置を知っているんでしょうか?知っていることがあるならば教えてください」


「ほう。この私に怯まないとは君たちは勇気があるな。よろしい、特別に教えてやろう。我々は転移技術を有している。そのためあらゆる世界へ転移していきその度に征服を繰り返している」


「だから非武装の民間人にも危害を加えていいということですか?」


「その発言は頂けないな。我々は平和的征服を目指している。今まで征服してきた国は全て抵抗せず属国となってきたが・・・果たしてどんな結末になるか注目だな」


「つまり・・・我々と銃口を交える意志があると?」


「あぁ。だが君たちが今ここで降伏するならば話は別だ。ここから1年間、地獄の生活を楽しむとよい。それでは失礼する」


ライジング主席が退室しようとしたためショルゲは引き留めた。


「少々待っていただけますか?貴国の政治体制・軍事力を教えていただけますか?」


「君は敵国に易々と情報を売るのかね。君がこの国の代表だったら処分されていた。話は済んだか?それでは失礼する」


ライジング主席は退室した。相手が理由もなく敵意剥き出しなのも中々腹が立つ。向こうがその気であるならば連合もそれ相応の代償を負わせる。彼は1年と言っていたが何か意図はあるのだろうか・・・


宣戦布告を正式に受けたためショルゲらを護衛していた戦闘機は飛行場を爆撃し主要都市への報復を行った。飛行場には100機を越えるデングリーヅ連邦空軍の戦闘機が駐留していたが全て爆破された。この戦争はかなり長引きそうである。今後の戦況に目が離せない。

次回もよろしくお願いします

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― 新着の感想 ―
[一言] 地球側も同じ事が起きてるね
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