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日米転生   作者: 照山
第1章に向けて
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1-3 合衆国 in the Hawaii

1月14日 日本国・首相官邸


「総理、グレーシス共和国との会合が終了しました。第1次報告書が提出されたので是非ご確認ください」


「どれどれ・・・これは・・・!」


「何が書かれていましたか?」


「我が国とグレーシス共和国は無事に友好的な関係を築くことが出来たそうだ。いずれ大使館も出来るに違いない。それで一つ気になったのがアメリカもこの世界に来ていることだ」


「アメリカがですが!?それはまたどうして?」


「おそらく昨年の消失と何か関係があるのかもしれない。大統領にお会いすることにしよう」


「了解しました。千歳基地より政府専用機の手配を完了させておきます」


「ありがとう」


グレーシス共和国側との接触に成功したこと、アメリカ合衆国の存在を受けて大島総理は合衆国大統領・ジョーンズと会談することになった。訪米のためにはアメリカとまだこの世界と連絡手段を繋いでいないためグレーシス共和国を通じて日米会談が行われることになった。


訪米調整要請をグレーシス共和国に3日が経過した17日、正式にジョーンズ大統領から日本側に会談を実施することが決定した。米国側も日本がこの世界に来ていたことに驚いたという。


正式な訪米が決定したことで大島総理は19日に7:00にグレーシス共和国から帰国した杉山外相と新たに外相補助として結城一也を連れて成田国際空港にて政府専用機に搭乗し、中継地のハワイにあるダニエル・K・イノウエ国際空港に向けて離陸した。10時間程度のフライトが終わった同日17:00(日本時間20日12:30)に同空港に到着した。この世界では地球世界における時差はあまり変わらないようだが場所によっては30分~1時間半程度の差がある。ダニエル・K・イノウエ国際空港到着後、ジョーンズ大統領が出迎えてくれていた。


「お久しぶりです大統領!このようにして再びお会い出来るなんて光栄です!」


「こちらこそ会えるのを楽しみにしていたよ大島総理。まさか別の世界に来てもこのような巡り合わせは運命なのではないか?」


「そうかもしれませんね~」


「そうかもしれないな~、さて、そろそろ会食場に行くとしようか。今日は我々が手配したホテルに泊まると良い。長いフライトだったに違いない、今日はゆっくり休んでくれ。明日はこの世界とどう向き合っていくか話し合うからね」


「はい。明日の会談が有意義なものになることを楽しみにしています」


その後、大島総理らはジョーンズ大統領と共にロイヤルハワイアンセンターC館3階にある「ウルフギャングステーキハウス」にてステーキを食した。両者はステーキを食べながら和やかな雰囲気で雑談を交えながら話をした。会食終了後、米国側が予約してもらった高級ホテルに泊まった。


「リッツカールトンなんて初めてですよ・・・こんな高級ホテルに私が泊まっていいんですか?」


「良いか結城くん、こういうのは有り難~く泊まるべきなのだよ?(かくいう私もこういうホテルは初めてだ・・・)


ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチに宿泊した大島総理らは高級ホテルに少々緊張しながらもゆったりとハワイの夜を楽しんだ。翌日、朝シャワーを浴びてスッキリした表情でジョーンズ大統領との会談に臨んだ。


「おはよう、昨日は良く眠れたかな?」


「はい!おかげさまでスッキリです!ジョーンズ大統領もぜひ来日した時はゆったり過ごしてもらいですね」


「それは良い。さぁ、会談を始めよう」


かくして転移後初の日米会談が始まった。この世界に日本とアメリカが転移してきた目的と使命、今後の日本とアメリカがこの世界で生き抜いていくためにはどうするべきかを考えていかなければならない。今後の両国の展開に注目である。

次回もよろしくお願いします!

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