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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-114 エピローグ -未来へ-

最終話です。後書きにてお知らせがありますのでよろしくお願いします

旧ボルドー国との戦争も終了し、豊麗県設置や国際軍事裁判などの出来事も落ち着きを見せ世界は再度平和の道を歩むこととなった。2028年は激動の年であった。年始下旬から始まったG7軍による合同軍事演習後のボルドー国による宣戦布告。次第に戦禍は国際同盟まで飛び火するも一致団結したことによりボルドー国の領土的野望を打ち崩すことに成功した。しかし、成功には多大な犠牲を払うこととなり5ヶ月間で数千万人もの民間人が犠牲となってしまった。


3月30日から9月上旬まで続いた同盟側と旧ボルドー国軍との戦争による大量の犠牲者を出したことにより10月2日に開催された東京講話会議により国際同盟を解体し新たな組織を設立することを提案し全会一致で決定した。新組織は国際軍事裁判中に決定する予定である。


東京講話会議終了から4日後の10月6日には旧ボルドー国から割譲された首都以南の全域を日本政府に割譲され、大島総理は豊麗県と4つの地区を設置した。豊麗県と4地区の設置により52都道府県地区ということになったため改編も検討中である。また、日本国に所属することになったため任意ではあるが日本国籍の取得や【山本】や【田中】や【佐藤】の名前の使用が認められ、希望制にも関わらずほとんどの旧ボルドー国民現豊麗県民は日本国籍を取得した。


10月14日からは国際軍事裁判が始まり、アスキーら旧政府関係者や旧軍関係者、公職追放対象者の裁判が行われ、アスキーは支払い賠償終了までの間は日本政府の厳重保護下に置かれることになる。その後もB日程~F日程までの全日程を年明けまでに終了した。軽い判決でも懲役20年以上と厳しい判決を下された。


軍事裁判期間中の12月15日、大島総理は東京の両国国技館にてボルドー国との戦争で犠牲となってしまった国葬を実施した。大島総理の演説は国内で大きな関心を寄せることとなり、総理継続派と総理退陣派が対立するトラブルが多少あったものの国葬を無事終了した。また、退陣派がいようがいまいが大島総理の心境にはすでに決断の域に達していた。


「総理、国葬お疲れ様です。総理の未来に向けたメッセージ。とても感激いたしました。ですが総理を退陣に追い込もうとする勢力もあるようでして・・・」


「あぁ。私を辞めさせたい派閥がいるのは聞いている。それに私は言われずともそろそろ身を引きたいと思っている。どうかね?」


「それはつまり・・・内閣総辞職をするということですか?」


「あぁ。そうなるな。前総理から引き継いだ2023年からもうすぐ6年経とうとしている。長く続くということは信頼されている証拠である。だが第二次世界大戦後に平和を謳ったものの国民を不安にさせてしまった。多くの国民を失った。これは全て私の責任だ。2029年1月1日で私は総辞職を行おうと思う」


大島総理は辞職の意向を加藤防衛相に打ち明けた。加藤防衛相は


「総理、私は総理の意向を尊重します。ですが次の総理はどうするのですか?」


「次の総理か・・・私はひそかに考えていたんだ。加藤くん。君が適任だということを」


「私ですか!?どうして私が?」


「この6年間、多くの経験を積んだであろう。その経験を生かしてやってみるのはどうかね?まずは選挙で勝たないと意味がないからね。」


第1次政権から大島総理のもとで加藤は頑張ってきた。


「分かりました。挑戦してみます」


「それと・・・辞任会見はいつにする?」


「すぐに発表するのは混乱を招く恐れがあるため12月18日に会見するのはどうでしょうか?」


「そうだな。そうしよう」


そして大島総理の辞任会見は3日後の12月18日に決定した。大島総理から発表があると首相官邸SNSが公表したことで国民は総理の発言に注目した。


18日、大島総理は記者会見を行い話を始めた。フラッシュが普段よりも多かったことからそれほど関心を集めているのであろう。


「これより大島総理大臣より重要な発表があるということで会見を開きたいと思います」


「皆さん、本日はお集まりいただき誠に感謝しています。さて、単刀直入に発表させていただきます。私は2029年1月1日を持って内閣を総辞職いたします。突然のことで申し訳ないのですがこの6年間多くのものを得て多くのものを失いました。その責任は私にあります」


大島総理の辞任発表に日本のニューストレンドには【辞任発表】や【大島退陣】などの文面が見られた。コメントには肯定的な意見もあったが【去年で潔く辞めれば良かったのに】などというコメントもあった。また、会見場の記者は大島総理に質問をぶつけた。


「総理!総理を辞職しようと考え出したタイミングはいつでしょうか。お聞かせください」


「旧ボルドー国との件が終わったタイミングで引き際を定めました。後悔はしていません。ですが私が辞任しようとも次期総理は日本をもっと強くするでしょう!以上で私の会見を終了します。6年間、ありがとうございました」


大島総理の記者会見が終わる前にいくつか質問が飛び交ったため答えた後に会見場を後にした。会見場退出後、各官僚からは花束が渡され大島総理は感謝の意を示した。2023年から就任した大島総理の6年間はあっという間であったが濃密な時間であった。


大島総理の辞任発表から数日、早くも次期首相の候補が浮上していた。候補の中で最も人気であったのが加藤防衛大臣であった。4名の候補の中で最も好評であったため加藤の総理就任は決定的であった。しかし、他の候補者も負けていないためどうなるのか注目である。


「総理、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!」


「ありがとう。これからもこの国を強くしていこう!」


「はい!」


2029年1月1日、6年続いた大島政権は終了した。元旦と同時に内閣総辞職が行われ4日以内に選挙が行われた。そして選挙の結果、加藤元防衛大臣が内閣総理大臣に就任し、加藤政権が誕生した。大島元総理の意思を引き継ぐ政治を行っていく。また、大島総理は副外務大臣に就任し新たしく外務大臣に就任した岩田新外相をサポートしていく。そして新たに鈴木治弥が防衛大臣に就任した。


大島元総理の意思を引き継いだ加藤総理の時代がここから始まる。全ての日本国民は加藤総理の政策に期待した。

最終話、最後まで読んでいただきありがとうございました。投稿初期の頃は慣れておらず拙い文章が続いたと思います。また、感想にてアドバイスなどのご指摘を送ってくださった方に感謝いたします。ありがとうございました。


【作者よりお知らせ】

①既存エピソード・新規エピソードの編集・追加

→順次投稿予定


②「日米転生」の続編(season2)・・・「日米転生 earth」「2024」、番外編投稿後に投稿

→順次投稿予定


③スピンオフの投稿(タイトル「日米転生2024」「日米転生 earth」)

→「日米転生2024」は第1章の前の物語「earth」投稿後

→「日米転生 earth」は日米転生後の地球世界について(第9章の後に投稿)

→順次投稿予定


④番外編の投稿・・・武器紹介や国家紹介など(「日米転生 earth」の前に投稿)

→順次投稿予定


以上となります。是非続編もスピンオフも読んでいただけるとありがたいです。今後ともよろしくお願いします。活動報告にも書かせていただきます。

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