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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
254/527

9-104 攻防戦 4日目 -不利と有利-

27日、ボルドー国によるバンジ共和国への特殊戦略核ミサイルによる核攻撃はアメリカによる報復核攻撃によって首都機能が低下した。バンジ共和国首都への核攻撃により一夜にして3万5000人の民間人の死亡と5万人の負傷者が出た。しかし、アメリカによる報復核攻撃によりボルドー国南東都市・ホイールへの投下により民間人死者7万人を出した。



9:30、ボルドー国首都では国防省・陸軍局・海軍局・空軍局・ミサイル空軍局・総司令部への制圧作戦を展開しようとしていた。首都には国防省と海軍局が存在し、これらを制圧すれば統率を失い軍の士気が取れなくなる。また、北西のハーモには陸軍局・空軍局が存在しすでにこれらの施設は自衛隊と米軍によって23日に制圧されてしまっている。そのため首都での陸軍や空軍の統率が不安定であった。また、ミサイル空軍局・総司令部は首都近郊のビーツ区にあり、まだ攻撃・制圧はされてはいないが《W(west)》部隊の分隊が包囲している。


首都・国防省周辺


「攻略部隊より作戦司令部へ。敵国防省及び海軍局周辺に到着。命令があればいつでも突入可能です。突入開始の命令をお願いします」


『こちら作戦司令部。敵国防省及び海軍局への攻撃を11:00より開始せよ。内部の職員はなるべく攻撃せず制圧せよ。しかし、武装していた場合速やかに脚部を狙う射撃を実施せよ』


「了解。警戒して行動を開始する」


その後、1時間半程度時間が余っていたため隊員らは休息を取ることにした。その後、11:00に国防省・海軍局への攻撃開始の命令が降りた。


『国防省及び海軍局を包囲中の全同盟軍の同士達よ。ボルドー国の中枢を駆逐するため突入を開始せよ!』


「おう!」


命令により国防省と海軍局を包囲していた同盟軍隊員は同時に一斉に両施設に突入し攻撃を実施した。突入後、国防省職員や海軍局職員による抵抗が確認された。しかし、同盟軍の最新鋭の装備に対して職員らの武器は拳銃のみであったため抵抗むなしく降伏するかと思われたが元軍人の国防相による機銃掃射によりあと一歩のところで被害が出たものの脚部を射撃して制圧を試みた。その結果、国防相を含めた全職員を拿捕することに成功した。また、海軍局でも戦闘に発展したが無抵抗のまま降伏し国防省と海軍局は国際同盟の手中に落ちた。


「目標の両施設の制圧完了。捕虜の中に政府関係者もいます。どのように扱いますか?」


『了解。敵政府関係者の捕虜は今後重要な交渉材料と役に立ってくるだろう。くれぐれも射殺せず丁重に扱うようにせよ。抵抗の場合縛るように』


その後、国際同盟軍によって制圧された国防省と海軍局には多くの同盟軍兵士が内部に配置された。また、捕らえられたボルドー国のイーオン国防相は戦闘により負傷したため日本国内の自衛隊中央病院に搬送された。


一方の海軍局では今後の海軍の活動、同盟軍への作戦や動員戦力など全ての資料を回収した。回収中、海軍局職員の発狂が確認されたため睡眠薬を投与し、眠りにつかせた。


「国防省・海軍局の重要な情報を入手した。全部のデータを今この場で確認するのは不可能ですが今週中に全データを送信します」


『作戦司令部より国防省・海軍局制圧隊員へ。機密データをなるべく速く送信せよ。また、先ほど16:00にミサイル空軍局の制圧完了報告が入った。残す敵政府関連施設は総司令部のみとなった。各隊員の奮闘に期待する』


このようにして国防省と海軍局は国際同盟の占領下となった。国防省の陥落によりボルドー軍を指揮・統率する国防相の拿捕によって軍の指揮能力は低下することになった。また、まだ制圧されていないのは総司令部であるがいずれ制圧されるに違いない。


「総員に告ぐ。攻略期間は残り約4日となった。明日の捕虜収容施設の同盟軍捕虜への救出作戦のため明日に備えて休息を実施せよ。戦闘の場合は容赦なく攻撃せよ」


18:00、国防省と海軍局を制圧した隊員は作戦司令部の命令によりこの日の活動を終了した。また、両施設には日章旗と星条旗、同盟軍の旗が掲げられボルドー国の劣勢をアピールした。



指導府指導室


国防省と海軍局の陥落と国防相の拿捕の情報によりアスキー指導は怒りに震えていた。


「ふざけるな!国防省と海軍局には我が軍の機密データが入っていたはず・・・それを奪われたということか!?陸軍局も空軍局も取られる挙げ句このような事態に・・・それは本当の情報なのか?」


「はい・・・そうなります・・・指導室からも敵軍の旗が見えるかと思います」


「ここから見えるのか?どれどれ・・・くっ!忌々しい奴等だ。我が国の首都にあんなものを掲げよって!奪還は可能なのか?」


「不可能です・・・もうすでに機密データを奪われたのは確実かもしれません。それに兵を少しでも残すためにもまずはこの場で持久戦を展開しましょう!」


「あぁ・そうだな・・・」


アスキー指導は隠していた銃を手にしながら今後のことを考えた。国防相の拿捕も不信感を募らせており早急な身柄の返還を求めた。しかし、国際同盟側は現在治療中かつ返還の条件として降伏勧告が突き付けられた。アスキー指導にとってもボルドー国にとってもかなり不利な方向に進んでいってしまっている状況になっている。。この状況をアスキー指導は打破できるかどうか注目である。

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