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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-103 攻防戦 3日目 -蛮行に走る国-

25日、ボルドー国の首都各地に国際同盟軍部隊による軍事機関への制圧作戦が敢行された。同盟軍による制圧作戦によって軍事学校、海軍基地や司令部、24日の空軍基地の破壊による制空権の喪失によってボルドー国側に勝ち目はほとんど無い状況となった。そのためアスキー指導は国際法で禁止されている核・化学・生物兵器使用という最悪な手段を用いることを決定した。1発だけとはいえ多くの民間人が犠牲になるに違いない。


ここでボルドー国が保有する核・化学・生物ミサイル戦力を紹介する。ボルドー国は空軍とミサイル軍の共同で核戦力が管理されている。保有数は核弾頭500発と軍事国家にしては少ない。その理由として主に維持費である。ボルドー国の2028年度の国防予算はアメリカの国防予算の遥か上を行く値となっているため核弾頭や核ミサイルの維持費や使用、整備に莫大な金をこの世界では要するため国防省では保有数が500発までと定められている。



26日5:00丁度、アスキー指導の命令によりボルドー空軍第3特殊郡の【特殊核戦力部隊】が特殊戦略核ミサイルの発射準備が開始され、3時間後の発射に備えた。そして8:00、アスキー指導の命令により発射が命令された。


『我が軍と我が国に住まう全ての臣民たちよ。そして我が国を攻撃する者たちよ。聞くがよい。我々は今この時間に特殊戦略核ミサイル1発を発射した。これは我が国の自衛のための行動であるには変わりはない。このミサイルの目的地は現地の者しか分からない。さぁ存分に震えるが良い。愚かな者たちよ。』


アスキー指導の演説は瞬く間に世界中に響き渡った。目標地点が不明であるという情報に日本政府は国内の自衛隊部隊に対して無制限の対空装備の使用を許可し、是が非でも核の驚異を排除しなければアノときの惨状になるのは誰よりも日本政府と国民は知っている。


そして2時間後の10:30、ボルドー国から発射された特殊戦略核ミサイルはバンジ共和国に落下した。バンジ共和国首都への特殊戦略核の投下により多くの民間人が犠牲となった。



バンジ共和国首都バンジ 共和国臨時府地下対策室


「代表!敵より発射された特殊戦略核ミサイル、バンジ近郊に投下され推定2万人が死亡したかと思われます。まだ詳しい状況は分かりませんが・・・」


「やりやがったか・・・。ひとまず一般人への被害を減らすため外出を禁ずる。また、日本国政府に特殊部隊の派遣を要請せよ。また、被害状況の確認も怠るな。我が国の国民に危害を与えられたのだからな」


「了解しました」


その後、リュー代表は戒厳令と外出禁止を命じた他ボルドー国側に然るべき措置を取ることを発表した。また、日本側に特殊武器防護部隊の派遣を要請した。共和国にはまだ核兵器などの攻撃に対する処置部隊をまだ配備していないため要請することになった。



11:30 ボルドー国首都 指導府指導室


「指導、発射いたしました特殊戦略核ミサイルはバンジ共和国に落下しました。現在、明確な被害の状況は確認できませんが相当の被害が出たと思われます。こちらが落下時の映像となります」


アスキー指導はバンジ共和国首都バンジへの特殊戦略核ミサイルの落下の瞬間を捕らえた映像を見せられた。


「ふむ。この1発で多くの人間が命を落とすことになるが我々が勝つためには手段を惜しまない。報復攻撃に警戒せよ」


「はっ!」


ボルドー軍による特殊戦略核ミサイルによる攻撃は世界中から非難を浴びた。特に落下付近で演習をしていた自衛隊装甲部隊と米軍戦車部隊が被害を受けたことにより米国政府は怒りを露にした。


12:00、日本政府とアメリカ合衆国政府は緊急会合を開催しバンジ共和国に対する核攻撃とそれに関しての自国部隊への被害に対しての対処方針を決めた。


「大統領、ボルドー国の核使用についてどのようにお考えでしょうか」


「オオシマ君、私は非常に彼らに怒りを覚えている。それ相応かつ厳しい処置を取らねばならない」


「分かりました。報復攻撃は航空自衛隊による空爆のみとさせていただきます」


「了解した」


ベッセマー大統領は大島総理に対してボルドー国へ報復核攻撃する意思を示した。会議終了後に米国政府は国際同盟に報復手段の使用の意思を示し、承認された。承認後、ベッセマー大統領は核のボタンを押した。



13:00、バンジ共和国への核攻撃に対してアメリカ合衆国は報復のためボルドー国の南東都市・ホイールに戦術核を発射した。この発射により南東都市・ホイールに落下した戦術核は都市に大きな被害を与えた。


「ボルドー国南東都市への報復による行動終了。これよりボルドー国の首都攻略を引き続き実行する」


『了解』


このようにして報復合戦は終了した。この報復によってアスキー指導は陸軍特殊対処隊に対して出動を命令した。この部隊は自衛隊でいう特殊武器防護部隊と同様の役割を果たす。



15:00、ボルドー国首都にて行動中の国際同盟軍の首都攻略部隊は首都に存在する全ての空軍基地を完全に手中に収めた。さらに、国防省へ携行のミサイルを発射し、建物の一部を破壊するなどボルドー軍の戦意を地の底へ落とすことに成功した。

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