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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
252/527

9-102 攻防戦 2日目 -前進する者、後退する者-

8月25日10:00、制空権掌握から一夜明け国際同盟軍はボルドー国首都に東西南北方面に分かれて侵入を開始した。東西南北方面からの侵入によりボルドー軍の首都防衛部隊は各方面で対処を行うため戦力の分散が確認された。


「こちら《W》より全部隊へ。敵軍事教育学校を包囲した。これより当該地域の占領と敵部隊の降伏を実行する」


『了解。こちら《N》は当該地域の海軍基地周辺に到達した。敵部隊をあまり刺激せずに投降を促せ』


《W(west)》部隊は首都西部・ニューギ区のボルドー軍教育学校を包囲し制圧を開始した。この教育学校では文字通り軍の上層部の育成などが施されておりアスキー指導もこの学校の卒業生(OB)である。一方、《N(north)》部隊は北部方面のコーリン区の海軍基地と司令部を包囲した。この海軍基地は国際同盟との開戦以後、補給地点として使われており、ボルドー軍側からしてみれば極めて重要な基地である。


ニューギ区ボルドー軍教育学校《W(west)》部隊


「隊長、敵軍事関連施設の一つを包囲しました。いかがなさいますか?」


「1週間という短い時間での首都攻略が今我々には求められている。これより速やかに目標を制圧せよ」


「了解しました。総員!目標を制圧するため内部へ侵入せよ!」


「「「おう!」」」


《W(west)》部隊の岡多隊長は各隊員に対してボルドー軍教育学校の制圧を命令した。侵入時、武装学生による攻撃を受けるが早急に反撃することに成功し教育学校の校長を捕虜として捕らえることに成功した。しかし、動きの早いボルドー軍教育学校生の攻撃により31人の同盟軍兵士が死亡し50人が負傷するまあまあな被害を受けるが勝利を収めた。


「こちら《W(west)》より全部隊へ。敵軍事関連施設の中軸である軍教育学校の占領を完了した。これより全関係者を捕虜として外部へ移送する」


『こちら《S(south)》。報告を受け取った。我々は現在同胞が閉じ込められている捕虜収容施設へ向かっている。気を着けて行動せよ』


「了解!」


《S(south)》部隊との通信後、《W(west)》部隊は軍教育学校の校長ら全関係者そしてアスキー指導の銅像などを押収した。一方、《S(south)》部隊は南部に存在する捕虜収容施設に収容されている同盟軍兵士を救出するため南部のイリー区へ進軍を開始した。



南部・コーリン区海軍基地及び海軍司令部 《N(north)》部隊


「目標を確認。これより敵海軍基地の占領を開始する。合図があり次第攻撃を開始する」


「了解。目標の敵海軍施設には1400人の敵軍が存在する。一網打尽にしなければ我々が全滅する可能性がある。突撃という選択肢を使い、一気に叩き潰すぞ」


「はい!」


そして《N(north)》部隊の隊長のコーセは一斉に突撃し電撃的に制圧し相手に武器を取る暇すら与えさせないという方針を示し、突撃した。


「総員突撃!怯むな!敵は今油断している状況だ!それ行け!」


「うぉぉぉぉ!」


前時代的ではあるもののボルドー軍に対してはこのやり方が一番有効かつ手っ取り早い作戦であった。しかし、叫び声でバレたこともあり被害は多少出てしまったが海軍基地そして司令部のボルドー軍隊員1400名の降伏に成功した。ほとんどが散弾銃による攻撃であったため《N(north)》側もそれ相応のダメージを被るもボルドー軍を圧倒させた。


そして同日13:00、コーリン区にあるボルドー海軍の重要基地である海軍基地と置かれている海軍司令部の攻撃と電撃的占領の成功によりボルドー海軍の海軍統率の30%がこの海軍基地で動かされていることもあり大きな痛手を負わせられた。また、戦闘中、同盟軍側の攻撃の圧倒的な火力によりボルドー海軍の兵士たちのほとんどが終盤には戦意喪失し自ら投降する者もいた。


「敵海軍施設と司令部の占領に成功。これより次なる目標地点へ移動する」


『了解。あらゆる方向に経過して移動せよ』


ボルドー軍にとって積み上がっていくのは敗退の2文字であった。



指導府指導室


「指導、敵による侵攻で軍の継続戦闘能力がかなり消耗しています。引き続き抵抗を続けていきますが何か手を打たなければなりません」


「やはりか・・・彼らの動きを少しでも遅らせるという選択肢も捨てられないな。何か良い案はあるか?」


アスキー指導の質問に国防相は苦渋の決断をするかのように口を開いた。


「あまりこういうことはしたくなかったのですが・・・」


「何だ?言ってみよ」


「分かりました。では提案いたします。国際同盟側へ核戦力の使用を提案します。どうでしょうか?」


核兵器の使用。それは一国家が使えば悲劇が待っているのは目に見えている。しかし、アスキー指導は目先の勝利に拘ってしまっているため核戦力の使用にニヤリと笑みを浮かべた。


「くくく・・・我が国もここまで落ちぶれたか・・・良いだろう。しかし、1発のみだからな?」


「了解しました。明日26日8:00に発射致します」


「うむ」


ボルドー国は1人の指導者によって国の崩壊までの道のりを辿っていくことになるだろう。同盟側はいかなる反応を示すか注目である。

諸事情により文字が少ないかもしれませんが今後追加していく予定です。よろしくお願いします。

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