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日米転生   作者: 照山
第1章に向けて
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1-1 Prologue 日本国、異世界へ

2025年1月1日 日本国・東京


太平洋と日本海に挟まれた島国・日本国。平和かつ安全な国として知られるこの国がアメリカ合衆国同様に地球から姿を消した。2024年1月に発生したアメリカ合衆国消失から早1年、第三次世界大戦や地震に巻き込まれたこの国は地球から消失した。そして。第102代内閣総理大臣・大島康二は地球じゃないどこかの世界に飛ばされたことに疑心暗鬼であった。


別世界への転移ということを受けて大島総理は万が一の事態に備えるため陸上自衛隊全部隊に戦闘準備命令を発令した。戦闘準備命令は2024年に「武力攻撃事態等及び存立危機事態における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律」の一部として2024年の憲法9条改正と同時に定められた。また、戦闘準備命令の上級命令として戦闘行動命令も存在する。


海上自衛隊は海上警備行動を発令し、第1護衛隊群第11護衛隊(横須賀基地)、第2護衛隊群第17護衛隊(佐世保基地)が海上からの不測の事態に備えて展開を開始した。また、P-3Cが鹿屋航空基地より離陸し、日本周辺に変化が無いか情報収集を実施した。


航空自衛隊はP-3Cや警戒航空団第601飛行隊のE-2E、第602飛行隊のE-767を離陸した。E-2EとE-767に万が一の事態が起きた時に備えて護衛としてF-15J/DJ戦闘機を4機護衛として小松基地より出撃させた。


海上自衛隊と航空自衛隊を日本周辺の警戒監視・哨戒偵察行動を1月1日午後から開始してから1週間後の1月8日、防衛省は【海上自衛隊と航空自衛隊による日本周辺における外部偵察行動調査報告書】を大島総理に提出した。



「総理、他国との通信途絶から1週間が経過しました。1週間経過に伴い、海上自衛隊と航空自衛隊より調査報告書が届きました。目を通してください」


「ようやくか。ありがとう。目を通させていただくよ」


大島総理は外部偵察行動調査報告書に目を通した。報告書には航空自衛隊と海上自衛隊のP-3CとE-767、E-2E、護衛のF-15戦闘機はグレーシス共和国を名乗る国家と接触していた。その際に領空侵犯をしていたらしくデクスターというグレーシス共和国の首都郊外にあると思われる空軍基地に着陸させられ、交戦の意思は無く友好的な関係構築を望んでいることを示した。


「グレーシス共和国か・・・聞いたことない国だな。空軍基地に着陸させられたと記されてあるが自衛官に怪我は無いだろうね?」


「ありません。逆に燃料と整備をしてもらったという報告も受けています」


「それは素晴らしいな。だが我が国がグレーシス共和国の領空を侵犯していたことには変わりない。引き続き周辺を警戒するとともにグレーシス共和国に領空侵犯に件の謝罪と国家交流の場を是非とも設けたい。まだ現地に自衛官はいるか?」


「E-767とP-3C、護衛のF-15が2機がまだ現地に残っています。現場の自衛官に伝えますか?」


「そうしてもらいたい」


「承知しました」


副総理からの報告を受けて大島総理はまだ現地で活動を続けている海上自衛官と航空自衛官に日本政府がグレーシス共和国と友好関係を構築したいという考えを伝達するよう各方面に伝えた。別世界に転移したことで日本の今後はどうなってしまうのか不安を募らせていたがグレーシス共和国との関係構築開始によって異世界交流が始まろうとしていた。

次回もよろしくお願いします!

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