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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-61 バンジ共和国

「私は共和国代表のリュー・ルーキ・ベンサー。この国の代表です。どうぞ中へ」


偵察部隊は共和国臨時府にてリュー代表と接触に成功した。リュー代表は偵察隊員40名を快く迎い入れてくれた。臨時府内にある会議室にて偵察隊長と副隊長が席につき話を始めた。


「今回ここに来た理由としましては我々国際同盟は貴国にボルドー国に戦い抜くために必要なあらゆる支援を目的とするということで接触いたしました。こちらの資料をご覧ください」


偵察隊長は国際同盟から送られてきた【バンジ共和国への対ボルドー国支援に関する資料】と書かれた文書をリュー代表の手元に置いた。


「こちらが我々が貴国に示す最大級の支援です。どうか承認のほどよろしくお願いします」


偵察隊長と副偵察隊長は彼の目の前で深々とお辞儀した。リュー代表は少し考えながら


「もちろんです。国際同盟軍の支援感謝します。それで・・・どうして我々を支援しようと思ったのでしょうか?別に嫌っていう訳ではないのですが何でなのかなと思いまして・・・」


「それはもちろん『共通の敵』がいるからです。貴国はボルドー国の政治政策に反発して反乱を起こす。我々も自由と平和を掴むためにボルドー国と戦っている。そういうもんですよ」


「やはりそうですよね。ありがとうございます。外務部に支援を希望した国には了承をお願いします。また、軍事支援に関して一つよろしいですか?」


リュー外相は現状把握できるバンジ共和国軍の総戦力を2人に見せた。


「まだ我が軍には輸送機や攻撃ヘリや防空兵器が無いのです。それも支援していただけるのでしょうか?」


「もちろんですとも。お手元の資料にて書かれていない装備品も国際同盟に要請すれば直ぐに支援品を贈ってくれると思いますよ!」


「そうでしたか!ありがとうございます!」


これによって特別総会にて決定した経済・軍事支援を自由に行うことが出来るのである。偵察隊長らはバンジ共和国の首都の町並みを高機動車に乗りながら国際同盟にバンジ共和国への接触に成功したという報告を送った。



国際同盟 特別総会長室


「総会長、現地の偵察部隊からのバンジ共和国への接触に関する報告を受けました」


「読み上げなさい」


「『我々国際同盟軍フーバーダ基地より進発した偵察部隊以下40名はボルドー国よr独立したバンジ共和国リュー代表との接触に成功した。その後の2対1による会議によって特別総会にて決定した支援の要請を受理してたことをここに報告する。期限は無期限でという要請もあった』と書かれてあります」


「そうか!直ぐに支援を希望した国へ伝えよ」


「了解しました」


バンジ共和国の快諾により国際同盟はボルドー国への攻撃力が一層分厚くなると確信した。また、バンジ共和国は裏切りをする意思はないとし、反アスキー指導派として貫いていくことを誓った。さらにバンジ共和国が承認した経済・軍事支援はアメリカ合衆国が7月10日から、日本国が7月13日から、グレーシス共和国が7月9日から、国際同盟軍が7月12日からの支援ということになった。



ボルドー国海軍第170輸送艦隊


ボルドー国海軍第170輸送艦隊6隻の食料や兵士や兵器を積んだ輸送艦らは現在、日本国の領海付近を航行中である。航海中に位置情報システムの不具合によっていつの間にか日本領海付近に来ていた。しかし周辺が霧に覆われており位置情報の不具合であった視界不良であったりとトラブルが起きていた。


「システム管理長、復旧までの目処は!?」


「分かりません!憶測かもしれませんがもしかすると敵の妨害電波かと思われます!」


「まさか!敵がここ周辺にいるとでも?」


「おい!視界が良好になってきたぞ!」


霧などで視界がはっきりと見えていなかったが晴れて当たり一面を見渡せるまで天候は良くなった。しかし、新たな問題が発生した。


「おい・・・こいつらは一体・・・?」


そこには国際同盟軍の艦隊が集結していた。第170輸送艦隊を取り囲むように艦隊を編成していた。


「まずい!後方に退避!」


「ダメです!我々の艦隊にはミサイルを積んでいません!追い払うことも不可能です!」


現在この第170輸送艦隊に多くの食料や兵士、装備品が積み込まれている。仮に降伏したとしてもここにいる全員が捕虜となりすべての食料や装備品が奪われてしまう。


「艦長!武器を持っていない以上我々は降伏する以外選択肢がないかと・・・!」


「総員海へ飛び込め!」


「は?」


何を言っているのかと思い思わず「は?」と言ってしまった。


「もう一度言う。降伏よりも我々はアスキー指導様のために死のうではないか。降伏するものは国家の裏切り者として処罰する」


輸送艦隊の艦長は降伏して敵に捕まるより国家の忠誠を誓って死のうという浅はかで愚かな考えの持ち主であった。しかし、各員がもたついている間に同盟海軍側から艦砲射撃を全方向から浴びた。


「ぐぁぁぁぁ!」


同盟海軍側全方向からの砲撃により第170輸送艦隊は考える暇も与えてもらえず無抵抗で降伏した。1590人が海に飛び込み行方不明となり、2000人が海に飛び込んだが救助された。また、食料や装備品に関しては同盟軍が回収しボルドー国で食べられている食に関して調査する事となった。これは戦後に行われる農水林改革のためである。


『ボルドー軍輸送艦隊の撃破及び捕虜の獲得に成功。また、回収品を国際同盟に提出する』


『了解』


ここから先、ボルドー国はさらに戦況は悪化していくという。アスキー指導は今後卑劣な蛮行もする可能性があるため同盟側は警戒を強めていく。



           【バンジ共和国 基本データ】

   

          ・国家成立 国暦2028年7月6日

   

          ・総人口  130万7000人


          ・総兵力  21万5000人

           内訳 陸軍16万 海軍4万 空軍 1万5000

           最高司令官 リュー・ルーキー・ベンサー


          ・国家主導者 リュー・ルーキ・ベンサー

     

          ・イデオロギー 民主主義         

バンジ共和国の概要に関しましては今後番外編にて詳しく記して参ります。よろしくお願いします。

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