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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-58 初陣 最終節

「司令!今すぐに敵艦隊を「やまと」艦載機での攻撃を開始するべきかと思います!禁止されている化学誘導弾を再度使用するなど愚かな行為をしていることは明らかです!まだ我々には被害は受けていませんが油断すると思わぬ事態を招くかと思われます!今すぐに出撃の許可を!」


「やまと」の第1空母飛行隊長の栗林は藤崎艦長と岩見司令に艦載機によるボルドー海軍艦隊の撃滅のための出撃を要請した。「やまと」第1空母飛行隊にはF35戦闘機が30機、F18Aが5機、攻撃型ドローン15機の計50機が配備されている。


「了解。人工知能命令システムを起動せよ」


岩見司令は人工知能命令システムを起動した。どのタイミングで発艦すべきかどうか見極めるため起動した。


《「やまと」艦載機50機のうち20機の出撃をオススメします。敵艦隊の残存艦数は残り40隻。各出撃機のつき2発の対艦ミサイルを配備し、殲滅を開始してください》


「だそうだ。栗林第1空母飛行隊長に命ずる。20機編隊による敵艦隊を無力化せよ!」


「はっ!誠心誠意取り組んで参ります!」


第1飛行隊長の栗林は命令を受けたのち、空自の飛行隊員に出撃許可を出した。出撃機はF35Bが10機、F35Cが5機、F18Aが5機がそれぞれ出撃することになった。出撃準備を整えていた飛行隊員らは足早に戦闘機に乗機した。


『第1空母飛行隊出撃隊員に告ぐ。20機編隊による敵艦隊への攻撃を開始する!10分後に出撃を開始する。相手は化学兵器を我が物顔で使用する野蛮な奴らだ。何するか分からないため作戦中も作戦後も警戒せよ!』


「さぁ行くぞ!」


『発艦開始!』


出撃許可が降りた後、「やまと」から20機の戦闘機が発艦した。出撃した戦闘機には空対艦ミサイル2発、予備のミサイル4発を装備した。20機の編隊は5・5・5・5機ずつに分かれた。以下が飛行中隊の編成とパイロット名である。


第1飛行中隊

1-1(栗林機) 1-2(大濱機) 1-3(山本機) 1-4(志摩機) 1-5(来宮機)


第2飛行中隊

2-1(上埜機) 2-2(堂上機) 2-3(前田機) 2-4(朝香機) 2-5(田渕機)


第3飛行中隊

3-1(宮本機) 3-2(山崎機) 3-3(福井機) 3-4(野木機) 3-5(大野機)


第4飛行中隊

4-1(上江機) 4-2(甲山機) 4-3(藤原機) 4-4(森原機) 4-5(長岡機)


第5飛行中隊

5-1(高松機) 5-2(安藤機) 5-3(東條機) 5-4(岡田機) 5-5(渕東機)


となっている。飛行隊長の栗林は今後、1-1(ワンワン)と呼ばれる。



『こちら1-1。第1飛行中隊はミサイル発射準備を開始せよ』


『了解』


ミサイル発射準備が完了し、いつでも発射出来る体制を取ることが出来た。ボルドー海軍艦隊との距離が縮まり、射程距離に入った。


『1-1より全機へ。敵艦隊への射程距離に入った。1発ずつミサイルを発射せよ』


第1~第5飛行中隊の戦闘機は一斉に空対艦ミサイルを発射した。発射された20発のミサイルは1隻ずつ命中した。


『敵艦隊へミサイル命中。これより2発目を発射すーー』


その時、ボルドー海軍艦隊側から攻撃を受けた。この攻撃によって第1飛行中隊の1-4、第2飛行中隊の2-2、第3飛行中隊の3-2,3-3、第4飛行中隊の4-4、第5飛行中隊の5-2,5-4の7機が撃ち落とされパラシュートを開く間も無かった。


『1-1より「やまと」司令部へ。ボルドー海軍艦隊よりミサイル攻撃を受け、7機が撃墜された。予備ミサイルの使用を許可する』


7機の撃墜によって13発しか撃てず全滅させることが出来なくなったため予備のミサイルの使用を求めた。化学誘導弾を配備した艦艇を潰すことに成功したが通常のミサイル艦を破壊出来なかった。


飛行中隊のミサイル攻撃を受けたボルドー海軍の艦艇はミサイル弾着の瞬間にクラスター爆弾のように爆発し大きなダメージを与えられる。


「こちら「やまと」司令部。7機撃墜の報告を受け取った。予備のミサイルの使用を許可する。速やかに敵艦隊を排除せよ」


『了解!全機、予備のミサイルも使用せよ!第2次ミサイル攻撃開始!』


第1~第5飛行中隊は第1~第3飛行中隊に再編成され、体制を整えた。時間の猶予は無いため速やかなボルドー海軍の艦艇の排除を岩見司令は要求した。栗林第1飛行中隊長は予備弾を使用した。予備弾を残り各機1発ずつ残し攻撃した。この攻撃によってボルドー海軍の艦艇は全艦が戦闘・航行不能に陥った。


『飛行中隊より「やまと」司令部へ。敵艦隊の戦闘・航行不能を確認。予備弾1発を残し帰投する!』


「こちら「やまと」司令部。敵艦隊の無力化を確認。垣基地への上陸を開始する!」


ボルドー軍の無力化に成功し、岩見司令は垣基地の完全解放のため艦内にて待機している陸上自衛隊の武蔵方面隊の一部の第21普通科連隊・第17輸送隊・第20ドローン隊・第16施設隊・第13補給隊・第8水陸機動団の600名が「やまと」や輸送艦「いつくしま」が待機していた。


「垣基地への上陸機会が整った。対象部隊は速やかにホバークラフト揚陸艦より上陸を開始せよ」


「了解!」


上陸部隊は垣基地統合派遣任務部隊に編成されホバークラフト揚陸艦にて移送した。移送中、攻撃を受け任務部隊は応戦した。攻撃を行ったボルドー兵は自衛隊の反撃を受け全滅した。待ち伏せ部隊を排除した任務部隊は垣基地内部に上陸した。


「垣基地内に進入を完了。これより基地内部の敵を殲滅する!」


その後、ドローン部隊に上空からの偵察と攻撃、普通科連隊や水陸機動団の一発攻勢によって潜伏していたボルドー兵を捕虜として捉えた。案の定、ボルドー兵のポケットから八丈島にて使用された洗脳薬物を回収した。垣基地の完全解放に成功した。しかし、この解放作戦にて自衛隊側は140名が殉職してしまった。


「当作戦にて殉職した全ての自衛官に敬礼!」


第8は第15護衛艦隊、武蔵連邦海軍艦隊の乗組員全員が哀悼の意を示した。その後、万規模のボルドー兵の捕虜は日本政府と武蔵連邦政府にそれぞれ移送された。このようにしてボルドー軍が占領した垣基地の奪還は成功した。


「任務完了。これより所定の位置に移動する」


「おう!」


垣基地奪還後、陸上自衛隊の施設隊や新設の普通科連隊を配備した。また、第15護衛艦隊が開戦以来約4か月ぶりに再配備された。また、武蔵連邦海軍の駆逐艦隊も再配備された。敗戦が続くボルドー軍。アスキー指導はこの劣勢を今後どう生かしていくのか世界は注目している。

次回30日投稿予定

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