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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-60 接触

リュー元外相現共和国代表のボルドー国からの独立宣言によって各都市では反アスキー指導派と親アスキー指導派による対立も発生した。これに伴い国際同盟はバンジ共和国に経済・軍事支援を表明した他、今後独立を希望する都市・地域にもそれ相応の支援を行うことも決定された。


国際同盟本部 同盟特別総会


7月8日、バンジ共和国が独立から2日後に国際同盟特別総会を開催した。ここでは今後のバンジ共和国への支援や共同作戦の展開について話し合われる。


「特別総会長のコベンです。事の経緯を説明いたします。ここにいらっしゃる皆様もご存知かと思われますが7月6日にてボルドー国のリュー元外相現バンジ共和国代表はボルドー国北西都市・バンジにて反乱軍=レベリオンを設立しました。我々は彼らを支援するため多額の経済支援を行うことを決定いたしました。また、彼らの兵力はおよそ21万人。今後も反乱が起きる可能性があるためボルドー国情勢に注目していきます」


バンジ共和国の独立宣言から2日。まだボルドー国政府からの声明は発表されていないのも気になるところである。また、国際同盟はバンジ共和国を承認してはいるものボルドー国はまだ承認していない。すると米国の出席者が手を上げた。


「アメリカ合衆国代表のロドリゲスです。今回、バンジ共和国のボルドー国からの独立に伴い米国政府は代表団と交渉し戦車や戦闘機、艦船の提供を行う予定です」


「了解ですロドリゲス代表。代表団との交渉はアメリカに任せたいと思います。では彼らの拠点偵察を希望する方はいらっしゃいますか?」


ロドリゲス特別総会代表はバンジ共和国のリュー代表と交渉する予定で調整を進めていく。まだバンジ共和国軍の武器は冷戦後期レベルの兵器であるため最新式の兵器の給与が必要である。また、バンジ共和国首都・バンジの偵察をするための国際同盟代表偵察団の派遣も彼らと日程を調整していく。


「日本国代表の赤羽根です。バンジ共和国首都への偵察を国際同盟の代表として赴くことを希望します。また、バンジ共和国兵士らの戦闘訓練をG7で実施したいと考えております。いかがでしょうか」


赤羽根日本国特別総会代表は特別総会長のコベンにバンジ共和国への偵察を希望した。また、バンジ共和国兵への指揮系統の能力向上や兵士たちへの戦闘訓練を実施し彼らの練土とノウハウを上昇させるためにG7連合屈指の軍事教育を誇る自衛隊や米軍の教育隊を派遣したいと考えている。


「分かりましたアカバネ代表。あなたを国際同盟の代表としてバンジ共和国への偵察要請を許可します。また、兵士の戦闘能力の向上のため自衛隊単体での教育隊の派遣は却下ですが、国際同盟軍の教育部隊の一部として派遣することは可能です」


「了解です。ありがとうございます」


日本もバンジ共和国への支援のプロセスとして仕事をハタサナケレバならない。まだ彼らへの支援があるとすればインフラや電力、食料問題である。20万規模の兵士がいるため食料不足は避けられない事態である。そのためグレーシス共和国に食料支援を要請した。また、インフラや電力に関しては日本の国交省や某電力会社が引き受けることとなった。


グレーシス共和国は食料自給率98%を誇っている。そのため21万人分の食料を配給できるため引き受けることとなった。また、21万人以上食料を配給したとしても数年分の備蓄が残すことが可能である。この国は天候や農業技術が日本より優れた技術を有してるためグレーシス共和国が適任ということになった。また、日本が引き受けたインフラや電力供給に関しては国土交通省などの協力で行われることが決定した。


「以上でバンジ共和国への後方支援に関する特別総会を終了いたします。ありがとうございました」


「ありがとうございました」


このようにして8日に行われた特別総会は終了した。コベン総会長は同盟の外交職員に対してバンジ共和国への偵察要請や交渉調整を行えとの指令を出した。バンジー共和国とボルドー国軍との対立の行方を知るものはまだ誰にもわからない。分かるものは未来の人間のみだ。



国際同盟軍占領下 フーバーダ同盟軍基地


「これよりボルドー国より独立したバンジ共和国への接触を試みる。しかし、大人数で行くと逆に彼らを刺激する可能性がある。ここは希望するもののみで向かう」


「了解!」


その後、フーバーダ駐屯部隊のうち40人が偵察目的で出発した。戦闘が起きないよう最低限の武器を携行して出発した。また、戦車などは持っていかず自衛隊の高機動車8両にに乗車し、小銃を携行していったのである。


「偵察隊長、彼らとの接触は危険ではないでしょうか。やはり戦闘機動車で行った方が良いのではないでしょうか」


しかし、マルク偵察隊長は今の発言に怪訝な表情を見せた。


「いや、それは逆に彼らにボルドー軍と勘違いされて攻撃を受ける可能性がある。彼らには我々に攻撃の意思が無いことを示さなければならないのだ」


高機動車には日本国の日の丸と国際同盟の同盟憲章を着けて向かっている。数時間後、バンジ共和国を確認した。


「何者だ!国籍及び軍の所属を答えよ!応答がない場合我々はあなた方を攻撃者と断定する!さぁ答えよ!」


「我々は国際同盟軍!同盟本部よりあなた方と接触を試みるよう命令された!攻撃の意思はない!リュー代表と面会したい!」


「了解した!貴官らを安全と判断した!共和国内への通行を許可する!」


小銃を掲げた門番兵を説得させ内部に入ることに成功した。リュー外相は共和国臨時府にいるという。偵察隊長らは慎重にそこへ進んでいった。共和国臨時府に到着したが人の気配があるのは確かだがリュー外相の姿はなかった。しかし、


「ようこそ我が共和国へ。あなた方は国際同盟軍で間違いないですね?」


高機動車降車後、扉からはある男が顔を出した。


「あなたは?」


「私は共和国代表のリュー・ルーキ・ベンサー。この国の代表です」


偵察部隊らはリュー共和国代表に出会った。

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