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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-33 米本土戦線 part 4-ワシントンD.C-

ボルドー国 フーバーダ空挺軍基地


二度目のワシントンD.C.空挺作戦が開始される。しかし、一度目の作戦にて壊滅的な被害を出し、部隊内の士気は大幅に低下した。それでも司令部などからは作戦遂行の命令を受けた。


派遣隊員は前回よりも多い3000人。装甲車輌等も投下させるため日米から鹵獲したC2,C17,C130では到底足りないため、ボルドー空軍の重装備輸送機「ロールパ」型も使用する。また、護衛戦闘機にも日米から鹵獲したF2,F15,F16や自国空軍の戦闘機「バーバー」を護衛につく。


『機長から全隊員及び航空パイロットへ。敵首都到達次第電撃的に占領せよ。また、護衛戦闘機部隊は周辺の軍事施設を破壊せよ』


『了解』


「また、ボルドー軍人としての誇りを持ち、胸の翼の紋章に誇りを持って作戦を実行せよ」


マーズも作戦に参加するが再び自分が仲間が命を落としたらと思うと不安で仕方がない。


「団長、大丈夫ですか?やはり前回のトラウマがありますか?」


「あぁ。再び同じようなことがあるかもしれないからな。絶対に生きて帰ってこい!」


「もちろんです!」


数時間後、アメリカ合衆国・ワシントンD.C.上空に接近した。


「また来たぞ盟友」


輸送機のハッチが開く。護衛の戦闘機が周辺警戒を開始している。自分はもしかすると死ぬのかもしれないという不安と盟友、仲間とともに戦うと決めた覚悟を胸に空挺軍3000人が降下した。


「ここにあるほとんどが敵国製なんだな・・・」


「そうですね・・・まもなく着きますよ!」


空挺中に見たワシントンD.C.の景色は前回の空挺で見たときよりは爆撃の残骸が残っていたが綺麗な景観であった。


「降下完了を報告せよ!」


「マーズ!俺らは別行動で動く!あんたの指揮下では動きたくないね!」


そう言い放ったのはデイビ・ロカルノである。デイビの他に100人程度が別行動で作戦を開始する。それくらいマーズの信頼は落ちているのである。


「マジかよ・・・ここにきて仲違いかよ・・・」


その結果、マーズ団長についてきたのは400人程度である。残りの2600人は単独またはグループで行動している。


「団長!12時の方向より敵空軍機の機影を確認!」


「分かった!すぐに地対空ミサイルの準備を!」


兵員装甲輸送車から積み下ろされた携帯型の地対空ミサイルと地上配備型小型地対空ミサイルを装填した。


「敵戦闘機の内訳判明!通常戦闘機13,非武装輸送機16,爆撃機5!」


すると海上の方向から爆発音が聞こえてきた。重たい音であった。


「何だ!行ってみるぞ!」


「待て!そっちに行ったら・・・」


言う前に走って行った隊員16名がミサイル攻撃に巻き込まれた。あの日の記憶が蘇るかのように脳内から鮮明に映し出される。


「どうすれば・・・まずはミサイル発射だ!落ち着いて標準を定めよ!」


「了解!目標上空敵航空機!射っ!」


携帯型と地上配備型から放たれた対空ミサイルは米軍の護衛戦闘機4機と無人爆撃機2機を命中させた


「命中しました!計6機の墜落を確認!」


「気を抜くな!敵はまだまだいるぞ!」


すると輸送機からロボットと見られる歩兵と人歩兵が降下してくるのが見えた。


「そう言えば我が軍の護衛戦闘機は?」


「それが・・・9機撃墜されたと言う報告を受けました」


「は?何でだ?」


「海上からの攻撃で撃ち落とされたかと」


「もう訳分からん!別行動中の隊員は?」


「不明です・・・」


海上には米海軍無人駆逐艦「オークランド」「マイアミ」が行動中であった。そのため輸送機には攻撃せず護衛戦闘機21機の内9機を撃墜させ、沿岸付近に墜落した。


「敵戦闘機ミサイル発射を確認!こっちには飛んできませんが別行動中の隊員がいます!」


「不味い状況になった。援軍を頼みたいが・・・基地防衛の戦力も温存したいからこれ以上の増援は厳しい・・・」


いつ来るか分からない空挺軍基地への攻撃に対処するため数千人規模の戦力が塹壕作成や訓練に取り掛かっている。


「マーズさん!敵の空挺降下完了したと思われます。敵の予想降下地点からここまで3km程度はあるかと思われます。殲滅しますか?」


「いやここは様子見だ。やみくもに突入しても400人程度では太刀打ち出来んかもしれない」


「分かりました」


マーズは隊員らに待機を命じた。その間にも戦況は着々と劣勢に傾いていっている。陸海空の三方向から攻撃を受けているボルドー空挺軍はどのように立ち回るのか。



米国 ワシントンD.C.近郊上空


「敵空挺部隊の到達を確認。殲滅行動に移行せよ」


「了解!」


米軍第8無人戦闘制御軍の航空機・兵員が出発した。無人駆逐艦「オークランド」「マイアミ」はニューヨークから出港した。


「予想される敵戦力はおよそ3000~5000人。また、部隊長の指揮が取れていない情報もある。今がチャンスだ!」


『こちら敵空挺軍基地攻撃部隊。幸運を祈る』


ワシントンD.C.に空挺したボルドー軍を殲滅する部隊と空挺軍基地を破壊・制圧する部隊に分かれているのである。


「機長、無人爆撃機からの映像で」


その時、地上からミサイルが飛んできた。ボルドー軍によって発射されたものなのだろう。米国製ええは無い不思議な軌道で戦闘機などに命中した。


「敵ミサイル攻撃により6機撃墜報告!」


「奴ら学習しているな・・・一筋縄では行かないか・・・」


「駆逐艦「オークランド」「マイアミ」のAIプログラムから新報告を受信。沿岸部付近にて300人規模の敵兵士を殲滅した。という報告が入りました!」


「そうか!やはり敵部隊の士気は低下しているか・・・」


「何か作戦でも?」


何か企てていそうな顔をしている。


「これから彼らには残念だが我が軍の本気を知ってもらうことになるよ?」


陸海空から攻勢をかける米軍と抵抗を続けるボルドー軍。果たしてどちらに軍配が上がるのか非常に楽しみであると機長は言った。

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