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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-25 航空母機 4 -嵐の前の静けさ-

国際同盟軍 作戦司令部


同盟陸軍の作戦司令部はフィックス自由国のフェリス陸軍基地に置かれている。同盟軍参加国はG7を含めた45か国の軍が編成されている。


同盟軍の第13軍団の司令官となった幸畑は司令を出し始めた。


「第13軍団、これより日本本土へ援軍へ向かう。装備点検終了後、出発する!」


「「「「「「おう!」」」」」」


第13軍団と第17~第21軍団の合計9万人が自衛隊後方支援のため日本本土へ派遣される。幸畑団長はは自由国軍で教育兵として参加している。


「団長、準備完了しました!」


「了解。まず日本の名古屋に向かう」


派遣手段は自由国空軍のH2輸送機と輸送艦「フーバー」の分割で派遣されることになっている。幸畑団長の部隊は輸送機搭乗後、到着までの間心の準備を整えた。


「総員、まもなく到着する。輸送機から降りたら東京へ移動する」


第13軍団は名古屋の中部国際空港に到着した。幸畑は久しぶりの帰国である。


「副団長、現在の状況の報告を頼む」


「分かりました。現在日本国自衛隊は必死の抵抗を続けているものの苦境に追い込まれています。航空自衛隊は昨日松島基地上空付近にて空中戦を展開し、松島基地が爆撃によって運用不可能になりました。そのため基地所属の飛行隊は百里基地と成田基地まで撤退しました」


「ふむ・・・戦況は悪い方か」


「はい。ですが昨日までの航行で目標の大型航空機は占領した八丈島へ移動しました。燃料補給と整備点検を行うことから2,3日はかかるかと」


「そうか。この2,3日が勝負だな。ハエを叩くように爆撃でもするか?」


「そうすると地上に捕らえられているであろう日本人捕虜まで巻き込まれてしまいます。一点集中でピンポイントに狙うのが得策かと」


「なるほどな」


副団長の籠浦は戦況報告書を幸畑に伝えた。この籠浦も幸畑の同期で幼稚園からの幼馴染みである。


「団長、同盟軍本部から連絡です」


「分かった。教えてくれ」


「了解です!」


連絡員のベギモ・ソウラが話し始める。


「日本後方支援軍の第2陣の派遣日時が明日以降になりました。また、5月20日を持ってボルドー本土への上陸作戦を展開する予定だそうです。本部からすると一ヶ月弱で終了させると思っています」


「報告ありがとう。ゆっくり休んでくれ」


その後、名古屋から陸路で横浜へ移動した。そこで大島総理大臣と面会した。


「我が国への後方支援軍の派遣感謝します。現在我が国は首都壊滅の危機に迫っています。是非ご協力願います!」


「もちろんであります。全力を持って敵を排除するつまりです。ではまずこちらの資料をご覧ください」


資料には派遣軍が持ってきた武器や配置地点が記されてあった。


「今日中に第13軍団の第2特別対空部隊の対空兵器・ストレートを熱海と木更津と横須賀に配置させていただきます。また、陸対空迎撃ミサイル部隊を房総半島と鎌倉に置きたいと思っています。どうでしょうか?」


「もちろん大丈夫です!国家・国民・領土が守られるのであれば私はあらゆる手段を用いる覚悟です!」


「了解です。これより部隊命令を開始します」


幸畑は面会後に待機中の部隊に命令を行った。



ボルドー国 指導部


「アスキー指導、朗報です!」


「何かな?」


国防相はウキウキの表情で指導部に入ってきた。


「日本本土への航空母機による爆撃第一段階が成功しました!作戦終了後燃料補給のため占領した島へ移動する予定です」


「うむ。だがここで一喜一憂してはいけない。我々の目標は日本国の解体とそれらを含めた国らのG7とかやらを破壊しなければならない」


「日本国の解体とは?」


「そうかまだ言っていなかったな。日本国の解体と言うのは文字通り日本国はいくつかの国に分裂させる。分裂地域はまだ決めていないが日本人捕虜から聴衆した情報によると日本国は8の地方に分かれているらしい。正確な情報かどうかは分からないが日本国降伏が楽しみだな」


「さすがですアスキー指導。これからも頑張っていきましょう!」


国防相退出後、アスキー指導は国防委員長の来室を待っている間、先ほど話した日本国解体計画資料の続きを作成していた。


「指導。失礼します。現在の他地域での戦況を報告します。我が軍の戦死者は約17万人に及んでいます。民間人を含めると30万人を越すでしょう。また、武器の鹵獲情報が双方で相次いでいる他、我が国の日本人捕虜およそ1万人に対して日米側は7万人以上が捕虜にされている状況です。報告は以上です」


「了解した。騒がしい国らを排除するため私は今決断した」


報告終了後、アスキー指導は口を開いた。


「何をです?」


「これよりこのアスキーの名を持ってすべての国の軍事施設に対して集中攻撃を開始する!国際同盟も対象ではあるもののすでにやつらは敵である。躊躇はいらない。盛大にやってくれ!」


「はっはい!了解です!」


国防委員長はとうとう指導は頭が狂ったのかと思ったものの、ミサイル発射の命令を渋々許可した。


「・・・ミサイル発射用意・撃て!」

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