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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-11 激戦海域 2 -敵の覚悟-

「全艦に達する。各自の判断で対艦散弾ミサイルの使用を許可する。敵が保有する全ての超速ミサイルの脅威を少しでも排除しなければならない。先ほどの攻撃による駐屯地内の安否は全滅かどうかも不明である。そのため次の敵のミサイル攻撃による被害は絶対に防がなければならない。幸運を祈る!」


数分前、ボルドー海軍が発射した5発の超動力対地制圧ミサイルは陸上自衛隊の第1特科団の24式地対空ミサイル部隊が迎撃に対処したものの5発の内4発のミサイル破壊に成功したが1発を撃ち落とすことが出来なかった。


そのため、着弾ギリギリでの破壊による作戦成功を考えているものの最悪の場合基地運用不可能と部隊全滅も考えられるのである。


「この戦闘が終了次第速やかに武山駐屯地内の生存者救助を行う消防の支援を開始せよ」


「了解」


すると横須賀消防局から通信が入った。


『こちら横須賀消防局。先ほどのミサイル攻撃による生存者救出活動を開始した。そちらに現地の状況を映像で送る』


「了解」


消防局の捜索隊員から送られてきた武山駐屯地の周辺映像は悲惨なものであった。特に24式地対空ミサイルは運用不可能どころか形にすら残っていなかった。


「艦長、残念ですけどこの被害ですと生存確率は低確率かと思われます」


「そうか・・・」


『こちら横須賀消防局。基地警備室に生存者1名を確認!』


基地警備隊の警備室に1名の隊員を救助した。救助された隊員は直ぐに救急車で緊急搬送された。武山駐屯地内の隊員は500名程度である。


「そうか!他に生存者は確認されたか?」


『いいえ。確認されていません』


「了解。二次被害に注意して救助活動頼みます」


武山駐屯地直径3kmを中心に大規模な被害が出たことにより二次被害の可能性も考慮した上での救助活動となった。


「艦長、先ほどの命令の通り、対艦散弾ミサイルを発射します」


「了解。総員、目標敵駆逐艦、ミサイル発射用意!」「発射!」


各艦での判断によるミサイル発射であったため13隻が対艦散弾ミサイルを、それ以外は通常の対艦ミサイルを発射した。


「目標に命中!」


今のミサイル攻撃で280隻のボルドー海軍艦艇が沈没または無力化された。


「敵艦隊、半数に激減!」


「総員、次なる攻撃に備えよ!」


「艦長!敵駆逐艦から例の超速ミサイル再発射!成田・羽田方面です!」


「全艦に達する。全力を持って敵ミサイルを撃ち落とせ!」


『了解』


ボルドー海軍から再び発射された超動力対地制圧ミサイルは羽田・成田方面に発射された。これに対応するため海上自衛隊は迎撃ミサイル発射と共に、陸地攻撃要請も出した。


航空自衛隊 入間基地


入間基地にはPAC4が4基配備されている。また、基地所属のF18とF35が緊急発進した。また、百里基地からもF15等が離陸した。


「敵超速ミサイルを捕捉。全機ミサイル発射用意!撃て!」


羽田方面に3発、成田方面に4発のミサイルが接近中である。


「一発撃墜完了!」「二発目完了!」


「三発目は?」


「三発目、羽田空港へ!」


すると横田基地所属のF22戦闘機がボルドー海軍が発射したミサイルを撃墜した。


『こちら横田基地所属F22戦闘機飛行隊。敵発射のミサイルの撃墜に成功。オクレ』


「了解。支援感謝する」


その後、羽田空港周辺は規制が敷かれ、ミサイルの破片の回収と安全確認を行った。一方、成田方面に発射されたミサイルも航空自衛隊と陸上自衛隊の活躍により第二次被害は出ることはなかった。


「海上自衛隊任務中の全艦に達する。敵ミサイル撃墜成功。所属基地に帰投する」


『了解。撃墜成功感謝する』


数分後、ボルドー海軍の軍艦は行動を再停止した。燃料補給をするのだろうか、補給艦から燃料ロープを伝って補給しているのが分かる。


「全艦、燃料補給艦を狙え。敵補給艦撃沈によって敵は補給手段を失うだろう。今が絶好の機会である。通常の対艦ミサイルを使用せよ」


『了解。目標敵補給艦、対艦戦闘用意!ミサイル発射用意!』


「撃て」


『撃て!』


通常型の対艦ミサイルは燃料補給艦に着弾した。


「敵補給艦に着弾!炎上しています」


ボルドー海軍補給艦20隻は海上自衛隊の対艦ミサイルによって航行不能、ミサイル着弾による燃料引火による炎上によってボルドー海軍艦隊は補給艦喪失により燃料補給手段を喪失した。


「攻撃目標の鎮圧完了。艦長、次の指令を」


「待機を命じる。敵艦隊が補給艦による燃料補給手段が閉ざされた。彼らが次どんなアクションをするのか見ていこうではないか」


「了解です。全艦に待機を命じる」


日本側が優位となってきた。一方のボルドー海軍は半数以上の味方船が破られた上、作戦実行中の燃料補給艦まで失った。


ボルドー海軍日本本土上陸作戦第3任務艦隊


「提督、燃料補給艦がやられました・・・」


「あぁ知っている。痛い喪失だ。各艦の燃料備蓄数は?」


「満タンではありませんが燃料切れはないかと思われます」


「そうか・・・全艦に緊急通達。燃料補給艦の撃沈されたことにより我々は補給手段を失った。これより全艦敵艦隊突入作戦を開始する!」


「提督!それはいけません。それは全滅を意味します!」


「分かっている!・・・これしか方法が無いのだ・・・」


ボルドー海軍艦隊は即撤退でも本国に戻れるか不明である。そのため一か八かの突入作戦を開始使用としていた。


「提督に付いていきます。どこまでも・・・」


「さぁ決死の作戦を始めよう!」


「全艦・・・総攻撃開始!」


ボルドー海軍艦隊が一か八かの総攻撃を開始した。本国に燃料の都合で戻れない以上、ここで何もせず終わるより何かアクションを起こして終わった方が良いと艦隊提督は考えた。


「全艦超動力対地制圧ミサイル、通常型ミサイル、全戦闘機発艦!」


ボルドー海軍は全滅覚悟の超動力対地制圧ミサイル130発、通常型ミサイル200発、空母内の戦闘機15機が発艦した。


「これで私は処分ものだな・・・」


この動きを見た日本側の艦隊は


「何だあの数!それに一斉に侵攻を開始したぞ!」


「艦長、敵艦隊攻撃命令を!」


「うむ。全艦、総迎撃を開始せよ!(まずいな・・・あの数は防ぎきれない!それに奴ら突撃するつもりか?)」


ボルドー海軍全艦の198隻は特攻を開始した。発艦したす15機の戦闘機が日本側の艦隊15隻に体当たりした。


「総員、全力で敵艦隊を排除せよ!」


この日、日米側とボルドー側による全面的な衝突に発展していく。この海戦を制するのはどちらなのだろうか。

少し遅れましたがよろしくお願いします

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