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日米転生   作者: 照山
第9章 新戦争編
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9-8 基地陥落

日米海上部隊がボルドー海軍強襲艦隊と交戦中の4月12日 エルヴィス軍 サキタ陸空軍基地


この基地は防衛省が建造したエルヴィス軍の空軍基地であり、航空自衛隊、エルヴィス空軍、米空軍等が運用している。駐留部隊は空自第33飛行隊、エルヴィス空軍第2航空隊、米空軍第31打撃戦闘機航空団が駐留している。また、エルヴィス陸軍第3師団第5戦車大隊も駐屯している。


エルヴィス空軍第2師団長の立河清は警戒感を強めている。エルヴィス軍には日本人司令官が多く所属している。また、一般兵にも日本人が所属している。


「師団長、見てもらいたいものがあるのですが・・・」


と写真を立河に見せたのは第5戦車大隊隊長アドレス・マークである。


「何これ?」


「これは敵国上空から見たミサイル発射拠点です。角度からするに我が国の方向に向いています。私としましては数日以内に戦略型弾道ミサイルを発射するかと思われます」


ボルドー軍のミサイル軍が保有している戦略型弾道ミサイルは相手の軍事拠点または都市をピンポイントで攻撃出来る。


「このミサイル撃たれたら厄介極まりない。近日中にミサイル基地攻撃を開始しよう」


「了解です」


すると外から慌てた様子で入ってきた兵士がいた。


「師団長!」


「どうしたそんなに慌てて、敵でも見つけたか?」


「敵駆逐艦たった今ミサイル発射しました!」


「何!それは確かか?」「はい!」


ボルドー海軍駆逐艦隊は相手側に察知されないように移動していた。


「全戦闘機緊急発進!大至急敵艦を排除せよ」


数秒後、ミサイルが接近する音が聞こえてきた。


「ミサイル弾着地点・・・ここです!」


「ここにる全員頭を伏せろ!」


その後、師団司令部にミサイルが着弾した。着弾時凄まじい衝撃が走り、副師団長が大怪我を負った。


「大丈夫か宇山副師団長!救護兵を要請せよ!」


「了解!」


「総員戦闘体制!敵部隊の上陸の可能性あり。今後の戦況が大きく変わる可能性がある。決死の覚悟で任務を開始せよ!」


20分後、揚陸艦からボルドー海兵隊の陸海上戦闘車SR-4が上陸してきた。SR-4は自衛隊が保有しているAAV7とよく似た形状である。


「敵部隊上陸!総員戦闘開始!」


ボルドー海兵隊上陸後、師団長は日米駐留部隊に支援を求めた。


「こちら第3師団第5戦車大隊。敵からの攻撃を受けた。速やかな航空支援を要請する」


『こちら第33飛行隊。敵からの攻撃による航空支援を引き受けた。非常事態と見なし、速やかに現場戦闘地域に急行する』


「了解。全員耐えるんだ!耐えれば直に航空支援が来る!」


サキタ基地には7800人の兵員がいる。戦車20両、戦闘機60機、ミサイル車輌40両が配備されている。一方、上陸してきたボルドー海兵隊は2万人艦艇90隻、陸海上戦闘車40両、通常輸送艦、攻撃戦闘機120機が攻めてきた。


「MLRSの使用を許可する!」


「了解。MLRS攻撃準備よし!目標敵上陸部隊!撃て!」


そして発射されたMLRSは敵進軍中のポイントに落下し爆発を起こした。MLRSは多連装ロケットシステムとも呼ばれ侵攻中の敵及び敵陣地の排除を行うことが出来る。


「目標地点に弾着!敵部隊混乱状態!」


「総員襲撃せよ!」


そして多連装ロケットシステムによる攻撃で上陸部隊は壊滅的被害を被った。これによる攻撃でボルドー軍上陸部隊は4割の戦力を失った。


「敵軍侵攻再開!」


「チッ!しぶとい奴らだ!次のMLRS攻撃は?」


「弾薬装填込み計算しますと1時間後と考えられます」


「了解。総員MLRS攻撃は再装填に時間がかかるため通常兵器での対処を開始する」


しかし、今度は敵側から大型攻撃を加えられた。ボルドー軍は空対地制圧ミサイルのX-3Aを発射した。このX-3Aは向こう側では「クロススリー」と呼ばれている。


「敵からの大型地上攻撃です!」


「総員、全力で退避せよ」


空対地制圧ミサイル攻撃後、ミサイル攻撃から逃れるため全力で走った。


「避難シェルターまで退避完了」


『聞こえますか師団長。航空攻撃を開始します』


「了解」


その後、通信を行っていた機体との連絡が途絶えた。師団長は撃墜されたと考えたくはないが地上がどうなっているか分からない。そのためゆっくりドアに近づく。


「誰かいるか!開けろ!」


呼び掛けに応じて師団長は扉を開ける。


「我々はボルドー軍海兵隊。たった今この基地を占拠した。君たちには武器を捨て捕虜として我が国に連行する。しかし、人道上の観点から衣食住及び娯楽を与える。


「総員、武器を捨てよ!」


「賢明な判断だ。それでは君たちには輸送船に乗ってもらう。さぁ乗れ!」


サキタ陸空軍基地は陥落した。航空支援で到着した空自戦闘機も撃墜され、脱出後に捕虜となった。この基地防衛戦闘の損害は日米エルヴィス側が死者18人、負傷者270名となった。また、全ての日米側の武器が取り上げられた。


「旗を立てよ!敵国制圧の第1段階である!」


そして捕虜は負傷者を含めて7782人がボルドー国輸送艦に乗せられ、収容所に送られた。また、押収された武器類はボルドー国軍事研究・開発庁に運ばれた。

次回もよろしくお願いします。

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